第46話
かくして未来を賭けた戦いの火蓋が切って落とされたのであった・・・。
「よくも・・・お兄ちゃんを・・・!」
ラティアスが叫び、ミュウツーに攻撃を仕掛ける。
「フッ・・・、愚かな・・・。」
ミュウツーが呟き冷凍ビームを放つ。
「きゃっ!」
ラティアスは軽い悲鳴をあげ、なんとか避ける。
バシャーモは死角から炎のパンチで攻め込む。
ミュウツーはそちらを見ないままサイコキネシスを発動する。
「ちっ!」
バシャーモが舌打ちをする。
「甘いな・・・。」
ミュウツーが呟くと念力を強める。
「バシャーモさん!」
サーナイトが叫び、正面から凍える風を発動した。
ミュウツーはサイコキネシスを止め、火炎放射で対抗する。
炎は凍える風を消し去り、そのままサーナイトを襲った。
隙を突き、ラティオスはミュウツーに接近、ドラゴンクローを放つ・・・。
が、気付かないわけが無い。ミュウツーは至近距離でラティオスに向け冷凍ビームを撃った。
「ラティオスさん!」
ラティアスが悲鳴を上げる。ラティオスはミュウツーの足元に倒れた。
ミュウツーはそれをサイコキネシスで浮かせた。
「やはりラティオスと言う種族は弱いだけなんだな・・・。」
ミュウツーが嘲笑い、言う。
「くっ・・・。」
ラティオスは手も足も出ないようだ。
「お前・・・、人間だな・・・。」
少し間を置いてミュウツーが言った。
「人間がわざわざ私を倒すためにこの世界に来るとはな・・・。」
ミュウツーが言う。
「だが不幸だな。お前は元の世界に戻ることもできず、ここで朽ち果てるのだから・・・!」
ミュウツーはそう言うとさらに念力を強めた。
「終わりだ・・・!」
ミュウツーが言い、サイコキネシスがフルパワーになった、その瞬間・・・。
ラティオスになにかが当たった。それによりラティオスは力が抜けるように堕ちた。
対象を失ったサイコパワーはその力のままミュウツーに逆流し、ダメージを与えた。
「ぐっ・・・、なんだ・・・?」
ミュウツーは今の出来事がまだ理解できてないようだった。ラティオスに当たったもの・・・、
それはミストボールだった。それが使える者はここに1人しかいない・・・。
「ラティアスさん・・・。」
サーナイトが唖然になって呟く。仲間にむかって攻撃したのだ・・・。
バシャーモはミュウツーの隙を見逃さなかった。素早く接近しブレイズキックを放つ。
ミュウツーは避けきれず、攻撃を食い、吹っ飛ばされる。
「味方を犠牲にしてまで私にダメージを与えるとはな・・・。」
ミュウツーが不敵な笑みを浮かべ言った。
「ラティオスさん!」
ラティアスが駆け寄り、叫ぶ。
「ラティオスさん・・・、私・・・わたし・・・。」
ラティアスが涙を浮かべ、言う。
「ありがとう・・・ございます・・・。」
ラティオスが言う。
「でも・・・、私・・・。」
どんな結果であろうと仲間に攻撃したことに変わりない。
ラティアスはその罪悪感から、必死にラティオスに謝る。
「今は・・・、彼を止める事が先だから・・・。」
ラティオスがゆっくり起き上がりながら言う。
「これが終わったら・・・、話しましょう・・・。」
ラティオスが静かに、力強く言った。
「うん・・・。」
ラティアスはそれに答えた。
あとがき;あとで話しましょうとか言いながら話してません。忘れたようですね。戦闘シーンは
やっぱり苦手だなぁ・・・。ポケダンって1つの敵に対して3〜4人で戦うよね。
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