このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください



第7話リュウ編

こっちはかくれんぼのようです・・・。

長い草を掻き分け進むリュウ。
森に入って、ミュウを見つけたまでは良かった。
が、ミュウは草むらに隠れてしまったのだ。
長い草がリュウの視界を塞ぎ、ミュウの発見を遅らせる。
「カイリュー、何か見えた?」
上空を飛ぶカイリューに尋ねる。
「全然見えな〜い。」
カイリューが答えた。
「う〜、鬱陶しい・・・。」
リュウが唸る。
「じゃあ、この草燃やしちゃえば?」
カイリューが言う。
「まだ、そこまでする気は無い。」
リュウが答えた。

草むらに入って、1時間程経過した。
「全然見つかんないっ!」
リュウが叫びながら草むらを出た。
と、目の前に・・・。
「あ。」
リュウが呆然となった。
「どした?」
カイリューが降りてきて言う。
「ミュウいた。」
リュウが簡潔に言う。
「うそ!どこ?」
カイリューが聞く。
「そこ。」
リュウが指差した先に、本当にミュウがいた。
「リュウが草の中必死に探してる最中に草から抜け出したんだね・・・。」
カイリューが言った。
ミュウはリュウがアホみたいに草の中を探していた事に、大笑い(今も)していた。
「はは・・・。」
リュウに訪れたのは、まずは呆れ。そして段々と、怒り・・・。
「カイリュー・・・。」
リュウが低く唸る。
「はい・・・。」
カイリューは察知し、戦闘態勢に入る。ミュウはまだ気付いていない。
「竜の・・・怒りっ!!」
リュウが攻撃命令を下した。
カイリューが攻撃を仕掛ける。が、ミュウは軽々とそれを避ける。
ミュウはリュウの間近を通り、リュウの後ろへ回った。
そして、最初に出会った時と同じように、草むらに身を隠した。
「ありがと、カイリュー。」
リュウはカイリューを待機させ、別のポケモンを出した。

「バシャーモ、火炎放射。」
リュウは静かに、簡潔に言った。それが怖いんです。
バシャーモはそれに応じ、目の前の草むらに炎を放った。
草むらは一気に燃え広がった。同時にミュウの隠れ場所を消す事に成功。
さらにミュウにダメージを与えた。
草むらがなくなり、隠れる場所は無くなった。
が、ミュウは素早く移動し、バシャーモを翻弄する。
「カイリュー、ミュウを挟み撃ちに!」
リュウが命じた。
「でも2対1だよ?」
カイリューは一応聞く。
「じゃないと勝てない。」
リュウが答えた。
それを聞くと、カイリューも戦闘に参加した。反対から回り込んでミュウを挟み撃ちにする。
ミュウは横へ逃げようとするも、リュウがいるので断念。やむなく上空へ逃げる。
「カイリュー、上昇して破壊光線!」
リュウが素早く命じる。カイリューはミュウより先に上がり、
ミュウの上から破壊光線を撃つ。ミュウは何とかそれを避けるもバランスを崩す。
リュウはそれを見逃さない。
「バシャーモ、スカイアッパー!」
リュウが叫ぶ。バシャーモのスカイアッパーがミュウを襲う。
さすがにこれは避けきれず、ミュウは攻撃を受けた。
バランスを失い、地面に落ち行くミュウに対し、
リュウは思いっきりモンスターボールを投げた。
ボールがミュウを吸い込み、抵抗するように左右に揺れ動く。
「火炎放射とスカイアッパーだけじゃ無理かな・・・。」
なんてリュウが呟いた。
ボールが抵抗を止めた。
「あれ?」
リュウがすっとんきょうな声をあげる。
「やったか。」
バシャーモが確認する。
「すごいです!ミュウゲットですよ!」
カイリューは大喜びです。
「でもあれだけの攻撃で・・・。」
リュウは何故か納得いかないようだ。
「認めたんじゃないか?お前を。」
バシャーモが言う。
「そうかな・・・?」
そう言われると、なぜかちょっぴり嬉しいリュウだった。
最果ての孤島の賑やかなかくれんぼは、幕を閉じた。


あとがき;まともに戦闘してます。他の2人にも見習って欲しいですね。
伝説3匹を1人ずつ持つ形になりましたが・・・、どう影響するかまだ考えてない・・・(ぉぃ)。

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