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第10話

エンジュシティが混乱しはじめた・・・。

2つ目の建物を破壊して程なく彼は飛んできた。カイリューに乗り・・・。
彼は目の前で彷徨う。どうやら私を探しているようだ。
今は、彼から私は見えない。このまま無防備な彼を倒すのは簡単だ。
だけど・・・。心のどこかで何かが引っかかる。
気がついたら、私は透化を解除していた。
「久しぶりね。」
私から先に話しかけた。
「お前っ・・・!」
リザードンに乗った彼は私を見て吐き捨てるように言う。
「また私の邪魔をする気かしら?」
私は挑発するように言った。
「当たり前だ!これ以上街を壊させるわけにはいかない!」
彼は怒り叫んだ。
「じゃあ、止めてみなさい。」
私はそう言い、彼に背を向けた。
「待てっ!」
後ろから彼の声が聞こえる。
ある程度間合いを取ってから破壊光線を放つ。
リザードンはそれを軽々と避けた。
が、破壊光線は下にある建物に当たり、建物は崩れ落ちた。
「貴方が攻撃を避ければ、それは街に落ちるって事、いい加減気付いたら?」
私は呆れて、相手にそう言った。
彼は彼は手も足も出ないようだ。当たれば自分が落ちる。でも避ければ街に当たる。
どちらにしても自分は好都合であり、相手は不都合だ。
と、その時、別方向から攻撃が来た。少し反応が遅れたが何とか避けた。
「油断してる場合じゃないはず・・・。」
攻撃したのはフライゴンだった。
「結構余裕なのね。」
フライゴンが皮肉る。
「貴方達よりはね。」
言い返す。

「フライゴン!」
リュウがフライゴンに叫ぶ。
「カイトからは、貴方のサポートをしろって言われてるわ。」
フライゴンが言う。
「ってか、ちゃんと自分で指示しろよ、カイトは。」
リュウが愚痴る。
「バトル中に乗られたら邪魔だから。」
フライゴンが言う。
「まぁそれもそうか・・・。」
妙に納得するリュウ。
「とにかく今は、貴方の指示に従うから。」
フライゴンがそう言うと、リュウは気持ちを切り替えた。

リュウ達は苦戦を強いられていた。相手は素早くなかなか攻撃を当てられないでいた。
しかもその攻撃が街に被害を与えていた。
「2対1でも私を倒せないなんて、やっぱり貴方達は大した事ないのね。」
ラティアスが見下したように言う。
「くっ・・・。」
言い返せないリュウ。
「そろそろ終わりにしましょう。」
ラティアスが言い、サイコパワーを集め始める。
「ミストボール・・・いや、シャドーボールか!?」
リュウが叫ぶ。
「何か、どちらも違うような・・・。」
カイリューは未知の攻撃に警戒する。
「・・・ウ、リュウ!」
リュウの耳に自分を呼ぶ声が聞こえる。
「・・・誰?ってか、何処!?」
リュウが周りを見渡す。
「カイトね。あそこ・・・。」
フライゴンが目で教える。
カイトがビルの屋上で何か叫んでる。
「リュウ!あの・・、サイコ・・・トだか・・・・けて!」
カイト、必死で叫ぶが・・・。
「何!?聞こえない!!」
リュウが叫び返す。多分こっちの言ってる事も聞こえて無いだろうが。
「さよなら。」
ラティアスがそう呟く。
「げ、しまった!」
リュウが言う。色々あってラティアスの存在を忘れていたようだ。
ラティアスが溜めた球状のサイコパワーをこちらに放とうとしたその時。
ラティアスに、何かが襲い掛かった。

あとがき;今更気付くが殆どの小説のバトルシーンが戦隊もの系(集団リンチ型)だな・・・。
一対一だと他のキャラが目立たないからなぁ・・・。どうにかしなきゃ。


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