このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

美祢の山に響いたもの

〜 石灰石を運んだセキの群れ 〜

2002.9.7 UPDATED



   美祢線には、かつて石灰石を運搬する貨物列車が、1日9往復走っていました。ところが、主な荷主であった宇部興産社が自前の道路を造り、石灰石輸送をトラックにシフトしてしまったため、1998年3月末をもって、僅か1往復のみを残して廃止となってしまいました。
 今回は、その美祢線で走っていた石灰石輸送列車を取り上げます。

← セキ6000形式22車で組成された、石灰石輸送列車。牽引するのはJR貨物厚狭総合鉄道部のDD51 851号機


セキ6000は、元々北海道の石炭輸送用として製造されたセキ3000であり、枕バネの改造により形式変更されたものである。


炭坑の閉鎖により北海道を追われ、運良く山口に第二の職場を見つけたものの、再び職を失うこととなった。それは、そのまま産業構造の変化を映し出したものと言えなくもない・・か。


1997.5.4 美祢線 湯ノ峠〜厚保 5661レ
→ 前日の雨が嘘のように晴れ渡った日、冴え渡る新緑の中に、赤いアクセントが現れた。


山あり、川あり、そして汗ばむほどの快晴。申し分ないロケーションに、列車を待つ間、しばし我を忘れた。


山の向こうから汽笛が響いて、ハッと気付き、ファインダーに集中する。空車のセキを牽いて、軽やかにDD51が姿を見せた。


タタンタタンタタンタタン・・・22車のセキ車が奏でるジョイント音が、とてもリズミカルに響き渡る。


1997.5.4 美祢線 湯ノ峠〜厚保 5671レ
← 山の陰に日が入る直前、セキ6000で組成された上り列車が待つ駅に、茶色いホキ9500で組成された下り列車が入ってきた。


ローカル線で、1〜2両のディーゼルカー同士が交換する風景を見ることはあっても、これだけの編成の貨物列車同士が交換する風景には、なかなかお目にかかれない。


9往復を誇った、美祢線の貨物列車だからこそのワンシーン。
それも今は思い出になってしまった。



1997.5.4 美祢線 厚保駅 左5991レ・右5674レ



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