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議会の意思を誤って伝えた鈴木議長の発言は重大
「釈明」で済む事ではありません!

 2月13日に開かれた九市町村の合併準備会で、館山市議会を代表して出席していた鈴木議長は、館山市議会では、合併方式の選択は、法定協議会で協議すべきこととの確認にも関わらず、新設合併を合併協議の前提にすることを容認する発言をしました。(この発言についての議事録が18日に公表されました。内容は以下です。)

 17日に開かれた館山市議会の全員協議会では、鈴木議長から、発言の内容に言葉が足りず誤解を招く部分があったとの「釈明」がなされました。この時点では、まだ議事録が公表されていないため、議会としては、誤解のないように館山市議会の確認事項を、あらためて、八町村に対して文書で通知するということになりました。
通知文書は議事録のあとに資料として掲載しました。


 館山市議会の確認事項は、八町村からの新設合併の申し出は「尊重する」というもので、同意するということではありません。編入にしろ、新設にしろ、合併方式は、合併協議の前提条件とすべきではなく、合併方式の選択は、合併協議会で協議して決めるべきことである、という考えを共通の認識として全員一致で確認したものです。

 議事録の鈴木議長の発言を読めば、新設合併への同意であり、市議会の全員一致の確認を逸脱したことは言いわけのしようもありません。「言葉が足りなかった」という釈明で済むことは全く思いません。

以下の議事録を読んで見てください。(館山市議会議員全員に配布されています)
なお議事は公開ですので、会議録全文をインターネットでも公開するようもとめていきます。




(第2回合併準備会2/13 議事録5ページより)

それでは、会議次第に沿いまして議事を進めてまいりますが、ご質疑等がありましたら挙手をもって、議長が指名した後、お名前を言っていただいてから、発言をお願いをいたしたいと思います。
 なお、会議は原則公開で進めたいと思いますので、ご了解願います。
議題の1、館山・安房9市町村合併協議会規約についてを議題といたします。

林委員
 議長。

遠藤議長
 はい。

林委員
 議事に入る前に発言が許されるならば、ご許可を願いたいと思いますけれども。

遠藤議長
 重要な発言ですか。

林委員
 ええ。

遠藤議長
 では、許可します。どうぞ。

林委員
 過日の第1回目の準備委員会の中で、各町村のご意向を尊重した中でと、こういうようなことで、合併について編入か、あるいは新設合併かと、こういうようなことがそれぞれの町村においては、何かはっきりしないと、こういうふうなご意向が非常に多いわけでございますので、議事に入る前に、館山市のご意向をお聞かせ願えれば幸いだと思いますので、一つ館山市のご意向をお知らせ願えればなと、こう思うわけでございます。よろしくお願いいたします。

遠藤議長
 館山市だけの意向を聞けばよろしいですね。他の町村はいいですね。

林委員
 はい。

遠藤議長
 そうですか。では、一つ。

鈴木(忠)委員
 館山の鈴木です。
 今日は第2回目ということで、ちょっと第1回を遡ったような感じですが、経過を申し上げますと、1月23日任意協議会の後の会議で問題となりました合併の方式について、館山市議会としての考えですが、1月25日及び2月1日全員協議会を開催し、意見集約を諮りました。その結果ですが、他町村から新設合併の申し出がありました。これを尊重し、法定協議会を立ち上げるということで意見を集約いたしました。編入ということは、一言もありません。皆さん方の新設合併の申し出について、尊重してこれを立ち上げると、こういうようなことでございます。
 25名の議員がそれぞれにいろいろな考えを持つ中で、現段階での意見集約としては、私といたしましても妥当と考えているところであり、ご理解を賜りたいと思います。以上でございます。

遠藤議長
 ありがとうございました。よろしいですか。

林委員
 はい、どうもありがとうございました。

遠藤議長
 新設を尊重し、法定協議会を立ち上げる。よろしいですね。


林委員
 はい、ありがとうございました。

石井委員
 はい、いいですか。

遠藤議長
 はい、名前を言ってから。

石井委員
 丸山の石井です。
 先だって、1回目の準備会のときに合併協議会設置準備会会議運営申し合わせ事項というもので承認をされた中で、この3番目に会議の議事は、全会一致をもって進めることを原則とするとなっています。今の館山市の議長さんの発言は、新設であるということでいいということですね。

鈴木(忠)委員
 はい、そうです。

石井委員
 一応、確認ということで言いました。


(第2回合併準備会2/13 議事録22ページより)

鈴木(忠)委員
 終わった後で、話をむしかえすわけでございますが、丸山の町長さん、先ほどのことに対して、館山の市議会は新設でということで私お話をしたのですが、ご理解願えましたでしょうか。字句やその文面に残りますと、後で言った言わないということになりますので、私の方は、ありのままを言ったわけでございまして、編入とかそういうことはなくて、新設合併に対してそれを尊重して、法定協議会を立ち上げるということで私申し上げましたが、それでご理解賜りましたでしょうか。

石井委員
 ではもう一度、編入という言葉はなかったですが、新設という言葉も入っていなかったということで、灰色の色を考えたわけです。その中で、議長にお願いがあるのですが、ここに出席する委員全てが、新設で良いということを再確認していただければと思います。
決を。

遠藤議長
 では。

鈴木(忠)委員
 あの、先ほど私が申し上げましたときに、私は新設でということで私は申し上げました。
 以上でございます。

遠藤議長
 館山の議会議長の発言でよろしゅうございますか。
〔「なし」と言う声あり〕
 ありがとうございました。それで了解しましたか。

石井委員
 わかりました。他も新設でということで、館山も新設、全てが新設でということですね。

鈴木(忠)委員
 そうです。

石井委員
 わかりました。



 ◎なお、通知文書は以下のとおりです。

(資料) 
                 平成15年2月18日
 合併協議会設置準備会議長 遠藤一郎様
                   館山市議会議長 鈴木忠夫

  第2回合併協議会準備会における発言について(通知)
第2回合併協議会設置準備会における私の「新設で」等との発言真意は、白浜町の林委員に答弁したとおり、「八町村からの新設合併の申し出は、これを尊重し、9市町村による法定協議会を立ち上げる」というものです。
 言葉が足りず誤解を生ずる恐れがありますので、念のため通知いたします。
なお、この通知の写しを第2回合併協議会準備会会議録とともに、各市町村へ配布されますよう併せてお願いしたします。

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