このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

マァマァでやってきた合併協議(市長発言)?

 

3月市議会は、開会初日に「9市町村合併協議会からの脱退要請」を決議するなど、市町村合併問題が最大のテーマになり、11人の質問者のうち7人が合併問題で質問しました。質問は3日、4日に行なわれ、神田議員は11人の質問者の最後でしたが、市町村合併問題に絞って辻田市長と論戦しました。神田議員は初当選以来、定例議会の度に行政一般質問をしてきましたが、この質問がちょうど100回目になりました。この内容をお知らせします。

(神田議員の質問)

 

合併協脱退の市議会決議にもとづく措置を(神田)

 

神田)市町村合併問題について、お尋ねします。

2月25日の本定例会初日に、私たち議会は合併協からの脱退を決議し、そのための措置の実施を辻田市長にもとめました。ご存知のとおりです。昨日の榎本議員らの質問に市長は、決議は重く受け止める、また巨額の借金を抱える財政問題や町村の大型事業の実施については、市議会と同じ意見だと強調し、さらにこれまでは合併協会長として、まとめる立場で各町村とは「マァマァでやってきた」が、これからは館山市長として対処していく、調整役ではないんだと強調された。しかし、あくまでも9市町村合併を進めていくともいっています。いったいどういうことなのでしょうか。

合併協会長ではなく、館山市長としてのご所見をお尋ねします。館山・安房9市町村合併協議会からの脱退に関する館山市議会決議の実施をもとめますが、いかがですか。

辻田)他の議員にお答えしたように市議会の決議は重く受け止めています。

 

神田)調整役の合併協会長ではなく、これからは館山市長の立場でやるというのなら、会長をやめたらどうか。

 

辻田)会長と市長は使い分けていくのは当然だ。混乱は招いていないのだから、

会長を辞めるつもりはない。

 

神田)館山市長として九月市議会の大型事業についての決議を町村に伝えなかったのは、調整役としての会長の立場を優先させたからではないか。館山市の立場を伝える役割を果たしていない。

 

辻田)その決議は町村に伝えているし、意見も聞いている。やっていないことはない。

 

神田)会長なので、まとめ役として調整のためにこれまではマァマァでやってきたと認めていたではないか。マァマアでやられてはみんな大変迷惑だ。これまでの合併協議では、館山市の立場を主張する市長はいなかったでは困る。マァマァの会長の立場とは相容れない。

 

辻田)マァマァというのは不適切な表現かもしれないが、何でもマァマァでやったわけではない。実績を見てもらいたい。      

 

神田)実績というので、町内会長、区長の報酬についてお尋ねする。

合併協への提案では、当面は現行を引き継ぐとなっている。例えば富浦町の区長は31万1千円の報酬が町から出るが、館山市の区長、町内会長はゼロだ。町村では非常勤特別職として位置付けられて報酬がでている。合併後も当面はこのままというのだが、マァマァできめたということではないか。

 

辻田)そういうことはない。合併すれば非常勤特別職の報酬は新しくなり、新市の市長と議会が決めることになる。合併後の新市がきめることでマァマァはない。

 

神田)あきれた発言だ。会長として合併協に提案した内容も全く理解していない。合併協議会への協議事項として会長が提案した内容は、行政区の区長や町内会長の報酬等のあり方は、当面は現行を引き継ぐという内容だ。内容も理解していないのではマァマァにもなっていない。

 

辻田)区や町内会は自治組織だから市がどうこう言うものではない。市との関係は広報配布などの委託契約によるものだ。

 

神田)館山市ではそのとおりだが、町村では違う。区長などは非常勤特別職で、町村から報酬が出ている。だから合併したらどうするのか、協議が必要になる。「現行を引き継ぐ」という協定ではマァマァで済ませたことになるが、その内容も知らないでは、マァマァにもなっていない。それ以下だ。

 

県課長の発言を拠り所に議会無視

 

神田)2月26日の合併協後の会議では、今後の対策を話し合ったと聞く。そこでどのような発言をされたか。私の聞くところでは、館山議会代表がいなければ予算が市議会で否決されるとの発言があり、それに辻田会長が議会が否決しても再議にかける。義務的経費だから議会が否決しても執行できるとの発言をしたと聞くが本当か。

 

辻田)合併協の予算は、各市町村の義務的経費だから議会で否決されても執行できると県の課長から聞いた。否決されても支出できると考えている。

 

コメント)市議会は合併協の予算を修正(910万円⇒45万円に減額)して議決しました。辻田市長から再議の提案はなく、修正は確定しました。義務的経費だから議会で否決されても支出できるとの論拠は全くなくなりました。

 

「市議会の脱退決議を重く受け止める」という市長発言の軽さ

 

神田)脱退すべきとの市議会の決議を重く受け止めるとのことだが、どういうことか。すでに時期を失していると思う。例えば、丸山中学校や三芳村役場の事業は中止や縮小などを迫れるのか。実際には言葉だけではないのか。

 

辻田)それぞれの町村が議会で議決したことに干渉はしない。話し合いはするが、できたものは今後の利用をどうするか納得できれば了解できると思う。

 

神田)市長の言う「市議会の決議を重く受け止める」とは、言葉だけでその程度のことでしかないということだ。

 

 

神田)八町村長の声明がだされたが、そこでは「合併の効果は9市町村の合併が最大である」としている。館山市長としてこの声明をどう受け止めるか。

 

辻田)声明を評価したい。

 

神田)声明には館山市議会が危惧した大型事業をすすめていることに反省はない。財政破綻しかねず、結果として最悪の選択になると市議会は判断した。だれにとっての最大なのか大変疑問だ。館山市議会がなぜ脱退を決議したのか、市長として町村長に説明し自省をもとめる責任があると思うがどうか。

 

辻田)神田議員は町村を不信の目で見ているが、私は、25年間、安房広域でも友好的にスムースにやってきた町村だ、町村長を信頼している。

 

神田)不信の目は私一人ではない。市議会が圧倒的多数で決議したことだ。町村に自省をうながずこともなしでは、市議会の脱退決議を重く受け止めていないといわざるをえない。

 

コメント)その後、八町村長からも、九市町村合併協解散の意向が示され、辻田市長は見放されました。

 

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