このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

AIR TIME
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☆スペック☆
設計 施工  ボリガー&マビラード
最高部高さ  44m
最大落差   36m
最高時速   89km
コース全長  1267m
安全装置   ギア式T字ラップバー
定員      4人乗り9両編成36人、最大4編成144人 内バックドロップ1編成
総工費    約50億円
乗車時間   約3分
最大プラスG 3,57G
最大マイナスG−0,26G
料金      無料(スタジオパス大人7400円)
身長制限   132cm以上
オープン    2007年3月9日

☆感想☆
近年の業界において最有力メーカーとされる「インタミンアーゲー」と「ボリガー&マビラード」。インタミン製メガコースターは国内にも何機か設置され、その乗り心地とスムーズさ、静かさは認知されつつありました。
一方でB&Mのメガコースターといえば有名な「ニトロ」や「アポロズチャリオット」など海外では数多く設置されていながら、国内ではB&Mの事業展開は少なく、日本初のB&Mメガコースターとして導入されたのがこの「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド」(以下HDR)です。
このHDRはB&Mのメガコースターであると同時に世界初の選曲できるBGMやLED搭載の車両などUSJだからこそな工夫が見られます。
最大の長所である浮きは質、量ともばっちりで、開放的な車両と相まって爽快感は抜群です。振動もほとんどありません。
しかし、なぜか物足りないような、個人的な意見ですが、スムーズすぎというか、単調というか、深さがないというか、、確かにスムーズ、爽快という意味では完璧なコースターです。しかし、最近激しいコースターばかり乗ってきたせいでしょうか、トーゴ機や木製にあってこれに無いものがとても恋しく感じます。単に激しい-スムーズの話ではなく、奥深くないような気がするんです。コンセプトの万人向けってこともあるかもしれませんが、ちょっと自分はこういう印象です。当然悪いわけではないですし、爽快感については最高レベルのものだと思いますが、、ホースシュー、インアウトのうねうねもダブルへリックスも全然アクセントになんかなってませんよ。実際。スチドラにも言えますがコースのメリハリと細かな動きが足りてないんじゃないでしょうか?

☆BEST乗車☆
時期:夏の夜
天候:晴天
車両:最後尾>先頭 左右端
体制:足を浮かせた状態でハンズアップ、安全装置はやや緩め。

☆コースレイアウト☆

入園して右手に進むと現れるエントランス。列に並ぶ前にコインロッカー(100円、返却式)に荷物を預けてから並ぶというシステムをとっていますが、このロッカー室が異常に狭い。特に朝一の混雑時などには人が殺到するためほとんど芋洗い状態です。これは改善を希望します。
ここでほぼ全ての荷物を預けてしまうためここから乗車までの写真はありません。

追記:現在ではこのロッカー及びテストカーは使用されず、他の多くの国内コースターと同様にプラットフォームの荷物置き場に預けることになります。これで良かったんですかねえ?




乗り場までは中庭のようなところをうにょうにょと並びます。プレショーのようなものはありません。





乗り場は混雑時にはツインレーンを使用するのでしょうが、2008年夏訪問時はワンレーンだけでした。乗車して安全バーをおろしボタンを押して選曲します。座席は深くずっぽり座る感じですが椅子の位置が高いので足が床につかず噂どおり良好です。
しかし、難点も多く、背もたれが高いうえすきまが無く、しかも横4人なので後方での視界が悪い、深く座るのに加えて安全バーがギア式なのですぐ下がってきてしまいせっかくの浮きを満喫できない、デザインが個人的にあまり好かないなど、評判のいい車両ですが、個人的にはインタミンのほうが断然いいと思います。
↓の写真はロッカー室内にあるテストカーです。(現在は利用できません)







発車するとツインレーンを1本に戻すためにSのような形に動きその後左に曲がって巻上げへと向かいます。
巻き上げはトンネル状になっていますが内部にイルミネーションがあるとか、途中から急加速するとかいった演出はありません。スピードは、近年の高速化の中ではやや遅い方かもしれません。



