このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

  バランスシートで

  鴨川市の巨額債務の深刻さが一層明瞭に


鴨川市と館山市のバランスシートが10月25日の合併任意協議会で発表されました。

本多鴨川市長は、鴨川市の負債問題に対して、「鴨川市は負債が多いというが、資産もある。」
「鴨川市は市の財務状況を示すバランスシートを作成している。各市町村でもつくってはどうか」と
発言していました。これを受けて辻田館山市長も「館山市としてもバランスシートを作成し、お示し
する」と、鴨川市・館山市はバランスシートの提出を約束していました。
10月25日の第3回任意協議会に、両市のバランシシート(貸借対照表)が提出されました。

この両市のバランスシートを比較検討してみました。

 脚注の※以下にバランスシートに計上されていない「債務負担行為に関する情報」があります。

 
鴨川市は、資産合計387億円に対して脚注の「債務負担行為に関する情報」の合計が208億
円を超えています。バランシシートに計上されていない債務負担がきわめて多いということです。
 館山市のバランスシートと比較すると、館山市は資産合計600億円に対して脚注の「債務負担
に関する情報」の合計は13億ですから、鴨川市のバランシシートの
特異性が一層ハッキリします。

実際の「正味資産」はほとんどないということ?

 鴨川市のバランスシートでは、資産合計387億円に対して、負債が164億円で、差引223億円
の正味資産(注記参照)があるということになります。しかし、脚注欄外でバランスシートに計上さ
れていない債務負担が208億円あるということですから、鴨川市は、それを差し引くと実際の正味
資産はほとんどないということになります。
これは、長い期間にわたって市民が払いつづけてきた税金や国や県から交付された補助金等は、
ほとんど残っていないことになりますが、ほとんど費消してしまったということでしょうか?


「債務負担行為」の内訳説明書を提出しなかった鴨川市

 鴨川市のバランスシートに示された数字を理解するためには、「債務負担行為に関する情報」の
内容説明の資料がどうしても必要だと考えます。

10月25日の任意協議会では、資料として「債務負担行為に関する情報」の内訳説明書が、館山
市からは提出されましたが、肝心の鴨川市からは提出されませんでした。

なぜ、鴨川市は提出しないのか?次回の会議では、ぜひ資料を提出されるよう期待しています。

 

注)「正味資産」とは民間のバランスシートの資本の部に相当する部分で、資産の部から負債の部を差し引いた
差額です。その内訳は、、国庫支出金、県支出金、一般財源等となっています。



      鴨川市バランスシート(平成13年3月31日現在)  (単位千円)

借方   貸方  
(資産の部)   (負債の部)  
有形固定資産合計 

33,101,969

 固定負債合計 15,254,697
投資等合計  

4,187,456

 流動負債合計 

1,208,485

流動資産合計 

1,448,062

    
    (正味資産の部)  
    正味資産合計 22,274,305
       
資産合計  38,737,487  負債・正味資産合計 38,737,487

※債務負担行為に関する情報

1、物件の購入等に係るもの 9,005,034千円(本表に計上したものを除く)
2、債務保証又は損失補償に係るもの

11,876,299千円

(本表に計上したものを除く)
3、利子補給等に係るもの

0千円

 

 

     館山市バランスシート(平成13年3月31日現在)   (単位千円)
 

借方   貸方  
 (資産の部)   (負債の部)
有形固定資産合計 

43,615,562

 固定負債合計 22,085,457
投資等合計 

12,719,114

 流動負債合計  

1,339,664

流動資産合計 

3,671,023

    
    (正味資産の部)  
    正味資産合計  36,580,578
       
資産合計    60,005,699  負債・正味資産合計 60,005,699

 ※債務負担行為に関する情報 

1、物件の購入等に係るもの901,302千円(本表に計上したものを除く)
2、債務保証又は損失補償に係るもの334,060千円(本表に計上したものを除く) 
3、利子補給等に係るもの 102,559千円(本表に計上したものを除く)

    
 
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