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年忘れ 国鉄型の旅
(7月15/16日)

 
 

 ・プロローグ

7月の連休以来列車の旅に行っていない。 ここいらで何処かへふらりと出かけ、心の洗濯をしたいなぁ、と11月の頭ごろから 考えていたのだが、具体的な計画はまったくたてていなかった。
ところが、11月29日の午後から(一応)仕事で出かけた伊丹で、 休憩時間に旅行センターで問い合わせをしてみたら、本当にたまたま、 12月29日の「ムーンライトながら」92号の指定券がとれてしまった(この時点で定期の375Mは売り切れていた が、373系の定期列車は始めから眼中になかったので問題ない)のである。 漠然とした計画に具体的な進路を示す光が差し込んだ。

 ・出発進行

朝、年内の仕事が終わって帰宅。午前中に納車があるので、それを待った後、 ガソリンを少し補充して、昼食。
さて出発だ、というところまできておきながら、どうせ今日は余裕時間がたっぷりあるし、 などと怠けてしまい、実際に家を出た頃には余裕時間をほぼすべて食いつぶしていた。 寄り道ができるかどうか、ぎりぎりのところである。
バスと阪急宝塚線を乗り継いで大阪駅にたどりつき、緑の窓口で慌てて18切符を買う。 そうこうしているうちに、乗るつもりにしていた16:04発の大和路快速が 出て行ってしまった。全く、何やってんだ、と自分に悪態をつきながら、 この先夕食を確保できなかった時のために、地下鉄西梅田駅横の某餃子チェーン店でやきめしを 食べて時間をつぶし、16:44の大和路快速でなんとか出発。関西本線経由で大垣へ向かう

キハ120
柘植駅にて

 ・伝統の関西本線

そういえば、去年の冬に出てきたときも、大学3、4回生の冬に出てきたときも、 亀山経由なのである(色々な意味で、真人間から3歩遠ざかった) 。 別に米原経由が嫌いな訳ではないのだが、時間があれば乗りたくなるのが関西本線、 加茂〜亀山である。 この区間、なんといっても「やたらと長い線路有効長」を見てハァハァ(´д`)するのが楽しみ・・・・車窓にはこれといった特色は無いけれど、 乗っていて、ほんわかした気分になってくるので、至極良い。 実際は、17時過ぎればもう外は真っ暗なので、本を読みながら過ごす。

そして、昔みたいにキハ58が走っているのならばともかく、 どう転んでもキハ120しか走らない関西本線をわざわざ経由する最大にして、第2の理由が・・・・

包装外観
お茶をかける前
↑これである(亀山からの列車もガラガラなので、車内で資料写真が撮れた。あー、今から思うと恥ずかしい)

一時期、一瞬だけ有名になったような気がするが、 現在は時刻表欄外からも姿を消してしまった亀山が誇る名物(元)駅弁、「志ぐれ茶漬」。 通るたびに買い求めているのだ。というか、これが目当てで亀山を通る。 この日も、19時半になろうかという時間であったが、駅前のいとう弁当店は開いており、 「志ぐれ茶漬できますか?」と聞いたら、店の人が炊飯器の中を確認した上で、大丈夫と答えてくれた。

出来たてホヤホヤの弁当に非常食のチョコレートを買って駅へ舞い戻り、 名古屋行の313系のボックスシートに荷物を下ろす。
普通の弁当ならば、発車するまで手を付けないのが仁義というもんだ。しかし 今日は、その発車時刻までまだ間があるのに加えて、 早く食べないとお茶が冷めるというお茶漬けの特性を踏まえて、さっさとフタを明けてしまう。
敢えて言い切ってしまえば、お茶をかけなくても、志ぐれだけでご飯が食べれてしまう のだが・・・。櫃マムシを念頭に、少しだけそのままで箸を付けて味を確認し、大半は、やっぱり、 お茶漬けにしてしまう。濃いめの味付けは後でのどが渇くおそれがあるけれど、いつも変わらぬ味付けで、 やっぱり旨い。 最近では、駅弁特集の本などを見ても、めったに取り上げられることが無くなってしまったが、 コンビニ弁当や、ホカ弁とは値段とかも含めて(お茶をつけて900円は結構高い)、一線を画した存在は、 駅弁と言わずしてなんと言えばよいのだろうか。
ありがたく完食した後は、残ったお茶を飲みながら、持参の本のページをめくってまったりと 過ごす。途中で、東京の酒席から電話がかかってきた。明日、合流する人と、今夜すれ違いに 関西へ帰ってしまう人。なんだか楽しそうな雰囲気が伝わってくる。

 ・東海道、伝統の流れ星

伝統の流れ星なら何をさしおいても、まず銀河の名を挙げることに異論は無いが、 大垣夜行だって伝統を受け継ぐ列車に他ならない。たとえ、全車座席指定で乗りづらくなってしまった としても。
しかし、席が確保されているということは、発車ギリギリに乗り込んでも余裕で座れるという ことである。大垣駅のホームで2時間以上、内燃飲料片手にコンテナ貨物の通過を眺めていなくても良いのである。 この利点は享受せねばなるまい。
で、名古屋駅ホームできしめんを食べて、漫画喫茶(去年の年末に1夜を明かした店)で 1時間程時間を潰して、大垣行の区間快速に乗った頃には、

大垣まで行ってしまったら「ながら」の発車に間に合わない時間になってしまった。

ある程度予想していた事態なので、穂積で降りて「ながら」を待つ。駅の外は、22日以降に 降り積もった雪が、まだかなり残っていた。

やがて、暗闇に浮かぶ前照灯が2つ。

東京駅到着後
ムーンライトながら92号

あれ?3つじゃないのか? 185系だったのか?

