このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください



第6話

合格通知が届いた次の日、ラティアスとラティオスはメンバー発表を見るため広場に行った。
「ラティオスさんの番号ありました〜?」
「いえ、まだ見つかっていません・・・。」
書かれているのは受験番号のみなので、見つけるのに一苦労である。
「おはようございます、ラティオスさん。」
声に気付き振り返ると、サーナイトが立っていた。
「あ、サーナイトさん。おはようございます。」
「って。だれ?この人。」
ラティアスは小声でラティオスに聞いた。
「筆記試験の時、隣にいた人です。その時、色々お話したので・・・。」
ラティオスは簡単にサーナイトとの関係を説明した。
「妹さんですか?はじめまして、サーナイトです。」
「あ、そんなんじゃじゃないんですが・・・。ラティアスです・・・。宜しくお願いします。」
サーナイトは微笑んでいた。ラティアスは少し恥ずかしそうだ。
「おふたりとも合格ですか?」
「はい。なんとか。サーナイトさんも合格したんですね。」
「はい。初めて試験を受けたので少し心配だったのですが・・・。」
「サーナイトさん、初試験で合格なんですか!すっご〜い・・・。」
「僕も初試験で合格なんですが・・・。」
「あ、そうだった・・・。」
ラティアスとラティオスのやり取りにサーナイトは少しだけ笑いそうになった。
「ところで、おふたりは受験番号見つかりましたか?」
「いえ、まだ・・・。」
「サーナイトさんは見つかったのですか?」
珍しくラティアスが敬語を使った。
「私は一番下でしたわ。初試験合格だと一番下なのでしょうか?」
ふたりは思わず一番下を見た。
「前から3番目の番号が私の受験番号ですわ。」
「あ、私の番号あった!サーナイトさんと一緒のメンバーだ!」
前から2番目の番号とラティアスの受験番号は一致していた。
「あ、僕の番号もありました。一番下の一番前・・・。」
ラティアスは受験番号とメンバー表を覗き込んだ。
「ラティオスさんと同じメンバーだぁ。良かったぁ・・・。」
まるで仲の良い友達と同じクラスになった時のように言った。
「ラティオスさん、改めて、これからよろしくお願いします。」
「はい、こちらこそ。」
2人はなぜか、自然と握手をしていた。
「うちのチームは4人なんだね。あと1人は誰だろうね。」
得体の知れないあと1人のメンバーと合流して、各種書類を貰わなければならないのである。
「なんだぁ?俺は一番下のしかも4人中4番目かよ!?」
その声を聞いて3人は思わず声のした方を見た。
「なんで俺がこんな下のほうで、さらに一番後ろなんだよ!?」
声の主はバシャーモでした。
「あー!あれは筆記試験の時隣でギリギリまで寝ていたバシャーモ!?」
図星なのか、バシャーモはこちらを向いて
「なんなんだ?お前。」
「僕達はあのメンバー表の一番下の欄の者です。」
ラティオスの答えにバシャーモは口を閉じ、ラティオスを見つめた。
「お前が一番前の番号の奴か。」
「はい、そうですが・・・。」
「・・・お前強いのか?」
バシャーモは攻撃態勢に入った。ラティオスは警戒した。
「強いのかって聞いてんだよ!」
そういうとバシャーモは凄いスピードで近づいてきた。
(くっ、スカイアッパーか!?)
ラティオスは神秘の守りを発動しようとした。すると目の前に何か立ちふさがった。
それはサーナイトだった。ラティオスの前に、手を広げ、バシャーモの方を向いて立った。
「やめてください!ここでの戦闘は無意味です!」
まるで、ラティオスを守るかのようだった。
「な、なんだとぉ!?」
バシャーモはサーナイトの突然の乱入に思わずスカイアッパーの発動を中止した。
「私達はこれから同じメンバーで、仲間なんですから・・・。」
「そうそう、喧嘩はだめだよ。メンバー内の空気乱すよ!」
ラティアスも説得に入った。
「・・・ちっ、わかったよ!」
バシャーモはそう吐き捨てた。なんとかメンバー内での戦闘は回避できた。
「全員そろったから手続きに行かないと・・・。」
「あ、そうそう。早く行こ。バシャーモさん先行ってるし。」
「そうですね、行きましょう!」
こうしてついに新たな救助隊が結成した。

あとがき;ついに4匹そろいました!ゲームでは最高3匹(11/2現在の情報)ですが
まぁそのあたりは気にしないで・・・。



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