このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください



第4話

筆記試験の次は実技試験だ。自分の使えるワザを駆使し、試験官を倒す・・・って単純だが、
自分がどんなワザを使えるか分からない者にとっては大変である。僕がそれに該当する。
果たしてこの試験、合格できるのだろうか・・・。
「どうなさいました?」
突然、僕に声がかけられた。優しい、女性の声。
「あ、いえ、何でもないです。」
「そうですか。あまり緊張しない方がいいですよ。」
彼女は、筆記試験で隣に座ったサーナイトさんだ。どうやら彼女も初試験らしい。
「サーナイトさんは実技試験終わりましたか?」
「はい。あまり自信は無いのですが・・・。」
雑談をしていると、試験官の声がした。
「次、11910番。第3試験会場に!」
「は、はい!それじゃあ、行ってきます。」
「がんばってください。応援してます。」
「有難うございます。」
僕は急いで第3会場へ向かった。第3会場の試験官はケッキングでした。
なんでも鬼教官の異名を持つらしく彼の実技試験での合格率はすごく低いらしい。
「なんだぁ?ラティオスかぁ?お前、とっくに救助隊になっただろ?」
どうやらラティアスさんのお兄さんの事を言っているらしい。
「僕は彼じゃない!僕は僕です!」
「ふん、まぁ同じ種族が何匹いても不思議じゃないか。じゃあ、早速試験を始めるぞ!」
そう言うとケッキングはいきなり破壊光線を放った。
僕は思わず手をかざし、目を瞑った。少しして目を開けると、破壊光線が手前で止まっていた。
「ちっ、神秘の守りか!」
破壊光線を放ったら、暫くは攻撃できない。攻撃するなら今しかない。
とりあえず思いっきり体当たりをしてみた。しかし巨体には全くのダメージを与えられなかった。
「どうした、攻撃しないのか?なら、またこっちから行くぞ!」
そう言うと、ケッキングはまた破壊光線を放ってきた。
神秘の守りを発動する時間は無かった。破壊光線はラティオスを直撃した。
大きなダメージとなった。ラティオスはバトル場に倒れこんだ。
「もっと骨のある奴だと思ったのに、もう終わりかよ。つまんねぇな。」
おわり?ここで終わるのか?なにもできないまま・・・・。
僕は少しずつ、身体を起こした。
そんなの・・・、嫌だ!!
身体の中から力が湧いてくる感じがした。それが光となってケッキングを襲った。
「くっ、ラスターパージか!だが、今更攻撃したところで!」
再び破壊光線が放たれた。僕は神秘の守りを発動した。
さっきより威力が増している。ケッキングも必死なのだろう。だけど・・・。
負けるわけにはいかない。
破壊光線放ったケッキングは再び無防備になった。決着をつけるチャンスだ。
強い念力で奴を宙に浮かせた。少しずつ、ケッキングが浮いていく。
「な、なんだぁ!?」
ある程度のところまで浮かせたら今度は思いっきり地面にたたきつけた。
「サ、サイコキネシスか・・・。」
ケッキングはそう呟き、気絶した。
(か、勝った・・・。)
なんとか勝った。一気に力が抜けていく感じがした。

あとがき;バトルってとてつもなく書きにくいです。エスパー技を言葉で表すのもすっごく難しい。
ラティアス編については第3話と同じ理由で無しってことで・・・。


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