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第44話

やっと兄と再会できたラティアス。自らの妹の攻撃で、力尽きるのか、ラティオス(兄)!
「いや・・・、そんなの・・・。」
ラティアスの頭に最悪の事態が描かれた。
「おにいちゃーーーん!!!」
ラティアスが叫ぶ。
「少し寝かしてくれないか?ラティアス。」
ラティオス(兄)が言う。彼はそう簡単に死ぬ奴じゃないようだ。
「あ・・・、ごめん・・・。」
ラティアスが謝る。ラティオス(兄)は目を瞑った。
「ラティアスさん!」
ラティオスが駆け寄る。
「ラティオスさん。」
ラティアスが言う。
「彼は・・・。」
ラティオスが聞く。
「大丈夫。私のお兄ちゃんだよ。」
ラティアスが笑顔で言った。

暫くするとラティオス(兄)が目覚めた。彼から事情を聞くことにした。
「何故あなたはあんな事を・・・。」
ラティオスが聞く。
「分からない・・・。気がついたら倒れていて、ラティアスが・・・。」
ラティオス(兄)が答える。
「そうですか・・・。」
ラティオスが言う。
「やはり・・・、洗脳でしょうか・・・。」
サーナイトが言う。
「あの事故から、ずっと記憶が無いみたいなんだ・・・。」
ラティオス(兄)が呟く。
「あの事故?」
ラティオスが言う。
「もしかして、お兄ちゃんが巻き込まれて土砂崩れの事?」
ラティアスが聞く。
「ああ。」
ラティオス(兄)が答える。
「恐らくその時点で『主』はあなたを見つけたのかも知れない・・・。」
ラティオスが推測する。
「そして・・・、利用した・・・。」
サーナイトが言う。
「じゃあその『主』ってのは何者だ?」
バシャーモが言う。
「恐らく・・・、ミュウツー・・・。」
ラティオスが言う。
「先に進めばわかりますわ。」
サーナイトが言う。

「お兄ちゃんは先に戻って。」
ラティアスが言う。
「無事だった事、みんなに伝えなきゃ。」
ラティアスが笑顔で言う。
「だが・・・。」
ラティオス(兄)は心配して言う。
「私は大丈夫。だって、みんながいるもん!」
ラティアスが言った。
「・・・わかった。」
ラティオス(兄)が言う。
「でも地道に上がっていくのは酷じゃねぇか?」
バシャーモが口出しする。
「だから・・・、はい。」
ラティアスは球状の物を差し出した。
「これは・・・。」
ラティオス(兄)が言う。
「穴抜けの玉。それ使えば出口まですぐだから。」
ラティアスが言う。
「すまない・・・。」
ラティオス(兄)が言う。
「皆さん、気をつけて・・・。それから・・・。」
ラティオス(兄)は少し間を置いて言う。
「妹の事、頼みます・・・。」
ラティオス(兄)はそう言うと、穴抜けの玉を使った。
ラティオス(兄)の姿が見えなくなった。
「いいのかよ。お前は。」
バシャーモがラティアスに聞く。
「うん。これで、ずっと一緒に居られるから。」
ラティアスが答える。
「生きて帰れる保障はねぇんだぞ。」
バシャーモが言う。
「バシャーモさん・・・。」
サーナイトが咎める。
「うん・・・。でも、私、負けない。」
ラティアスが凛として言った。
「そうか・・・。じゃ、さっさと行くぞ。」
バシャーモがそう言い、階段へと歩を進めた。
「行こ、ラティオスさん。」
ラティアスが言う。
「はい。」
ラティオスが答えた。全ては、あの下にあるのだ。

あとがき;結局死なないのですよ。兄貴は無事、正気に戻って帰ったわけです。そして妹は
最終決戦へ向かうのです。なんじゃそりゃな展開ですね(今に始まったことじゃない)。


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