このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください



FINALPULS第2話

「じゃあ僕達が行きます。」
ユキトが言う。
「いいのか?」
バシャーモが聞く。
「はい。そのために来たのですから。」
ラティオスが決意を込めて言う。
「そうか。頼む。」
バシャーモはユキトの意志を確認し、言った。
〜数時間後・石の洞窟〜
「全然いないね。ポケモン。」
ラティアスが回りを見渡して言う。
「昔からあったわけじゃないですからね。住む者もいないのでしょう。」
ユキトが冷静に分析する。
「でも嬉しいな。またこうしてユキトさんに遭えて。」
ラティアスが話題を変えた。
「はい。」
ユキトは微笑みながら答えた。

「ずっと歩いているけど、誰もいませんね。」
ユキトが言う。
「お出かけ中かな?」
ラティアスが言う。
「いえ、それは・・・。」
ないと思う。と、ユキトが言いかけた。その時。
「あ。」
ラティアスは何かを見つけ、駆け出す。
「階段見っけ・・・、あれ?」
ラティアスの喜びはすぐさま疑問に変わった。
「どうしました?」
ユキトが聞く。
「なんか、塞がれてる・・・。」
ラティアスが呟く。
下へと続く階段は故意に塞がれていた。
「何でだろう?」
ラティアスが聞く。
「分かりません・・・、きっとここに住む者が故意に・・・。」
ユキトがそう言っている途中、ラティアスはふと顔を上げた。その時・・・。
「ユキトさん、あれ・・・。」
ラティアスが話しかける。
「え?」
ユキトがラティアスの指すほうを見た。
そこには、『何か』がいた。ユキトがその姿を確認した瞬間、
その何かは姿を消した・・・ように見えた。
「消えた!?」
ユキトがそう言った刹那、ユキトを痛みが襲った。
『何か』は瞬時にユキトの目の前に移動し、攻撃し、再び間合いをとったのだ。
「ユキトさん!」
ラティアスが心配する。
ユキトは前を見た。そこには、その『何か』が立っている。ただ黙って、こちらを見ている。
その姿を見て、ユキトは驚いた。
「あれは・・・、デオキシス!?」
ユキトが口にしたポケモンの名こそが、この洞窟の主なのだ。


あとがき;かなりお待たせしました。FINALPULS第2話です。
バシャーモ達が隕石の洞窟へ行く話の制作は諸事情により中止となりました。
(でもFINALPULS裏は制作したいと思う今日この頃です。)

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