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第34話

フリーザーを倒し、氷雪の霊峰を目指します。
「まだなんか用か?」
バシャーモが言う。
「えっ?なに?」
チコリータが聞く。すると前方に影が見えた。
「アブソル・・・。」
ラティオスがその姿を見て言った。
「今度はお前が立ちはだかるか?」
バシャーモが言う。
「そんな気はない。」
アブソルが呟く。
「私はただ、各地の自然災害を止めたいだけ。」
続けてアブソルが言う。
「じゃあ目的は私達と一緒だね!」
チコリータが言う。
「貴方達も?」
アブソルが尋ねる。
「うん!だって私達、救助隊だもん!」
チコリータが言った。
「そう・・・。だったら、私、貴方達の仲間になるわ。」
アブソルが言った。
「本当!?」
チコリータが感激まじりに言う。
「災害を食い止めるには、協力したほうがいいわ。」
アブソルが言った。
「ありがとう!アブソル!」
チコリータが言った。こうしてアブソルが仲間になった。
「どっちの救助隊に入りますか?」
ラティオスが言う。
「貴方達で一つの救助隊じゃないの?」
アブソルが聞く。
「ここでわかれてるの。」
ラティアスが『ZAFT』と『オーブ』の間に線を引くようにして説明した。
「そう。じゃあ私はこっちの方がいいわね。」
アブソルは『ZAFT』の方に行った。
「この方が戦力的には均等でしょ?」
アブソルが言う。
「よろしくね。アブソル!」
チコリータが言った。『ZAFT』にアブソルが新たに加わり、一行は氷雪の霊峰を目指した。

「・・・クヤさん!リクヤさん!」
ラティオス問いかけにリクヤはやっと気がついた。
「あ、ラティオスさん・・・。」
リクヤが呟くように言った。一行が歩いている途中、突然リクヤが独り言を言い始め、ビックリ
したのだ。話しかけてもずっと返事をしなかったので心配だったがやっと気がついたのだ。
「大丈夫?リクヤ。さっきからずっと独り言で・・・。」
チコリータが心配して言う。
「それがね・・・。」
リクヤが今あった出来事を説明した。夢の中のサーナイトが現れ、
氷雪の霊峰でキュウコンが待っていると言った事を。
「そっか、そんな事言ってたんだ。」
チコリータが納得したように言った。
「なんでもお見通しだな。あいつは。」
バシャーモが言った、
「でも伝説に出たキュウコンがホントにいたなんて驚きだよね。」
チコリータが言う。
「確かに神秘的な感じはしましたね。」
サーナイトが言う。
「でもあのキュウコンさん=伝説に出たキュウコンさんなのかなぁ。」
ラティアスが言った。
「そっか、ラティアス達は一度来たことがあったんだっけ。」
チコリータが思い出したように言った。
「あのキュウコンに遭った事があるの?」
アブソルが聞く。
「はい。1度だけですが。アブソルさんは無いのですか?」
ラティオスが聞く。
「ええ。氷雪の霊峰自体、今まであまり行かなかったわ。」
アブソルが答えた。
「でも、あそこに住むキュウコンは例の伝説のキュウコンである事はたしかよ。」
アブソルが言った。
「やっぱりそうなんだ〜。」
ラティアスが納得して言う。
「おい、着いたぞ。」
バシャーモが言う。目の前には以前来た時と同じように小さなトンネルがあった。
「ここが、氷雪の霊峰・・・。」
リクヤが言う。
「ついに来たね、リクヤ!」
チコリータが嬉しそうに言った。
「さぁ、行こう!真実を見つけに!」
チコリータが元気良く言った。

「中は相変わらずだな。」
バシャーモがつまらなさそうに言う。
『オーブ』一員は以前ここを突破した事があるだけに進行も早い。
「とか言いながら殆どバシャさんが倒してるよ。」
ラティアスが言う。
「もっと骨のある奴はいねぇのか?」
バシャーモが言う。
「何れ追いつきます。『FLB』の皆さんに。」
ラティオスが言うと、一同に少し沈黙が流れた。
「じゃあ、そいつらと戦う時のために・・・。」
今のうち鍛えておく。とバシャーモは言おうとした。
「無理はしないでくださいね。」
サーナイトが優しく問いかける。
「なっ!?」
バシャーモは少し驚いた。
「ね?」
サーナイトが言う。
「わ、わかったよ。」
バシャーモが答えた。
「あ、バシャさん顔赤い〜。」
ラティアスが横から茶化す。
「なっ、んな事ねぇー!」
バシャーモはムキになった。そんなこんなで先へと進み、最奥の手前まで来た。

「ここでボーマンダさんと戦いましたね。」
ラティオスが言った。
「お前はすぐ大火傷したがな。」
バシャーモが言う。
「バシャさん!そんな事言わないでよ。ラティオスさんがかわいそう!」
ラティアスが言う。
「もう少しでキュウコンさんの住処ですね。」
サーナイトが言った。
「もう少しか・・・。」
リクヤが呟いた、その時!
「やれやれ、やっと追いついたぜ。」
背後から聞きなれた声がした。
「まさかこんな所まで来るとはな。」
また別の声がする。
「あと少しって時によ・・・。」
バシャーモは舌打ちして言う。
「『FLB』だ・・・!」
ラティオスが唸るように言った。
「そんなぁ!」
チコリータが悲鳴に似た声を上げる。
「リクヤ、できればこうなりたくはなかったが・・・。」
フーディンが言う。
「平和のためだ、すまん・・・。」
フーディンは無念の思いで言う。
「一気に終わらせる。行くぞ、バンギラス!」
リザードンがバンギラスに言った。
「すぐに終わらせるぜ!」
バンギラスが答えた。
「くっ!」
ラティオスが戦闘態勢に入ろうとした。
「ラティオスさんは先に行ってください!」
ラティアスが叫ぶ。
「えっ?」
ラティオスは唖然とした。
「リクヤさんと、キュウコンさんの所へ!」
サーナイトが叫ぶ。
「ここは、私達で抑える。チコリータも行って。」
アブソルも言った。
「でも・・・。」
チコリータが迷うように言う。
「大丈夫ですから、ね?」
サーナイトが優しく言った。
「わかったよ・・・。ありがとう。」
チコリータが言った。
「俺は残るぞ。」
バシャーモが言う。
「バシャーモさんも行ってください。」
サーナイトが凛として言う。
「ここは、私達で何とかしますから。」
サーナイトが優しく、力強く言う。
「・・・死ぬなよ。」
バシャーモが言った。
「はい。」
いつもの柔らかな声がバシャーモの耳に入った。
「行くぞ。」
バシャーモが言う。
「はい。」
ラティオスが答える。
「でも・・・。」
今度はリクヤがためらう。
「あいつらの思いをムダにする気か?」
バシャーモが言う。
「・・・。」
リクヤには返す言葉が見つからなかった。
「急ぐぞ。」
バシャーモが走り、リクヤ達は後を追った。

あとがき;ちょっと長くなっちゃいました。追いつかれちゃいましたね。FLBはハイペースで
ここまで来たに違いない。でなきゃ追いつきっこ無いもん。今思ったがアブソル出番少ないや。



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