このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください



第2話

シラン達が繁華街へ行く途中・・・。
「ん・・・。」
リュウが声を出す。
「どしたの?」
シランが聞く。
「いや、あれ・・・。」
リュウが目線で教える。目線の先には同年代くらいの少女がいた。
少女は繁華街の方をじっと見ていた。
「あのコがどうかした?」
カイトが聞く。
「なんか・・・、上手く言えないけど・・・。」
リュウが言う。
「一目ぼれ?」
シランが聞く。
「ちげぇ!」
リュウが否定した。
この時点で彼らの歩調は完全に停止していた。
「ねぇ。」
突然聞き覚えの無い声が3人の耳に入った。
彼らは思わず声の方を向く。
「貴方達、ポケモントレーナー?」
さっきの少女だ。リュウは少し警戒する。
「そう・・・ですけど・・・。」
シランがおずおずと答える。
少女はそれを聞くと、微笑んでこう言った。

「貴方達に、私を止められるかしら?」

彼らは、その言葉はすぐには理解できなかった。
突然、少女の身体が光に包まれる。
眩しい光に、思わず3人は目を覆った。
微かな指の隙間から、少女の形が変わっていくのが見えた。
やがて光が弱まると、そこにはもう少女の姿は無かった。
かわりにいたのは・・・。
「ラティアス・・・?」
シランが言う。
「でも、なんでラティアスが・・・。」
カイトが疑問を投げかける。
「早く私を止めないと、廃墟になっちゃうよ?」
カイトの疑問を無視し、ラティアスが言う。
その口調はどこか楽しげだった。
「廃墟って・・・。」
シランが呟く。
「じゃあね。」
ラティアスが言うと繁華街の方へ飛んで行った。
「追うぞ!」
リュウが強い口調で言う。
「でも、嘘だったら・・・。」
カイトが言う。
「嘘だったらそれで終わる。なんかやな予感がするんだよ!」
リュウが言う。説得力はあまり無いようだ。
「分かった。」
カイトが言う。
「シラン、追うよ。ラティアスを・・・。」
カイトがシランに言う。
「・・・りょーかい!」
シランが答えると、3人は(偶然)同時にモンスターボールからポケモンを出した。


あとがき;出た!黒いラティアス!・・・別にラティアス自体が黒いわけじゃないよ。性格がね。
相変わらず展開が早いですが、あまり気にしないでください。腹黒ラティは前代未聞(たぶん)。


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