このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください



ふたりの思い 後編(バシャーモ)

「うっ・・・・。」
あれからどれだけの時間が経ったのだろう。空はもう赤く染まっていた。
自分の身体の上になにかのっているのに気づいた。緑色の髪をした少女だった。
「う・・・ん・・・・。」
少女は寝ていたようで、彼女はゆっくりと起き上がった。
「あ・・・、あの・・・、ごめんなさい・・・。」
少女は俺を見るなり謝りだした。
「ニドキングは・・・?」
「私が、追い返しました・・・。」
ふたりの間に沈黙が流れた。
「これは・・・、君が・・・?」
俺の身体には手当てがされてあった。
「はい、まだ痛むところありますか・・・?」
彼女は俺を心配してくれたようだ。
「・・・ありがとう。」
俺は彼女を抱きしめた。
「えっ・・・。」
彼女は戸惑ったようだ。俺は思わず強く抱きしめた。
「好きだった・・・。あの時、君を助けてからから、ずっと。」
今まで言えなかったことが、やっと言えた。
「私もです。」
ふたりはしばらく抱き合ったままでいた。ずっと一緒にいたい。そう思った。
森はいつもと同じ静かな夜を迎えようとしていた。


あとがき;やっとシリーズ完結です。こうも長なるとは思わなんだわ。
最近良いネタが思い浮かばなく、完結するのに時間がかかりました。
でもこれでおしまいです。ここからふたりはどうなるのか。
それはこれを読んでる貴方が想像してください。・・・って、責任放棄?

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