第21話
無事、ボーマンダを引き渡し、任務を終わらせる事ができました。
「長かったですね・・・。」
サーナイトが言った。
「うん、なんか凄かったね。色々。」
ラティアスがしみじみと言った。
キュウコンに言われるがまま救助基地を思い出したら急に意識が遠くなり、
気がついたら基地の前に倒れていたのだ。氷雪の霊峰から一瞬にして基地まで帰ってきてし
まったのだ。
「で、今回は木の実4つだけとかってオチじゃないだろうな。」
バシャーモがラティオスに聞く。
「1000ポケと木の実4種類とスペシャルリボンでした。」
ラティオスは今回の依頼の報酬を報告した。
「スペシャルリボン・・・、ってなんだ?」
バシャーモが聞く。
「特殊攻撃の値が少し上がるリボンですね。」
サーナイトが言った。
「何れにしろリボンは勘弁だな。」
バシャーモは少しがっかりしながら椅子に座った。
「バシャさんがリボン付けたら結構かわいいかもね。」
ラティアスが何気なく言う。
「絶対に付けん。」
バシャーモが言う。
「・・・そういえば私達の救助隊はまだチーム名が決まってませんでしたね。」
サーナイトが思い出したかのように言う。
「・・・いらんだろ、そんなもん。」
バシャーモが言った。
「でもあった方が便利だよきっと。」
ラティアスがバシャーモに言う。
「なにかいい名前思いつきますか?」
サーナイトが皆に聞いた。
「う〜ん・・・、意外と難しいね。」
ラティアスは必死に考えている。
「・・・好きに決めろ。まかせる。」
バシャーモは考える気が全くないようだ。
「オーブ・・・。」
ラティオスが呟く。
「え?」
その言葉にラティアスが反応した。
「ってのはどうでしょうか?」
ラティオスが提案した。
「救助隊オーブか・・・、かっこいいかも!」
ラティアスは気に入ったようだ。
「長くなくていいですね。」
サーナイトも賛成のようだ。
「・・・まぁ、いいんじぁねぇの?」
バシャーモもOKした。
「じゃあ、きまりだね。」
ラティアスが嬉しそうに言う。
「なにか、由来や意味があるのですか?」
サーナイトがラティオスに聞く。
「いえ、ただ、フッと思いついただけで・・・。」
ラティオスが言う。
「なんだよ、ただの思いつきか。」
バシャーモが少し呆れまじりに言う。
「文句言うならバシャさんが考えてよ。」
ラティアスがバシャーモに突っかかる。
「別に文句じゃねぇよ。」
バシャーモが吐き捨てるように言う。
「じゃあ救助隊名『オーブ』で登録しておきますね。」
サーナイトが言う。いつの間にかサーナイトが事務的業務を任されていた。
「あ、はい。お願いします。」
ラティオスが言った。
「なんか、救助隊らしくなってきたね。」
ラティアスが先にも増して嬉しそうに言う。
「今更だがな。」
バシャーモが皮肉まじりに言った。一言多いよ、と思うラティアスでした。
あとがき;21話にしてやっとチーム名決定。決める暇なかった・・・。
オーブとはもちろんあのオーブです。国名ですよ、はい。
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