このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください



第19話

ボーマンダが地震を放つ。バシャ&キュウコンは回避不可能!!
「しまっ・・・。」
バシャーモは言葉を詰まらせた。本当にもう終わりと思った。
しかし、バシャーモの身体は地震が放たれる直前に地面から離れた。
「なっ・・・、お前・・・。」
バシャーモはかなり驚いた。ラティアスが念力(技ではない)
でバシャーモの身体を宙に浮かせていた。
「ふぅ〜、間に合った〜。」
ラティアスが言った。
「なんで、手ぇ出すんだよ!」
バシャーモは素直にお礼が言えず、こんな事を言ってしまった。
「え〜、でも助かったでしょ〜?」
ラティアスが言う。確かにそうである。
横を見ると、キュウコンも宙に浮いている。あちらはラティオスが助けたようだ。
「って、もう1人は?」
バシャーモが聞いた。バシャーモはまだ、サーナイトの姿を確認できないでいた。
「大丈夫だよ。」
ラティアスが少し自信を込めて言った。

地震は無意味に終わった。ボーマンダは接近戦に持ち込もうとしたが、
さっきから背中になにか乗っている感覚に襲われた。
ボーマンダは思わず後ろ(背中)を向いた。
そこにはさっきまで姿を見せなかったサーナイトの姿があった。
「!いつの間に・・・。」
さすがのボーマンダも驚いた。振り落とそうとしたがすでに遅かった。
「御免なさい・・・。」
と、聞こえるか聞こえないかの声がした後、サーナイトは凍える風を放った。
至近距離で発動したため、回避は不可能だった。
攻撃を受け、ボーマンダは地面に堕ちていった。

「やっと終わりましたわね。」
キュウコンがさらりと言った。
「はぁ、これでやっと帰れるぜ。」
バシャーモが言う。少し疲れたみたいだ。サーナイトがこちらに戻ってきたようだ。
「やったね、サナさん!」
ラティアスが賞賛した。
「急所は外しましたが・・・、大丈夫でしょうか?」
サーナイトがボーマンダを少し気遣った。
「大丈夫だよ。オレンの実をあげれば元気になるよ。」
ラティアスが言った。サーナイトは「そういう問題じゃ・・・。」とでも言いたげ。
「それでは、ボーマンダさんを連れて戻りましょう。」
ラティオスが言った。
「そうですね、タツベイさんも心配してるでしょうし。」
サーナイトが言う。これから3日かけて広場に戻るのである。
「それでは、僕らはこれで失礼します。お騒がせしました。」
と、ラティオスはキュウコンに挨拶した。
「そう、それじゃ、気をつけて・・・、とはまだ言えませんわ。」
キュウコンが言う。
「え?」
ラティオスが思わず口にした。
「貴方に話がありますわ。」
キュウコンはそう言いながらラティオスを見た。
「話・・・ですか?」
ラティオスは少し警戒しながらキュウコンに言った。
「とりあえず私についてきてもらえます?ちゃんとした所で話しましょう。」
そう言うとキュウコンはラティオス達を背に歩き出した。
「あの、ボーマンダさんは・・・。」
サーナイトが聞いた。
「・・・そうね、とりあえず連れてきた方がいいですわ。まだ見ているかもしれませんし。」
キュウコンが意味深に答えた。
4人はキュウコンについてさらに奥へと進んだ。

あとがき;やっとボーマンダ撃破です。長かったです。なんだかんだで結局
サーナイトさんが倒しました。今までの展開はなんだったんでしょうか・・・。


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