このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
設計 カーティス・D・サマーズ
施工 インタミン・ジャパン
最高部高さ 42m
最高時速 91,1km
コース全長 1600m
最大傾斜角度45度
安全装置 シートベルト、T字バー
定員 4人乗り7両編成28人
乗車時間 2分35秒
最大プラスG 2,68G
料金 一周1000円
年齢制限 59歳以下
身長制限 120cm以上
オープン 1992年7月21日
建設費用 25億円
1992年に法律うんぬんをどうにかがんばって完成した大型木製コースター「ジュピター」。
その規模は国内では2年後に完成したホワイトサイクロンに次いで2番目で、実際近くで見てもかなり広い敷地を使って作られているのがわかります。
キャメルバックでは特別に良く浮くというわけではありませんがASKA無き今ではレジーナ、ホワイトサイクロン(レール補正後)をはるかに上回る国内最高の木製コースターでしょう。
よく振動が批判の対象になったりしますが、2008年に乗ったときには2006年よりはかなりマイルドな乗り心地になっていました。しかしホワイトサイクロンのように浮きの質が落ちたわけではなくあくまで振動が減っただけなので満足度は上昇です。過去の印象でジュピター=痛いと決め付けている人は今一度ジュピターに乗って、乗り心地がよくなった新生ジュピターでジュピターだけが持つ良さを実感してもらいたいです。
時期:夏の午後(車両交換後)
天候:晴天
車両:満席、最後尾の左側、紅色のライド
体制:ファースト、セカンド最下点ではしっかりと安全バーを持つ。背中を背もたれに付けないようにする。
駅舎は周辺の地面とほぼ同じ高さにありますが、設置してある場所は地面が低い場所なので一度階段を下ってその後階段を上って乗り場へ向かいます。なんだかめんどくさいですね。
車両は2種類あり、1種類はモザイクがかかったようなぐちゃぐちゃなデザイン(なのでここではモザイクと呼びます。)。安全バーは国内の他機種に比べて圧倒的に太く、浮いたときに太ももに当たるとちょっと痛いです。背もたれと座席には振動のためかクッションが装着してあり乗り心地はいいですが手作りっぽくてシュールでもあります。
安全バーのロックはギア式のような動きでしたが、ライドのサイド、銀色の足場のようなところに箱が無いのでレジーナと同じでしょうか?
シートベルトは2人共用ですがきつくすることを強制しないので意識する必要は無いです。
ちなみにこのタイプの車両は2台あり、1台は落雷のため使用不能になっていました。
この車両の乗り心地的な特徴は「
マイルド
」です。午前、午後、グリス関係に関わらずもう一種である紅色と比べるとやや乗り心地が良く、元々激しいコースターですが、紅色に慣れるとやや物足りないって人もいるかもしれません。
もう1種類の車両。デザインはモザイクと違いいたってシンプルで紅色に黄色のラインだけです(なのでここでは紅色と呼び(ry)。安全バーはかなり補強されていますが基本はレジーナやエルフと同じでロックもレジーナのようなフリーな位置で止まるタイプです。なので、もしかしたらこれは2000年ごろに追加された新車なのではないかと思ってます。(1台だけデザインが違う、1998年のASKAのCMに使われているジュピターの映像がモザイクしか登場しない)
こちらはモザイクと違いシートベルトは一人ずつです。
この車両の乗り心地的な特徴は「
ワイルド
」です。
2006年に乗ったときは午前中の紅色が激しすぎて午後にモザイクになってくれてやっと楽しめるようになりましたが、2008年の時は午前モザイクでマイルドで、午後紅色乗ったらグリスがあったまってないはずなのに午前よりも激しさが増していました。なのでもしかしたら紅色の方がレールと車輪の間の遊びが広かったりとかしてるのでは 無いかと思います。
乗車は強制的に前詰めにされますが、今回そこまで前詰めを強制する理由が分かりました。下の方にピックアップとしてまとめてあります。
スタートすると巻き上げ前ですが微妙な下り坂でスピードを上げていきます。
浮きはありませんが1つキャメルバックを越え、左ターンして木組みへと突入していきます。この瞬間に冷気が、、
2008年の夏はこんなイベントをやっていたのでスプラッシュバンデットに比べればたいしたことありませんが微妙にぬれました。設置場所はここともう一箇所です。
木組み内では小型なキャメルバック1つと右ターンがあり、巻上げへと向かいます。
このキャメルバックではこのコースターで1番気持ちいいゼロGに近い浮きが楽しめます。それも木組みの中なのでスリル満点です。この直後の右ターンはバンク不足なので左への横Gに注意!
個人的にはジュピターで1番好きなパートというか、こういうテンションが好きです。2006年のときもここはそこまで振動も無く、これだけの浮きが作れるのであれば中盤のキャメルバックにもそれを繁栄させてもらいたかったです。
外に出て巻き上げ。スピードは中程度なのでテンションが下がることはありませんがもっとあのまま走りたかったていうのが本音です。
頂点に着くとすぐにファーストドロップ。外から見るとこんなにかっこいいですが、乗ってると落差が少なく、振動もすごく、さらに横Gがプラスされるのであまり楽しくありません。木製の曲がり落ちは国内ではたぶんここだけなので希少価値はありますが。。
上昇後もスピードが落ちてしまうのでセカンド前にはかなり減速した状態に。結果的にあのファーストはフェイントみたいなもんだったのかな?このセカンドは傾斜角度こそ45度と他の木製に劣りますがジュピターでは一番大きいフラットドロップなので実質ファーストみたいなもんです。落下中の爽快感は最高ですがハンズアップは途中でやめてバー持たないと振動で痛い目見ることに。。。
上昇すると水平ループへ。ホワイトサイクロンにも似た流れで、ホワサイ同様退屈なパートになるかと思いきや、上昇の頂点で強烈なマイナスGがっ!
