このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください



第29話

次の日の早朝、『オーブ』並びに『ZAFT』は氷雪の霊峰へ向け出発・・・。
「準備できた?」
チコリータがリクヤに言う。
「うん。」
リクヤは頷いた。
「それでは行きましょうか。」
ラティオスが言う。
「うん!」
チコリータが言った。
「待て。」
バシャーモが突然言う。
「どーしたの?」
ラティアスが聞く。
「どうやらすんなり通してくれるわけじゃないようだな。」
バシャーモが言った。
「・・・誰かいます。」
ラティオスも警戒して言う。
「ちっ、ばれちまったか。」
死角から出てきたのはリザードンとバンギラスだった。
「こんな朝早くから、しかも待ち伏せなんて、卑怯だ!」
チコリータが抗議した。
「平和のためだ、覚悟しな、リクヤ!」
バンギラスは、そう言うと同時に破壊光線を放った。
「わぁぁぁぁ〜!」
チコリータが悲鳴を上げた。が、ラティアスとサーナイトが2人を助けつつ回避した。
「先に行ってください!」
ラティオスが叫ぶ。
「でも!」
チコリータが叫び返す。
「大丈夫です。すぐ行きます!」
ラティオスが言う。
「・・・行こう、サナさん!」
ラティアスが言う。
「・・・絶対、追いついて下さいね。」
サーナイトが言うとラティオスとバシャーモを残し先へと進んだ。
「お前はいいのか?行かなくて。」
バシャーモが言う。
「リクヤさんをここで死なせるわけにはいきません。」
ラティオスが言う。
「加担する奴は容赦しねぇ。悪いが倒させてもらうぜ!」
そう言うと、今度はリザードンが火炎放射を放ってきた。

ラティオスとバシャーモを残し先行する4人・・・。
「大丈夫なの?2人だけで・・・。」
チコリータが聞く。
「大丈夫、ああ見えてバシャさん強いから。」
ラティアスが答える。
「でも・・・、僕のために・・・。」
リクヤが詰らせながら言う。
「暗い顔をしないで・・・。」
サーナイトが言う。
「えっ・・・。」
リクヤがサーナイトを見る。
「2人なら大丈夫です。今は貴方がすべきことを・・・。」
サーナイトは言う。
「僕のすべきこと?」
リクヤが少し疑問混じりに言う。
「貴方の真実を突き止める、それが貴方のすべきこと。違いますか?」
サーナイトが凛として言う。
「真実を・・・突き止める・・・。」
今更だがリクヤは唖然として言う。
「なんで?僕のためにこんなに・・・。」
リクヤが言いかけた。
「何言ってんの!みんなリクヤを信じてるからだよ!」
チコリータが割って入って言う。
「えっ・・・。」
チコリータの発言にリクヤはサーナイトの時とは別の意味で唖然とする。
「ほら、早く行こう!でないと2人の好意がムダになっちゃうよ!」
チコリータが言った。
「・・・うん。」
リクヤが答えると先頭にでて、歩き出した。リクヤの心の靄が少し晴れたようだ。

あとがき;出発しようと思ったら待ち伏せされてしまいました。
FLBのお2人はとても好戦的のようです。そんなこんなでふたつの救助隊は逃亡生活に突入。


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