第3話
「え〜っと、私の席は・・・、一番後ろか・・・。」
最初は筆記試験である。すでに隣には誰か座っていた。
(隣はバシャーモか・・・。)
バシャーモは静かに目を瞑っていた。まだ試験開始まで20分はある。
(今のうちに最終チェックしよ〜っと。)
ラティアスはノートを取り出した。暫くすると問題用紙が配られた。
一緒に答案用紙も配られた。チラッと横を見た。バシャーモはさっきと同じ体勢を保っている。
(テスト前に何にもしないなんて、すっごい余裕だな〜。)
なんてラティアスは考えていた。係員の指示によりノートをしまう。そして試験が始まった。
試験は1時間、すべて選択問題だ。え〜っと麻痺状態を治す木の実は・・・。
クラボがないからラムの実でいいや。オボンの実の効果で正しいものは・・・、
わかんないから適当に、これでいいや!ラティアスは問題と奮闘した。
なんとか時間内に全部解けた。横を見るとバシャーモは全く動いていない。
手元を見ると問題用紙に全く手をつけていない!
(まさか・・・、寝てるんじゃ・・・。)
「試験終了20分前で〜す。」
係員の声が響いた。その声でバシャーモは目を覚ました。
バシャーモはあわてて問題を解きはじめた。
(やっぱり寝たたんだ・・・。間に合うのかな〜・・・。)
なんて考えながら、ラティアスは見直しをした。
「試験終了で〜す。」
筆記試験終了。係員が問題用紙を回収し始めた。バシャーモも何とか間に合ったようだ。
次は実技試験である。屋外で試験官とのバトルになる。
外に出たところでラティオスの姿が見えた。
「ラティオスさん、試験どうでした〜?」
「満点の自信はありませんが、そこそこできました。
「私なんか全然だめだった〜。後半なんて全部カンだよ。凄いよラティオスさん。」
「でも、実技が心配です。自分が使えるワザがはっきりしていないんで・・・。」
「大丈夫だよ。ラティオスさんなら。絶対合格だよ!がんばって!」
「はい。ラティアスさんも、がんばってください。」
「うん!絶対2人で合格しようね!」
「はい。」
こうして2人は次の試験会場へ向かうのでした。
あとがき;新キャラ、バシャーモ登場です。今は接点はありませんが、一応登場キャラ紹介
で紹介しているバシャーモです。ラティオス編も書く予定でしたが時間が・・・。
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