このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください



第6話リュウ編

動かなければはじまらない・・・!

「ミュウは、最果ての孤島にいる・・・。」
リュウには確かにそう聞こえた。
だから今こうしてカイリューの背に乗り、空を飛んでいる。
「本当にこっちなの?」
飛びながらカイリューが尋ねる。
「たぶん・・・。」
リュウが自信なく答える。
「たぶんって・・・、リュウにしては曖昧な返事だね。」
カイリューが言う。
リュウは今も地図と睨めっこしている。
「だいたい、その情報は信憑性があるんですか?」
カイリューが容赦なく聞く。
「うん・・・。」
それどこどではないリュウ。
「ミュウツーでしたっけ?本とかだとあまり良い印象無いんですが。」
カイリューが続けて聞きます。
「それよりも、あのラティアスですよ。ラティアスってあんなに腹黒い奴でしたっけ?」
カイリューは急に話題を変えた。ここからは彼女の独り言モードに突入。
その後、暫く飛んだがそれらしい島は無かった・・・。

「あそこの島で休憩しましょうよ。」
カイリューがリュウに提案する。ずっと飛びっぱなしでカイリューも疲れたようだ。
「そうだね。」
リュウも同意する。
島に近づき、上陸。人の気配は全く無い。
「無人島かな・・・?」
リュウが呟く。
「見てみて!あっちの方は海しか見えないよ〜!」
カイリューが楽しそうに言う。
「って、お前、遊びに来てるんじゃ・・・。」
と、リュウが言いかけた。その時、リュウの頭がフル回転した。
向こうは海しか見えない→向こうには島が無い→ここで島が果てる→ここは最果て
「ここが、最果ての島か・・・?」
リュウが呟く。
「へ?なんですか?」
カイリューには聞こえなかったようだ。
「先へ進もう。なにかあるかも知れない・・・。」
リュウが決意して言った。その何かとはもちろん、ミュウの事である。

あとがき;カイリューがいっぱい喋ってます。人間以上に。
この小説、相手が相手だけに飛行系のポケモンが出番多いような気がしてきた。

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