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第48話

最後のミュウツーの攻撃により、世界は崩壊へと進むほか無くなってしまうのか・・・。
「随分と手こずってしまったな・・・。」
ミュウツーが1人呟く。
「まぁいい。私にかなう者などいないのだから・・・。」
ミュウツーが言う。だがもし、これ以上戦闘が続いていたら・・・。
と、ミュウツーの脳裏に浮かぶ。
「まだ終わってない・・・。」
自分以外の声がして、ミュウツーは思わず振り向く。
「ばかな・・・、貴様、何故・・・。」
ミュウツーは驚きを隠せない。倒したはずのラティオスが起き上がったのだ。
「ラティアスさんが、願い事をしてくれたのです・・・。」
ラティオスが呟くように言う。
「それが、今叶った・・・。」
ラティオスはラティアス目線を移して言う。
「僕は、あなたを許さない・・・。」
ラティオスが静かに言う。
「くっ・・・。」
ミュウツーはラティオスの気迫に負けそうになる。
「愛する者を傷つけたから・・・!」
ラティオスの声に力が入る。
「ちっ、そんなことでっ!」
ミュウツーが叫び、冷凍ビームを放つ。
「知らないか言えるんだ!あなたはっ!」
ラティオスが攻撃をかわし、ミュウツーに接近する。
「世界を愛してるから守るんだ、僕らはっ!」
ラティオスが叫ぶ。ミュウツーに一瞬隙ができた。
「だから、それを脅かす者は・・・!」
ラティオスが隙を狙い、ドラゴンクローを放つ。が、ギリギリで避けられる。
「僕が守る!!」
ラティオスが叫ぶ。この言葉で、ミュウツーの動きが止まった。
ラティオスはそれを見逃さず、ミュウツーにドラゴンクローを放つ。
ドラゴンクローは急所にあたり、ミュウツーに大ダメージを与えた。
「ばかな・・・、私が・・・、まけ・・・。」
ミュウツーはゆっくりと、静かに倒れた。
「倒した・・・?これで・・・」
ラティオスはミュウツーが倒れるのを確認した後、静かに地面に倒れた。


「う・・・ん・・・。」
ラティオスが目覚めた時、そこは西の洞窟ではなかった。
「あ、ラティオスさん!」
ラティアスが目覚めたのに気付き、言う。
「ここは・・・?」
ラティオスが聞く。
「戻ってきたのですよ。広場に・・・。」
サーナイトが答える。見渡すと見覚えのある部屋、ラティアスの家だ。
「でも、どうやって・・・?」
ラティオスが言う。
「全滅扱いで救助されたんだよ。」
今度はバシャーモが答えた。
「ミュウツーは、どうなったのでしょうか・・・?」
ラティオスが思い出して言う。
「救助に来た時にはもう私達だけだったんだって。」
ラティアスが答える。
「行方不明・・・ですか・・・。」
ラティオスが呟く。
「『ZAFT』がね、レックウザに頼んで、星を破壊してくれたんだって・・・。」
ラティアスが口を開く。
「『ZAFT』が・・・?」
ラティオスが言う。
「世界は、救われましたわ。」
サーナイトが結論を言う。
「そうですか・・・。良かった・・・。」
ラティオスが安心して言う。
「それで、どうするんだ?」
バシャーモが言う。
「えっ・・・?」
ラティオスが聞き返す。
「お前の役目は終わったんだろ?戻るのか?元いた世界に。」
バシャーモが問う。
「やだよ。私、ずっとラティオスさんと・・・。」
なぜか、ラティアスが答える。
「僕は、戻ります。元いた世界に・・・。」
ラティオスは決意して言った。
「そんな・・・、どうして・・・。」
ラティアスは泣きそうな声で尋ねる。ラティオスは静かに微笑んだ。

あとがき;ラティオスVSミュウツーがSEED50話に見えないことも無いけどきっと気のせいです。
ともあれ、無事世界は救われました。あとは最終話に向けて突き進むのみ・・・。

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