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合併で混迷の辻田市長、市民への説明責任をいまだに回避と批判
(平成16年度館山市一般会計決算の認定に賛成討論)
<九月市議会報告2>
市議会の議員定数が25から20に減
九月定例市議会の最終日(9月30日)に、議会定数に関する調査の経過と定数を20にするとの定数問題調査特別委員会の報告について採決を行ない、賛成多数(反対4、賛成17)で了承されました。その後、現行25を20に減らす市議会定数条例案が提出され、賛成多数(反対4、賛成18)で可決。次の一般選挙から実施されることになりました。なお、神田議員は定数調査特別委員会の委員でしたが、定数20では減員が大きく、議会の構成が市民の様々な立場や意見を反映することにならないと反対しました。
<16年度市決算認定討論>
辻田市長の政治姿勢を神田議員が厳しく批判
平成16年度館山市一般会計決算の認定について、神田議員は認定賛成の討論を行ないました。その内容は、市町村合併の破談の経緯について、市民に説明責任をはたしていない辻田市長の姿勢を厳しく批判しました。神田議員のこの認定賛成の討論をご紹介します。
(決算認定に賛成討論)
私は、平成16年度館山市一般会計歳入歳出決算の認定に賛成の討論をします。
(1、市町村合併問題)
(①安房九市町村合併協の脱退を決断した市議会の予算減額修正)
平成16年度の最重要テーマは館山安房9市町村合併問題でした。辻田市長の施政方針は、館山安房9市町村合併の推進が最重要課題であることを強調しその実現を期すとしていました。しかしながら、16年度当初予算を審議した3月市議会で議会は圧倒的多数で合併協議会からの脱退を決議し、さらに辻田市長の提案した当初予算案から合併協議会負担金を削除する予算修正をしました。
(②辻田市長の合併論は町村からも総スカン、ついに合併破談に)
この館山市議会の決断をうけて、合併協議会に参加していた各町村の町村長はそれぞれの町村議会に合併協離脱を提案し、各町村議会は合併協脱退を決議するにいたり、最後まで残されたのが館山市でした。こうして、辻田市長も合併協議会からの脱退を市議会に提案せざるをえなくなり、館山・安房9市町村合併協議会は全ての市町村が脱退し、解散となりました。
9市町村合併の実現が16年度の最重要課題というのが辻田市長の施政方針でしたが、それとはまさに正反対の結果となりました。その事実を示しているのがこの平成16年度館山市一般会計歳入歳出決算でした。
(③目に余る「駆け込み」事業中止についての市議会決議を無視する辻田市長)
ちょうど2年前の9月議会で本議会は、町村におけるいわゆる駆け込みとおぼしき事業について辻田市長に対して合併協議のテーマとして協議するよう求める決議を全会一致でおこないました。しかし、辻田市長は本議会のこの決議を実施せず、このため、いわゆる駆け込みとおぼしき事業はさらに拡大し、館山市と町村との相互の信頼関係の醸成に反することとなっていきました。ついには、新市の名称は「南房総市」とすることを町村は多数決で押し切るまでになりました。重要な課題を多数決で押し切る合併はありえません。こうした状況においても、辻田市長は合併促進の姿勢をかえなかったのです。議会は状況に流されることなく、辻田市長の姿勢を厳しく批判し、合併協脱退を決断しました。この決断は適切な判断であり、館山市の歴史においてかならずや評価されることになる重要な決断であったと、私は今日においても確信しています。
(④「反省」も「まとめ」もなく市民への説明責任を回避するだけの辻田市長)
辻田市長が合併破談から1年半を経過しようとしている今日において、市政の最重要課題として多大の労力を費やしてきたにもかかわらず、この合併破談について、なんらの自己評価ができず、市民に説明責任を果たしていないことは、市長の責任回避であり、誠に残念なことです。
市町村合併は館山市と市民の運命にかかわる歴史的な事柄であり、他の事柄に比べてもその重要性はぬきんでています。この点で適切な判断をし予算修正をした市議会の決断がこの平成16年度館山市一般会計歳入歳出決算です。市議会のこの決断を是としその決算認定に賛成するものです。私の決算の認定に賛成の理由は以上のとおり、辻田市長の平成16年度の施策を評価しての賛成ではありません。この点を特に附言しておきます。
辻田市長の平成16年度の市政運営には多くの是正すべき問題点がありました。
(2、館山大桟橋に反対)
館山大桟橋は、地域振興効果が見込めず、むしろ市と市民の負担となるばかりで、まき網漁業者など関係者に多大な悪影響を及ぼすことが懸念されます。館山大桟橋計画の中止を求めます。すでに、辻田市長は計画の大幅変更を事実上余儀なくされているものと思われます。辻田市長が計画の促進に固執するというのならば、秘密裏に進めるのではなく、その計画変更案の公表・公開を求めます。
(3、し尿処理手数料・土地開発金)
し尿処理手数料が高額でし尿処理費を上回っていることや土地開発基金の利活用の予定がないにもかかわらず5億円をこえる残高を抱えていること、さらに災害対策など、決算認定の審議等を通じて指摘した、各種の問題点の是正を求めます。
以上の点を主張して、私の決算認定賛成の討論とします。
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