安全バーに太ももをぶつけ、高所でのマイナスGなので吹っ飛ばされそうな恐怖もあります。その流れでの水平ループなのでスピードもまあまああり退屈ではありませんでした。
ここからは連続キャメルバック中心のノーマルなコースになります。
まずはサードドロップ。ファースト、セカンドまでと比べると落差は一気に少なくなります。
つづけてキャメルバック状のフォースドロップ。頂上でもスピードがあるので浮いているのかもしれませんがそれ以上にバコバコする上下振動があって浮いているという実感はありません。
さらに再度キャメルバック状のフィフス。この辺は感覚的にフォースとの差はあまりありません。
そして、ブーメランターンでの折り返し。横Gも振動もすごいですが残念なのは減速。ここからはしばらくロースピードで進みます。
少しうねってブレーキゾーンへ。ブレーキはかかりませんが場所が高すぎるためスピードは10kmぐらいしかないんじゃないか?ってぐらい減速します。↓の写真の手前のコースはフォースドロップのですからかなり前に通過したコースよりも高所を走行してることになります。
ちなみに巻き上げ前にあったミスト噴射はここでもありました。ほとんど風で流れちゃってたのが残念。
徐行ほどのスピードから少し下って木組みの中へ。(ここからは外から見えずらい環境で、乗り撮りも失敗してるので写真がありません。申し訳ないです)
木組み内では200度ほどの右カーブと落下が1つあり、右カーブではやはり左への横Gに注意です。
カーブ後の落下もやはり木組みの中なのでスリルがあり気持ちいいです。2008年は1回だけ最後尾に乗れたのですが記憶では結構浮いたような。。
続けて2連キャメルバックへ。1回目の2連キャメルバックの真横を通過します。
今回はゼロGに満たない中途半端な浮きが味わえます。非常に気持ちいいですがやはり浮きの質が残念です。
ラストはホップしてブレーキですが、スピードはだいぶ落ちているので浮きはありません。
一度完全に停止してから左に180度ターンして終了です。このコースターではしっかりと方向転換する左ターンは唯一かもしれません。
前詰め乗車を強制する理由とは?
この遊園地では「ジュピター」と「ゴールドラッシュ」の2機種は前詰め。「スーパーLSコースター」、「ローラースケートコースター」、「ドラゴンコースター」は自由という特殊な体制をとっています。
姫路セントラルパークでは客同士のトラブルを避けるために前詰めを強制しているそうだが(スタッフより)ここでは割とにぎわっているLSは自由なのにジュピターはともかくゴールドラッシュも前詰め。このわけ方にはなにか理由がありそうです。
ではまずゴールドラッシュについて。スタッフに尋ねると「バランスが悪くなっちゃうから」というよみうりランドで聞き飽きた返答。まぁこれは基本ですね。ではジュピターはというと、今回1度だけ(異例として)前詰めではない回に乗車したのでそのときのことを参考に自分の考えをまとめてみました。
まず、発端はある外国からと思われる客からでした。スタッフの言葉が通じず、3両目ほどまで埋まっている状態で5両目の後方に彼は乗車しました。その後何人か客が来ましたが埋まったのは4両目まで。1列空いたままですが客が来ないまま乗車客を待たせるのもよくないというスタッフの判断か
1列空いたまま
の状態で発車。
巻き上げ前のコースから何かいつもとは違う振動があるのを感じながら巻き上げ。頂上についてファーストへ。いつもどおりハンズアップをしていると最下点で
腹を刺すような驚異的な振動が
発生。頭痛も半端なものではありません。何がなんだか分からないうちにセカンドへ。最下点では再度あの振動が発生しブーメランターンを過ぎる頃には安全バーにしがみついてただただ振動に耐えながら終わることを祈っていました。
終了後には大の超ジュピターファンである父もこりゃだめだぁといってベンチへと歩いていきました。
明らかにさっきまでと違う振動。しかし、試しにもう1度乗ってみると乗り心地は2回前以前と同様のややマイルドで適度な振動。つまりグリスのあったまり具合やライドのせいでは無いということです。
これは推測ですが、おそらくてこの原理のようなものが働いているんだと思います。後ろに一つだけウエイトがかかったことでそこから距離のある場所では1つのウエイトのために起きた振動が距離を得ることで大きくなり振動にプラスされている。(完全に適当な推測ですので真実であるかは分かりませんが)
総じて言えば前詰め乗車の強制は何も知らない客としては腹立たしいシステムですが、関係者側としてはむしろ少しでも乗りやすくするための心遣いだったのです。
実際座席をクッションで補強したり途中で車両変えたり振動対策はがんばっていると思います。関係者の努力も知らずに不満を言っていた自分が恥ずかしいです。
こうなると逆に疑問が残るのはナガスパです。ホワイトサイクロンはコース補正前かなり強烈な振動だったのに座席はノーマルなままで車両は終日同じ。自分が行った日はいつも満席だったので分かりませんががらがらの日も自由にしてるんでしょうか?
トップページ
自己紹介
遊園地・コースター紹介
探検・レポート
その他・コラム
掲示板
動画・MAD
リンク
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください