このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
<質問にお答えします> 議会の「質問」ってどういうこと?
問)神田議員は、今回で101回目の質問ということですが、知らないことが多いから質問回数が多いのでしょうか。議会で質問するとはどういうことですか。
答)議会でいう「質問」は、知らないことを尋ねることではありません。市政についての積極的な提案(政策)を示し、それについて市長ら執行部の見解を質すことです。したがって、充分に調査し研究した事柄でないと質問はできません。議会の質問は知らないからするのではなく、むしろ逆で、良く調査して知っていることでなければできないのです。世間で普通にいう質問(知らないことを尋ねる)と議会でいう質問は意味が全く違うことになります。
質問と答弁のやり取りを質問戦とか論戦とかいいます。質問者は、この問題については、こうしたら良いのではないのかという積極的な提案(政策)を示し、市長らの見解を求めます。市長らは、質問者の提案に対して、もし実施すればこういう問題点があるのでやらないとか、あるいは、いい提案なので実施するとか、よくわからないので研究させて欲しいとか、いろいろに答えてきます。
これらの答弁を踏まえて、質問者はさらに再質問をしていきます。
例えば、質問者の提案には問題点があるという答弁に対しては、それは問題ではないとか、こうすれば解決できるとか、さらに再質問で論議を深めていくことになります。館山市議会では、一人の質問者の持ち時間が1時間で、この時間内に質問の対象となる問題について政策的な論戦がふかめられることになるのです。事柄を良く調査し、研究しておかないと質問戦で問題点を深め、解決策を示していくことになりません。
質問は議会活動の中で大変おおきな意味を持ちます。議員は、市長の提案する議案を審議するだけでなく、積極的な提案をすることができます。それをする場が質問(「行政一般質問」)です。質問のない議会は、市長提案の議案しか審議しない受身の議会で、議員による積極的な提案がない議会になります。
質問は年4回の定例議会でしかできません。神田議員は25年間一度も欠かさずに質問してきたので100回目の質問をする事ができました。
なお、質問に似た用語に「質疑」があります。これは、市長の提案した議案に対して、わからない点などの疑問点を尋ねることで、積極的な政策を提案する質問とは区別されて使われます。
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