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6月市議会報告2>

 

市議会報告№1ではお知らせしたとおり6月議会では「乳幼児及障害者医療助成条例の改悪」をストップしました。神田議員の一般質問の中心的な論点は「乳幼児及障害者医療助成条例の改悪」での論戦で、再質問もこの問題でした。その他の質問テーマについてお知らせします。

 

(神田議員の行政一般質問より)

 

 

乳幼児及び身障者医療助成削減について



神田)乳幼児及身障医療助成削減問題での市広報(5/15付)の記事は、議会で審議中の議案についての一方的な解説だが、なぜこの時期に特集したのでしょうか。議会の議決権についてどのようにお考えですか。
 記事は「財政が厳しいので削減を」との趣旨ですが、それは財政全体で検討すべきことではありませんか。にもかかわらずなぜ乳幼児及身障医療の削減がまずでてくるのか説明はありません。福祉削減の住民いじめが行財政改革ではないと思いますが辻田市長はいかがお考えですか。

 

市長)乳幼児及び心身障害者医療助成にかかる市広報記事についてですが、3月議会の中で「市民に説明し意見を聞くべき」との指摘があり、市としてできるだけ早い時期に市民に知らせる必要がある」と判断した。議会の議決権は尊重しています。

財政状況ですが、平成17年度予算編成において、三位一体改革で財政状況がさらに厳しくなり、枠配分予算による物件費の削減、緊急的な人件費の削減、投資的経費の抑制をはじめ、あらゆる経費で、事業効果や緊急性などを判断し、総合的に事業選択をおこなったところです。

※この後再質問で論戦になりました。詳しくは館山市議会ホームページの会議録でご覧
になれます。まとまり次第会議録は掲載されます。
http://www.kaigiroku.net/kensaku/ctateyama/ctateyama.html

 

 

 

 

国・県からの天下り返上について


神田)自主自立の簡素な館山市政にむけて天下り人事の返上をすべきと思うがどうか。
①国及県派遣の天下り人事の人件費は市財政の負担だと思うが、人件費の財政負担はそれぞれいくらか。
②助役の派遣を求める理由はなにか。
③助役に提供している住宅の家賃はいくらか。
④県に総務部長の派遣を求める理由はなにか。館山市役所には適切な人材がいないという認識か。

 

市長)①国及び県からの派遣の人件費についてですが、平成17年度の助役の人件費は、「館山市長、助役、収入役の給与及び旅費に関する条例」及び「館山市長、助役、収入役の給料月額の特例に関する条例」に規定されているとおりです。県からの派遣職員は個人情報保護の観点から個々の給与は差し控えさせていただきます。

②助役の派遣をもとめる理由は、市の重要施策である港湾観光都市の早期実現のため、港湾整備についての専門知識を有する国土交通省からの人材が必要であります。私の方から派遣をお願いしています。

③助役公舎の貸付額は、館山市助役公舎管理規定により、月3万円です。

④総務部長の派遣ですが、専門知識を有する人材が必要であるため、私の方からお願いしているところです。

 

解説)国や県から天下り人事は、大変大きな財政負担になっています。
①館山港の港湾整備は市の所管する事業ではなく県の事業ですから、そもそも国土交通省から助役の派遣を求めることの意義は希薄です。助役のために「官舎管理規定」までつくり、市の財産を格安で貸し付けることまでしていますが、市の財産の不当ないしは違法な貸し付けの疑いは濃厚です。

さらに、館山市から国土交通省に職員を研修名目で派遣しているということが発覚しました。こちらの派遣は人件費は全額市の負担でと言うことになっています。(この問題では84日に市監査委員に住民監査請求をしました。前号参照)

②また、県からの総務部長の派遣は半沢市長の時から始まったもので、30年にもなります。県の派遣は当初の目的や意味とは大分違ってきています。もはや見直すべきです。また派遣職員の給与は市で負担していますが、その水準は県職員としてのものか、それとも市総務部長としてのものか、評価の仕方で相当の違いがあります。どうなっているのかなど違法性はないのかなど、検討すべき問題です。

 

 

 

市財政と館山大桟橋の財政負担について


神田)
館山市財政の現況には館山大桟橋事業費を負担する力はないと思うが辻田市長はどの程度までなら負担できると市財政の現況を認識しているか。
①投資的経費の見込みと主要な事業の優先順位についてはどうか。
②ゴミ・し尿処理施設、火葬場、市庁舎の建替や学校改修などに必要な財源規模と時期はどうか。

 

市長)①投資的経費の見込みと主要事業の優先順位ですが、投資的経費の見込みは平成21年度までの見込みを推計した財政構造改革プログラムのなかで、総枠として平成15年度並みの水準確保を見込みながら一層の効率化をはかることを前提に推計しております。優先順位は財政健全化維持を基本に、各事業の効果などについて検証し厳しい選択をする事になると考えています。

②ゴミ・し尿処理施設、火葬場、市庁舎及び学校改修の財源規模と時期についてですが、それぞれ老朽化や耐震補強の必要性など早期かつ計画的な対応が必要であると思います。具体的な規模や時期などについては個々の状況を勘案し総合的に判断してまいります。

 

(解説)市財政は厳しい状況になっていますが、それにさらに拍車をかけているのが、辻田市長の館山大桟橋事業への思い入れです。館山大桟橋のそれ自体の是非の論議もありますが、少なくとも市財政が大変厳しいなかで、市民生活のための支出を削って財源し、館山大桟橋のための財政支出するなどということはありえません。もはやその決断をすべき時だと思います。

 

 

船形の元館山高等技術専門校について


神田)元高等技術専門校を利用したコミニュテイ施設について、どのような施設として検討しているか。

 

教育長)船形の元館山高等技術専門校ですが、コミュニティ施設として主に那古・船形地区住民が利用するための社会教育施設と考えています。

供用開始は、集会場としての用途変更の手続き及び改修工事が終了次第、適切な時期を考えています。施設の名称については、那古・船形地区を活かしたものを考えています。職員の配置は、那古・船形地区公民館職員の勤務体制を考慮しながら、運営に支障のないよう対応したいと考えています。

 

(解説)危惧する点は、この施設の運営について、那古・船形の両公民館職員で対応しようとしていることです。

 

 

憲法第9条について


神田)憲法9条は守るべきと思いますが、辻田市長の政治家としての所見をお聞かせください。

 

市長)憲法9条についての私の所見ですが、この条文は憲法の三大原則のひとつである平和主義を具体的に規定する条文であると認識しています。私は、恒久平和をもとめる市民の声や平和都市宣言をしている館山市の市長として、人類共通の願いである世界の恒久平和が実現されることを望むものでございます

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