第22話
救助隊名が決定して結構な月日が流れました。『オーブ』もそれなりに有名になりました。
「救助隊が救助依頼!?」
バシャーモが声を荒げて言う。
「はい。」
ラティオスが普通に返事をした。
「一体何処の救助隊だよ?」
バシャーモが聞く。
「えっと・・・。あ、破れてて読めませんね。」
ラティオスが冷静に答える。
「ったく、何処のバカだよ。」
バシャーモは呆れるように言った。
「連絡所の掲示板にあったの?」
ラティアスが聞く。
「はい、買い物ついでに連絡所に行ったら貼ってありまして・・・。」
サーナイトが説明した。
「で、どーすんだよ。行くのか?救助に。」
バシャーモが聞く。
「はい、一応。持って来ちゃいましたし・・・。」
ラティオスが答えた。
「ったく、かったりーな・・・。」
と、言いながらバシャーモが立った。
「じゃあ、準備しますね。」
サーナイトが出撃準備を始めた。
「あ、私も手伝う〜。」
ラティアスが後を追った。
「・・・・・・。」
バシャーモは少し考え事をした。
「・・・どうしましたか?」
普段バシャーモがとらない行動を見たラティオスはつい声をかけてしまった。
「・・・なぁ、今まで救助の度に全員出てたけどよ・・・。」
バシャーモがおもむろにラティオスに言う。
「はい・・・。」
とりあえず相槌を打つラティオス。
「別にそんな事しなくてもいいんじゃねぇか?」
バシャーモが言う。
「えっ・・・。」
バシャーモの提案にラティオスは少し驚いた。
確かにバシャーモの案は合理的で良いと思う。だけど戦力がその分削られるわけで・・・。
「とりあえず、2人にも相談してみましょう。導入するかはそれからです。
ラティオスが言う。民主的方法で解決するのが一番良い。
「いいんじゃない?合理的で。」
ラティアスは賛成派になった。
「でも、戦力が少なくなり危険度が上がるのでは・・・。」
サーナイトは慎重派である。
「まぁ、実際やってみないとわからんがな。」
バシャーモが言う。
「とりあえず、今回の任務で試験的にやってみましょう。」
ラティオスが一つの結論を出した。
「大丈夫でしょうか・・・。」
サーナイトは少し心配している。
「ここの救助隊に弱い奴はいねーよ。」
バシャーモが言う。
「じゃあ誰が出動しますか?」
ラティオスが聞く。
「あみだくじで決めよ〜。」
ラティアスが言う。
「なんでそんなんで・・・。」
バシャーモが呆れつつ反論。
「他に決め方ある〜?」
ラティアスが聞く。バシャーモは反論できない。
「じゃあ、これに1人1本線入れて。」
ラティアス制作のあみだくじを取り出す(結果部分は折ってあります)。
「用意してあったんですね。」
珍しくサーナイトがツッコミを入れた。
「じゃあみんな場所決めたね。開けるよ〜。」
気がついたらラティアスが音頭をとっている。
「お〜ぷん!」
の声と同時にラティアスは結果部分を開いた。
あとがき;21話と22話の間は時間が経過しています。
4人もいると影が薄くなるので2人行動となります。でも・・・。
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