巻上げを終えるとファーストドロップへ。真ん中〜後方では適度に腰が浮かび上がります。落差は不満が残るところですが角度は59度とそこそこです。



最下地点で右にちょっと折れ大きなキャメルバックへ。メインストリートのアーチの形に合わせたコースなので視覚的にインパクトが強いです。当然きれいな浮きがあります。
↓の写真の奥にあるのは往路のレールです。



落下後にはやや変なうねったコースを通ってホースシューと呼ばれるブーメランターンへ向かいます。このうねったコースはかなり無理な動きをとるのでオープン前には問題視されていたが実際はとてもスムーズなので全く問題ありません。



ホースシューは所詮はブーメランターンなのですが、バンク角がそれなりに急で、しかも超スムーズなので爽快感にとても優れています。ここで折り返してから駅舎側へ戻っていきます。





ホースシューのアウト付近ではインと同じようなうねりがあり、アーチに沿ったキャメルバックで往路のキャメルバックの真横を通ります。この部分は浮きの質よりも見た目を重視して設計したと聞いたことがありますが、そういうことを感じさせないくらいきれいな浮きです。



↓少々見づらいですがここからは道に沿って建物の上を2連キャメルバックしていきます。ここがこのコースターで最もきれいな浮きがあるパートです。







2連キャメルバックを終え少し平坦に進むと軽く上下動して上り水平ループ「ダブルヘリックス」へと向かっていきます。



ぐっと高度を下げてダブルヘリックスへ。外観ではひねり落ちっぽいですが乗ってるとそういう実感はあまりありません。



なぜか近年数を増している上り水平ループ。以前はトーゴぐらいしか使わなかった上り水平ループも最近では本当に良く見かけるようになりました。ただし大きく位置(運動?)エネルギーを消費するのでけして効率のいいエレメントではありませんが。。
無論このダブルヘリックスもその好例ですがこれ以降に目立った山場がないので問題はあまりありません。
トーゴの上り水平ループにありがちなインのときの振動なんてものも一切無くプラスGもそこそこなので水平ループはハードだと思ってる人も安心できると思います。



水平ループ後はすぐにドロップ。落差はほとんどありませんが水平ループの上りからなので若干キャメルバック状になっており後方ではそれなりの浮きがあります。





そして上のレールの真下を小さめのキャメルバックで通過します。これが最後の浮きになります。



建物に突入!一瞬ですが真っ暗になりちょっとした演出があります。最後に一工夫としてはいいと思います。



建物を出るとブレーキ。待ちエリアの中庭をゆっくり旋回してホームへ戻ります。
気になったのはBGMの尺がピッタリではなく途中でもフェードアウトで止められてしまうことです。5曲しかないのだからオリジナルverとかにして乗車時間と曲の尺あわせてくれてもいいのになぁと思います。
曲についてここまで一切触れてませんでしたが、個人的には無くてもいいなぁと思うのが本音です。無駄に音量大きくて純粋にコースターを楽しみたい人向けにBGM無しっていうセレクトがあってもいいと思います。


追記:ハリウッドドリームザライド〜バックドロップ〜



2013年の一大イベントとして開催されたバックドロップ。発表直後こそ「こんな使い古されたネタ流行るわけがない」と思っていたのですが7時間待ち?でしたっけ。俺らみたいないかれたジェットコースターマニアでも嫌ですよそんなん並ぶの!

で、この度無事整理券をゲットし、1時間も無い位の待ち時間で乗れたわけですが・・・うーん。つまらん。

確かに、背もたれの大きい車両の構造上、視線は前に固定されてしまうので振り返ってコースを確認することはできません。
が、乗ってしまえば所詮は「ハリウッドドリームザライド」なんですよ。座席が5両目という半端な位置だったのもあるのでしょうか。酔うとか怖いとか言われてから乗ってみると「ぬるい」と思わざるを得ません。

コースレイアウトが頭に入っていない人が乗ったらそれこそ動きが分からなくてスリリングなのか?

思うに、バンデットにしてもこれにしても、爽快系コースターでやるイベントでは無いのではないかと思います。カワセミやFUJIYAMAなど、ガンガン振り回す系コースターでやったら、ちょっとは印象変わるかな?

それなりに面白いって感想を聞いてから乗ったため期待が高まりすぎていたのかもしれません。これだけ人気なら来年もやる可能性は十分にあると思いますが、自分はもういいかな。そう思いました。

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