このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
<12月市議会の報告1>
13日に神田議員は行政一般質問をしました。質問通告は、1、赤山地下壕の保存・公開と都市計画道路計画の変更について、2、行財政改革と入札制度改革について、3、市職員の人事異動について、の3点でした。
赤山地下壕保全では、地下壕を壊すことになる都市計画道路の計画変更についての市の考え方を確認する事ができました。また、入札改革では、論戦を通じて、市長や助役らの入札についての認識に重大な問題があることがあきらかなってきました。さらに、市職員の人事異動では、職員の意向の尊重や説明責任についての考えを質しましたが、これらの内容を順じお知らせします。
この号では、赤山地下壕についてご報告します。
赤山地下壕のうえに引かれた都市計画道路は変更に
◎地下壕内の排水対策について
神田)赤山地下壕内には一部に雨水でぬかるみができるが、この排水処理についてどう考えているか。
辻田)現在、地下壕内に流れ込む雨水の排水処理について、その工法等の検討を行なっている。平成17年3月末を目標に廃水処理対策を講じたい。
◎トイレの対策について
神田)見学者用のトイレについて、9月議会では入壕者の動向をみて判断したいということであった。私も実際に現地をみたが大変だ。やはり早急に設置を検討できないかと思うがいかがか。
辻田)現在は、豊津ホールのトイレを利用してもらっているが、さらに入壕者の状況を見て判断していきたい。
◎奉安殿跡の公開について
神田)地下壕内の入口から一番奥になるが、奉安殿跡と思われる特別の措置を施した部屋が非公開になっている。公開してはと思うがどう考えているか。
辻田)公開には公開箇所周辺の安全確認調査と整備を実施する必要がある。安全確認調査後、安全が確保され、公開上問題がなければ一般公開してまいりたいと考えている。
◎都市計画道路の計画変更について
神田)赤山地下壕の南側に都市計画道路3.5.10船形館山港線(幅員12メートル)が予定されている。この計画では赤山地下壕を壊すことは避けられない計画だ。この計画は変更すべきだとおもうがどうか。
辻田)赤山地下壕が一般公開され、多くの人たちが見学に来ている状況から、今後、都市計画道路船形館山港線を整備する際には、当然、現況を考慮した上で、計画の変更が必要だと考える。
◎戦後60年の平和祈念の企画について
神田)赤山地下壕は本土決戦が決して幻ではなかったことを象徴する戦争遺跡だ。上陸してくるアメリカ軍を水際で殲滅するために作られた軍事拠点だったが、今ではアメリカと戦争したことさえ知らない子どもたちが増えている。「戦後60年赤山地下壕からの平和祈念」の企画をアメリカや韓国など国際的な視点に立って世界に向けた平和の願いとして発信することを検討してはどうか。
教育長)戦後60年の企画として、平成17年度に、市立博物館で戦争当時の人々の暮らしを中心に紹介する収蔵資料展の開催を考えている。
(以下、次号に続く)
(コメント)
この壕は軍事機密の壁に阻まれて史料が残されていません。そんななかで、当時の証人として貴重な証言をもたらしてくれる方が訪れてくれることもあります。これらの証言で戦争遺跡としての歴史的価値の解明がすすむのを期待しています。たくさんの市民の方にも是非みてもらいたい遺跡です。すでに入壕者は一万人を超えました。(神田)
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