このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
設計 施工 株式会社トーゴ(車両のみ黒木テック)
最高部高さ 26m
最高時速 75km
コース全長 534m
安全装置 U字ショルダーハーネス、それと座席をつなぐベルト
定員 4人乗り5両編成 20人 1編成運転
乗車時間 1分48秒
最大プラスG 4,78G
料金 一周800円
身長制限 120cm以上185cm未満
オープン 2007年3月24日
2004年に閉園した「あやめ池遊園地」にあった名作「トルネイダー」が3年の時を経てここ姫路セントラルパークに移設され「ハリケーン」としてオープンしました。主な変更点は、
・車両を黒木テックが新しくに作製した。
・レールカラーが緑→赤になった。
・プラットホームが1レーンになった。
・移設に伴い水上ではなくなった。
などですが、これらの変更点はある意味全て短所で、パークのスタッフによると「あやめ池時代からのファンの方は乗り心地よくなったって言ってます」のようですが、正直乗り心地は悪く、継続機である西武園の「ループ・スクリューコースタ−」と比べてもかなり差があります。トーゴ製ループコースターとしては最悪レベルの振動が一時的に発生し、新車の硬く太いU字ハーネスに耳を強打します。
さらに、絶叫レビューで絶賛されていた水上というシュチュエーションと緑色のレールも失われ、景観的価値が無いというか、普通のループコースターになってしまったという印象です。
車両リニューアルも上に書いたとおり、ハーネスは硬く、しかも太いため、せっかくのきれいでカッコイイ車両も評価がしがたいです。
しかし、これらの汚点以外に目を向ければ、ループ・スクリューコースターのグダグダなパートを省き、さらにハイレベルな浮き2つにホップとかなり高濃度な良作といえます。垂直ループのGも気持ちいいです。
新カラーの写真はコチラ
初乗車 2008年8月21日
乗車回数:約10回 総合評価☆☆
時期:夏の午後
天候:晴天
車両:最後尾
体制:コークスクリューからは手すりを持ち、背もたれに頭をきちんとつける
上の全景写真見てもらえれば分かると思いますが、ハリケーンは水上ではなく芝生と砂な普通の土地にあり、横長なコースなためコースの内側がフリースペースとなっています。
駅舎はその真ん中ら辺にあり、コースの様子を見るのに適しています。ロケーション的にはファースト→ループの流れも含め先日のバックナンジャーっぽいです。
車両は移設の際に作られた新車で、製作は黒木テック。基本的なデザインはトーゴ機と同じですが、ハーネスと座席をつなぐベルトがつく、ハーネスが太く硬いものになってしまったなど部分的な変更があります。
この車両の長所はなんといっても清潔感ときれいさ。シンプルなデザインですがとてもカッコイイと思います。
車両についている定員のシールも色は違いますがさりげなくトーゴを意識しているというか、トーゴへの敬意がうかがえます。
これは後ろの方が断然楽しいコースターですが残念ながら前詰めなので後ろの方に乗るのは難しいです。
乗ってみても実際トーゴのループコースターと同じ感覚で、目の前の巻上げを見つつ発車音を聞いた頃にはもうおなじみの巻き上げ音が脳内で流れているのではないかと思います。
しかし、実際はおなじみのトーゴな巻き上げ音ではなく、ごつごつした音が不規則的に鳴る妙な音です。
レール側の凹凸はほぼ同じ形状なのでおそらく車両下の引っかかる部分の材質や形状がトルネイダー時代と異なるのだと思います。スピードは普通くらいです。
巻き上げ高は26mと、やや低めですが、500m強の全長を考えれば十分な高さだと思います。
巻き上げ終了後はアローのコークスクリューのように一段落ちて(落差はだいぶ少ないが)から右に180度ほど曲がりファーストへの助走をつけます。
ファーストドロップは角度はさほど急ではありませんがそれなりに助走をつけてからのドロップなので後方ではかなりぐいっと引きづり込れます。
続けて垂直ループへ。Gはややきつめなので寝不足+コンビニオニギリしか食ってないみたいな状態だとやはりクラッときます。
ループ後はぐっと高度を上げて大型のキャメルバックを1つ越えます。このキャメルバックはループ・スクリューコースターと同じで前方ではぽーんときれいな浮きがあり、後方は下り部での引きづり込まれがあります。
下りはコークスクリューに備えるために左に少しひねりながらのドロップとなりますが曲がり浮きではありません。
セカンドドロップの流れのままダブルコークスクリューへ。トーゴのコークスクリューなので振動は皆無かと思われますが、残念なことにコース中唯一ともいえる振動。それもかなりハイレベルな振動がコークスクリュー2回点目〜ヘアピンカーブ間に発生し硬く太いハーネスに耳をぶつけます。とても残念なパートです。
このコークスクリューの長所をあげるなら、支柱の形状でしょうか。なにかのオブジェのようですがもともと不思議な形状のコークスクリューを更に不思議な感じにしていてよさげだと思います。(上部の無防備さが気になりますが。。)
コークスクリュー通過後も振動が続きヘアピンカーブのインの辺りでピークに達し耳を強打します。かなり痛いです。これはがんばって踏ん張っても回避不可能のようなので通過を待ちましょう。ハリケーンの評価はここがために大きく落ちているといっても過言ではありません。
ここら辺はループ・スクリューコースターには無いパートです。カーブが終わると振動からも開放されて小キャメルバック1つを越えます。ここではさきほどよりも強めのぼんっ系の浮きが前でも後ろでも味わえます。
ラストはおなじみのホップをしてブレーキ。終了です。ホップでも前方ならわずかに浮きます。
2018年春に新カラーに塗り替えられました。あやめ池遊園時代に2回の塗り替えがあったので、合計5種類のカラーリングで存在したコースターということになります。
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