第16話
突如放たれた炎の渦。そして謎の人物の声、果たして正体は!?
「これ以上暴れるのなら・・・、容赦しませんよ?」
キュウコンは静かに言った。
「お前も・・・、倒す!」
ボーマンダが言った。と同時にキュウコンに飛び込んだ。接近して火炎放射を放った。
しかし、キュウコンは涼しい顔をしている。
「私に炎は効きませんわ。」
そう言うとキュウコンは再び炎の渦を放った。ボーマンダを渦に閉じ込めた。
「さ、これで最後ですわ。」
キュウコンが火炎放射を放とうとした、その時!
「まってください!」
サーナイトが叫んだ。その声にキュウコンは火炎放射の発動をやめた。
「・・・、なんですの?あなた。」
キュウコンは機嫌が悪そうだ。
「あの方は敵ではありません!」
サーナイトが叫ぶ。
「じゃあなんですの?」
キュウコンが聞いた。
「私達は、その方を探しに来たんです!」
サーナイトが説明する。
「それで?」
なおもキュウコンが聞く。
「その方が無事に帰ってくるのを待っている方がいるんです!」
サーナイトの力説をキュウコンは黙って聞いていた。
「ですから、彼を傷つけないでください・・・。」
サーナイトは言った。キュウコンはどうやら理解してくれたようだ。
「・・・ですがあのボーマンダは正気ではありませんわ。」
キュウコンも現状を説明しだした。
「今のままでは貴方たちの声は届きませんわ。」
キュウコンはきっぱりと言った。
「じゃあ、どうすれば・・・。」
サーナイトが聞いた。
「そうね。これ以上ここで暴れられても困るから黙らせましょう。」
キュウコンが言った。
「それで、奴は元に戻るんだな?」
バシャーモが聞いた。
「えぇ。保障はできないけど、この手の物は大抵・・・。」
キュウコンが言った。
「じゃあ、思いっきりやらせてもらいぜ。」
バシャーモが言った。少し楽しそうに聞こえる。今までまともに戦えなかったからだろうか。
「あら、助けてくれますの?」
キュウコンがバシャーモに言った。
「さっさと俺は任務を終わらせるためにやるんだ。勘違いするな。」
バシャーモがあっさり言った。
「ありきたりなセリフですわ。」
キュウコンが言う。
「悪かったな。」
そう言うとバシャーモ走り出した。戦うために
あとがき;正体はキュウコンでした。ゲーム内では♂っぽい感じでしたが、
ここでは(勝手に)♀設定でいきたいと思います。自分の中ではそういうイメージなので・・・。
(・・・あれ?主人公は?)
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