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涅槃の道場へ
雲辺寺手前の尾根道(で後ろを振り返る) ♪カントリーロード この道〜
・4月30日
卯月30日、通算32日目。
66番 雲辺寺まで
5:50に宿のビジネスホテルを出て、6時過ぎの新宮行き始発バスに乗った。 車内で、昨晩のうちに買っておいたパンの朝食。途中から乗ってくる人のなかにお遍路さんが2人いたが、 2人とも三角寺の奥の院へ行くらしい。
6:40、今日の出発点、平山バス停を出発。朝のさわやかな空気を満喫しながら歩き、 7:15に番外札所「椿堂」に到着。ここから国道192号沿いに歩き、一度徳島県に入った後、 雲辺寺へ登っていくのである。途中の七田集落でへんろ道の標識が二手に分かれたので少し面食らったが、当初の予定通りに 一度徳島県に入り、三好市の佐野集落から登るルートを選ぶ。今日は平日だし佐野集落には〒局があったはずなので・・・ww
10:30、佐野集落での休止を終える。無事に〒局で貯金も出来た。
これから登る雲辺寺は四国霊場の中で一番標高の高い場所に位置する寺である。横峯寺依頼、海岸と 山いったりきたりしていたが、そんな行程のとりを勤める大物だ。ここを越えれば、いよいよ讃岐国。香川県である。途中で一人追い越しながら、ひたすら登ること約50分。焼山寺への最後の登りと甲乙つけがたい坂道を 登りきると尾根にでた。
空がひたすら青い。山々の新緑が美しい。 あぁ、日本はなんて美しいんだろう(どっかで聞いたような台詞やな)
11:40頃、雲辺寺に到着。手水鉢のところに「旨い井戸水だから、手を洗うよりノドを潤しなさい」てなことが 書いてあったので飲んでみると、確かに旨かった。
67番 大興寺まで
昼食代わりに手持ちの食料を手当たり次第に腹に詰め込み12:00に出発。 この寺もロープウェイで登れるのだが、乗り場とは反対の方向へ進むと長い下りが始まった。ひたすら下り続ける点で 横峯寺からの下りよりも膝への負担が大きく、何度か大きくふらついた。
1時間半ほど下り続けて、その後1時間ほど田園風景の中を歩く。山の上に比べると暑い。腹も減ってきた。 直前でで大迂回をさせられて少々頭にきたころ、大興寺になんとか到着。着いてみれば、田舎の穏やかな雰囲気の良い お寺だった。68番 神恵院まで
14:40に出発して約9キロ離れた神恵院へ向かう。納経所が閉まるまでにたどり着きたいので 急ぎ足で歩くうち、ますます腹が減ってきた。
これは困ったと考えながら歩くうちに、偶然現れるうどん屋1軒。時刻は15:20。すでに道のりの半分は 来ているところだったので、17時までに納経所には着けるはずと算段して、うどん屋に飛び込んだ。 暑いので「ぶっかけ(冷)の大」を注文する。舌代は340円。待つまもなく運ばれてきたうどんは、 手打ちっぽい捻りの聞いた太めの麺に、シコシコした腰が素敵。さすがは讃岐なのだが、だとしても、 平日の昼下がり、しかも15時過ぎのうどん屋とは思えない麺の腰である。 値段も満足できるし、県境を跨いだだけでこうも違うものなのか。 不勉強で西讃のうどん屋事情には疎いのだが、ひょっとして名の知れた名店なんだろうか。
ともあれ、体力・精神力ともに回復して神恵院へ向かう。69番 観音寺まで
といっても神恵院と同じ敷地である。市の名前に採用されている寺にしては少々小さな規模に思えるが、 それなりに由緒があるんだと思う。詳しくはしらない。
納経を済ませ、ベンチで休憩していると17時になった。さてこれからどうしよう。本山駅まで 夕暮れ時の観音寺。琴弾公園に上れば、砂浜の寛永通宝の砂絵が夕日でコントラストを浮かび上がらせているに ちがいなく、見てみたい気もするのだが、何かに追われるように先へ進む。 きっと、夕暮れ時の琴弾公園展望台は、独りで行く場所じゃないですよ。
1時間で予讃線の本山駅に着き、ここから電車で一駅戻って観音寺で下車。予約していたビジネスホテルにチェックイン。 そういえば今回は、民宿とか旅館に泊まらんかったな。少し残念。ひと風呂浴びて、ベッドに倒れてウツラウツラしている間に、風邪をひいたらしい。 起きたらノドが痛かった
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