と、一瞬思ったが、姿を現したのは、先頭が183系で中間車に189系が混ざった、 国鉄色の9輌?(何輌つないでいたのか、忘れてしまった)編成。先頭が183系だったので、 前照灯が2つしか見えないのに合点がいった。

指定された席は2号車、2番A席(ただし、1B・2Bに分かれて座っていた中国人留学生風カップル に頼まれて場所を変わったので、1番Bに座った)。 通路を人が行き来するたびに、デッキとの境の扉がガチャンガチャンと、 盛大に音をたてるのでかなり煩い。うっとおしいことこの上無いが、好きで選んだ国鉄型だもの。 あきらめて、受け入れるしかないのである。T村N樹風に、 マルスが3番から売り始めるという話が今でも事実ならば、売り切れ間近にGetできた 幸運なイスなのだから。

ただ、車内放送で「全車座席指定」「今日は全部売り切れ」を繰り返し放送していたにも かかわらず、岐阜や一宮あたりから乗り込んで、名古屋で降りる、二人連れ。そこのオマエラ! 乗るなら、510円払って、デッキに立っとけ。
いい年こいて知らなかったじゃあるまいし。

とはいうものの、日付が変わる頃には、心地よいモーターの音に誘われて 夢路をたどっていた。豊橋も、浜松も、静岡も記憶にない。

そういえば、1Aは最後まで誰も座らなかったが、調整席だったんだろうか?

 ・ゴハン マダー?

東京駅0448着。今日は大学時代の友人、通称「さぬき人」氏と 「魔都」つくば へ電車で行く約束をしている。合流予定時間は7時半くらいに 南流山駅。それまでどうにかして時間を潰さねばならない。

そこで、限られた東京滞在時間を有効活用するために山手線で上野へ向かい、 ラーメン屋「一蘭」で九州風とんこつラーメンを食べる。今日の朝ご飯だ。 一蘭の支店は、なぜか関西には無いので、本場のとんこつラーメンを懐かしみ (じゃぁ、九州へ食べに行けよ)、東京に来る度に食べているような気がする。

食べ終わった後は駅ホームに出て、上野着の夜行列車の写真を撮る。既に着いていた 「能登」を撮って、「北陸」の到着を待つ。「あけぼの」が運休しているのは 残念ながら、よい気分転換になった。

 ・秋葉原から

とりあえずは、まだ時間があるのでコーヒーでも飲んで時間をつぶそうと思う。 この街、最近、少しメディアで取り上げられすぎて、あまりよろしくないし、 バブルが弾ける寸前のような予感もするのだが、そんなことよりも、問題は、 7時前だとマクドと牛丼屋以外に店が開いていないことだ。少々意固地になって 7時の開店と同時に一軒のコーヒー屋に飛び込んで、朝のコーヒー。15分も居ずに駅へ向かう。

今日のメインイベントは、実際の行動はさておいて、名目上は、つくばエクスプレス初乗りでの 「つくば詣」だ。半分コーヒーが残ったフタ付き紙コップを片手に、地下深く降りていく。 切符売り場で、少し考え、TX乗車記念が手元に残るように 1000円のパスネットを買う。よくよく考えれば、1000円じゃつくばで精算しなくてはいけないが、 2000円分を買っても、それだけ列車に乗るかどうか微妙なのである。 乗り込んだのは、区間快速のつくば行。何系というのか知らないが、 編成の真ん中の車両は、4扉セミクロスになっていた。

地下の駅にいくつか止まった後、北千住あたりで地上に出て一気に高架へ駆け上る。 通るたびに駅の重層ぶりに目を見張る北千住を出ると、列車は速度を上げる。 この路線、関東初の130㌔運転とかいう話を聞いたような気がするが、よく考えれば、 130㌔程度ならば新快速で十分に(十分過ぎるほどに)堪能できる速度域である。 ただ、仮にそうだとしても、130㌔で走っているのに新快速ほど飛び跳ね無いし、パンタが離線 している風にも思えない。やっぱり路盤も良いのであろう。
沿線風景は、これから開発が始まる場所や、既存路線の駅勢圏内だったのか、ある程度 家並みが続く場所が入り乱れる。家を買った後につくば新線が開通した人は、 勝ち組なのだろうか。運賃や開通までの時間を考えると、 一様にそうとは言い難い気もするが、開通によって流動が変わったのは確かであろう。

南流山で無事に「さぬき人」氏と合流した。 氏の上京目的(某・餃子チェーン店の店舗巡り)と昨日の戦果、今後の予定を確認して、 (体調・精神面で)お変わりの無い様子にホッとする。
列車の方は引き続き、 先ほどよりも田舎っぽくなった関東平野を、一直線に、高架を駆け、台地を貫き、それでも 各駅に停まりつつ、走ってゆく。
これが関東流なのか、それとも元々の地名も無いような田舎の開拓地に来たからなのか、 あるいはその両方か?次第に駅の名前が怪しげになってゆく。沿線の風景まで火星っぽくなってきた。沿線は、 平らな土地に雑木林と田畑が広がる、関東平野に特徴的(少なくとも関西では見られない)な風景 である。
最後にトンネルに入ったかと思ったら、つくば到着であった。


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