このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

辻田市長問責決議の賛成討論で神田議員

 

「食言で館山市の信用を失墜させた責任は重い」

 

23日、市議会本会議は、辻田市長問責決議案を審議しました。

緑風会の榎本議員を提出者に3名(青木、秋山貴、山口の各議員)の賛同で提出され、採決の結果、賛成8名、
反対13名、白紙1名の賛成少数で否決されました。

 神田議員は、食言を繰り返し、館山市の信用を失墜させた辻田市長の責任は重大であり、市議会として問責を
決議すべきだと賛成の討論をしました。

 

.「食言」・・〔一度口から出した言葉を、また、口に入れる意〕前に言ったことと違うことを言うこと。また言ったこ
とを実行しないこと。約束を守らないこと。うそをつくこと。 (大辞林より)

 

決議に賛成の討論は、私と賛同者の青木議員が行ないました。反対の討論は、鈴木(順)議員と小沼議員が
行ないましたが、小沼議員の反対討論は、辻田市長の「虚言」を厳しく指摘したうえで、この「虚言」は、今にはじ
まったものではなく、いちいち問責を決議しても意味がないというものでした。

 

 

<神田議員の賛成討論>

 

 辻田館山市長に対する問責決議について、賛成の討論をします。

 

提案された発議案にはその表現などに不十分な点もありますが、この館山・安房9市町村合併協議における
辻田市長の一連の発言については、危惧もし、場合によっては警告をしなければならないことも多くありました。
辻田市長の食言は、この決議案で指摘のとおりであり、その反省を求める本決議は今後の

館山市政のあり方を考えると有意義であり賛成します。

 
新市財政についての共通理解がない合併協議
 
私は、合併破談の根本的な原因は、新市建設にあたって、共有する理念がなく、とりわけ、財政問題では館山 市と町村との基本的な認識のありかたが全く違っていたということが根本的な問題点ではなかったかと思ってい ます。
 
辻田市長は、この理念の共有がなく、しかも財政について共通理解がないという現実を踏まえるのではなく、 むしろ、市長ご自身が「安房はひとつ」と町村との間に理念の共有があるかのような錯覚に陥り、財政についての 共通理解も得られると安易に考え、しゃにむに、とにかく合併協議の合意を取り繕うとしました。
 
この結果、いろいろと矛盾がでてくることになるのは当然で、そのたびに説明が二転三転し、また同じ事柄 でも相手によって説明が違うことがたびたび出てくることになりました
 
 
合併を自己目的化した辻田市長。
リップサービスと言い逃れで「食言」を繰り返すことに
 
市長も政治家ならば、この時点でこの合併は無理があると判断するところですが、辻田市長は、そうはしま せんでした。合併自体を自己目的化し、とにかく合併だ、合併しさえすればと、その場しのぎの言い逃れでなん とか切り抜けられると安易に考えたのでしょう。さらにリップサービスに磨きをかけることになりました。
 
例えば、館山市議会の全会一致の大型事業についての決議(昨年9月30日)を町村に正確に伝えるので はなく、かえって、一部の議員による策略であるとの説明で、町村長らを安心させ、合併協議を促進させよう としました。しかし、所詮はリップサービスですからメッキははげてくることになりました。その結果、辻田 市長のリップサービスが、かえって混乱をもたらすことになりました。
 
こうした状況を見据えて、町村からは館山市のために合併してあげるんだという声が大きくなりました。
 
 
この一貫性のないその場しのぎのリップサービスは、ついには、館山安房合併協議会の正規の会議において までも、筋のとおらぬ惨めな釈明で混乱をきたすことになりました。私は3月の合併協議会を傍聴し、あまり のことにあきれましたが、そう思ったのは私だけではないと思います。 傍聴された方はご存知のとおりであります。
 
この辻田市長流リップサービスによる混乱は館山安房9市町村合併に賛成か反対かの意見の相違を超えて、 安房の町村の人々からもこれまで長い時間をかけて培ってきた館山市への信頼、信用を著しく傷つけることにな りました。辻田市長の食言の責任はきわめて大きなものがありました。
 
 
「合併しないと館山市は三年で財政破綻」のウソについて
 
町村からは合併しない館山市は3年で破綻すると根拠も無しにいわれていますが、辻田市長自身がそう考え ているようで大変情けなく残念です。
 
館山市と八町村を比較すると人口はほぼ同じですが、八町村は面積は2.5倍も広いのですが、税収では2割 も少なくおよそ8割ほどしかありません。しかし、職員は約2倍近くの人数をかかえて、小学校や中学校の数も 2倍もあります。八町村の財政は、費用は多くかかっているのですが、住民からの税収は少ないのです。国から配 分される地方交付税に依存する割合が大変高く、一人当り交付税は館山市の3倍近くももらって、この地方交付税 でなんとかつじつまを合わせていられるのです。
 
合併すれば地方交付税は減らないということはありません。算定替えの措置は合併しなくても減る分は合併し ても減るということになります。地方交付税がへれば減るのです。
 
館山市よりも財政力がはるかに弱い町村から、館山市は合併しないと3年で破綻するといわれたとの事でした が、舘山市の心配よりも自分の町や村の心配の方が先なのではありませんか、辻田市長には事柄の本質をしっか りと把握していただきたいと思います。
 
 
 
「辻田市長の虚言をいちいち問責決議していられない」
との反対論について
 
先ほどの小沼議員の反対討論では、辻田市長の虚言は今にはじまったことではなく、いちいち問責していれ ば、問責決議の乱発になりかねないので反対だとのご意見でしたが、まずは問責を決議することが大事ではない でしょうか。決議しても相変わらず辻田市長の食言が続くのか、それとも反省していただけるのかは、やはりき ちんと決議をしたうえでのことです。問責決議は大変重要なことだと考えます。
 
以上の点を指摘して決議への賛成討論とします。
 
(中見出しは、わかりやすいようにあとからつけたものです)

 

神田議員は在職25年の表彰を受けました

 

議会最終日に、議員在職25年の全国市議会議長会表彰の伝達が行なわれました。

神田議員は、1979年4月の初当選以来、現在7期目で、議員在職25年の表彰をうけました。
館山市議会では5人目となります。

 

神田議員は、この25年間、年4回の定例議会では、一度も欠かすことなく行政一般質問をし、こ
の6月議会では101回目の質問をしました。

 

半沢市長、庄司市長、辻田市長と三人の市長と、館山市政のうえで、その時々の重要な問題や課
題について、こうすべきではないか、こうあるべきだと積極的な提案をし、市長の考えを質し、意見の相
違では論戦を重ねてきました。

 

こうした提案や論議は少なからず館山市政に大きな影響を及ぼしてきました。

これらの論議の内容は議会議事録に全て収録されています。

 

全国市議会議長会の在職25年表彰を受けた方は、館山市議会で以下の4名の議員です。

(氏名と表彰年。敬称を略させていただきます。)

 

○山口康  (昭和46年)   ○田中禄郎(昭和54年)

○吉田勇治郎(昭和55年)   ○飯田義男(平成4年)

 

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