このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください



第4話

リザードンとフライゴンがラティアスに接近し・・・。
リザードンがメタルクローでラティアスに襲い掛かる。
が、ラティアスは難なくそれを避けた。
「っと、いきなりなんてズルイわ。」
ラティアスが言う。
「って、俺のポケモンじゃないし。」
ハズキが言う。
「そう。でも、そろそろ行かなくちゃね。」
ラティアスが言うと街の方へ向かおうとした。
リザードンが火炎放射を放ち、それを阻止する。
「カイリュー、竜の怒りだ!」
リュウが叫ぶ。カイリューはそれに応じ、ラティアスに接近し、
竜の怒りを放った。とりあえずラティアスにダメージを与えた。
「その程度で、私を・・・。」
ラティアスが言いかけたその時、フライゴンが後ろに回り、
ドラゴンクローを放った。いい当たりだ。
「くっ・・・。どうやら少し遊びすぎたみたいね・・・。」
ラティアスが言い、リザードンとフライゴンの方を向いた。
そして、報復と言わんばかりに破壊光線を放った。
リザードンとフライゴンは破壊光線を回避した。
だが、それが彼女の目的でもあった。
「しまっ・・・!」
リュウが叫ぶ。ラティアスが放った光の先には、セキエイ高原の繁華街が・・・。
大きな爆発音がセキエイ高原に響く。それと同時に繁華街から黒い煙と紅い炎が上がる。
それを確認したラティアスはニヤリと笑った。
唖然としているリザードンとフライゴンをすり抜け、ラティアスは繁華街へと飛ぶ。
ラティアスが動き、リュウは我に返った。
「カイリュー、ラティアスを追うんだ!これ以上被害を出さないために!」
リュウが叫ぶ。カイリューはそれに答え、ラティアスに向かい、飛ぶ。
それを追うようにリザードンとフライゴンが続いた。
だが、彼女を止めることはできなかった。
廃墟と化した繁華街を確認すると、ラティアスはその場から姿を消した。
残ったのは瓦礫の山、まだ火の消えていないところもあった。
美しい高原の街は一瞬で消え去ったのだ。1匹のポケモンによって。

「止められなかった・・・。」
リュウが呟く。
「リュウ・・・。」
カイトが呟く。どんな言葉をかけていいか分からなかった。
「どうしよう・・・、これから・・・。」
シランが言う。3人に沈黙が流れた。
「・・・止めなきゃ。」
リュウがその沈黙を破った。
「止めるって・・・、どうやって?」
シランが聞く。
「ラティアスを探して、止める。」
リュウが言う。
「だからどうやってさ。」
シランがさらに聞く。
「まだわかんないよ!でも止めなきゃ!」
リュウが熱を込めて言う。
「でも、警察に任せれば・・・。」
シランが言う。
「殺しちゃうかもね・・・、ラティアスを・・・。」
カイトが言う。
「だから、俺達で阻止するんだよ!」
リュウが強く断言した。
少しだけ沈黙が流れた。
「うん。止めよう。こんな景色、もう見たくないし。」
カイトが繁華街の跡を見て言った。
「できるかな、僕達だけで・・・。」
シランが自信なく言う。
「しなきゃいけないんだ・・・、絶対・・・!」
リュウが遠くを見て言う。
これが、彼らの戦いの始まり・・・・。

あとがき;遠い目で見ればここまでがプロローグかもしれない・・・。
これから3人はそれぞれ阻止する術を探しに行く・・・はずです。探してるはず・・・。



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