このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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☆スペック☆
設計 施工  インタミンAG
最高部高さ  50m
最大落差   40m
最高時速   100km
コース全長  200m
最大傾斜角度90度
安全装置   U字ハーネス
定員      4人乗り6両編成24人
乗車時間   約50秒
最大プラスG 4G
料金      800円
往復数     2,5往復
乗車制限   130cm、10歳以上
営業期間   1999年7月18日〜2010年10月31日

☆感想☆
2010年10月、12年間の営業を終えたリニアゲイルですが、今まで加速はぬるいわ、インバーテッド生かされて無いわで良い印象を持ってなかったんですが、この度改めて乗って案外魅力のあるコースターだなぁと思いました。
まず、普通に考えて世界初のインバーテッドリニア往復コースターってだけでも価値あるものなんですが、やっぱりなんと言っても最後尾での前向きドロップ時の内臓浮遊感が半端ない!もうこのコースターの魅力はほとんどそれに尽きる。先頭もこの機会に久しぶりに乗ったら案外気持ちよかったんですがそんなんどうでもいいわ。

だがしかし、勿論欠点も多く、まず乗らずともその加速力の弱さとタワーの上部の余り具合でガッカリする人も多いかも知れません。オープン当初はもっとスピード出てたみたいですが・・

今後の行方とかは知りませんが、何度もダウンしてたんで老朽化もあるだろうし廃棄ですかね。跡地もザックスピンを期待してたんですがキッズ向けになるようで・・
また、両タワー共にストレートだったのは世界唯一だった訳ですが、ひねってたり、もっと規模でかかったりするのは世界中にあるので是非乗ってみたいものです。

☆BEST乗車☆
時期:夏の午後
天候:晴天
車両:最後尾
体制:リラックス

☆コースレイアウト☆

電車からもよく見えるスカイフラワーがふわふわしてるエリア、パラシュートランドに位置するこのコースターは、以前は駅から近いようで遠い微妙な位置にありましたが、最近はミーツポート側のゲートのおかげでとても行きやすくなりました。
道路に面したわずかなスペースにすっぽりと縦長なレールが収まっており、この設置スタイルは80年代にあったアロー製往復ループコースター「ブーメラン」から、86〜97年の間はウルトラツイスター、そして98〜10年の間はこのリニアゲイルと、同じこれだけの土地で3台ものコースターが置かれていました。

オープン当初のキャッチコピーは「世界初吊り下がり式リニアモーターコースター」。つまりインタミンのインパルスコースターの一代目となるわけですが、以降のインパルスコースターは全てひねりが加えられているため一応世界唯一の固有機種だったわけです。規模も若干小さいようですし、プロトタイプ的な意味もあったのかも知れません。

前置きが長くなりましたが、乗車からの流れを。



駅舎、レール、周囲の雰囲気としては研究所のようなイメージ?で全体に銀と赤で構成されているようです。
階段を上がった先にも一往復できるエリアがありますが、使われる事は少なく営業終了間際には寄せ書きスペースになっていました。ジオポリスの時と比べても寄せ書きにはリニアゲイルへの熱いメッセージが多く心に響くものがあります。



チケット確認を受け座席へ。混雑具合によりますが指定されなければできる限り後方へ向かいましょう。



ここで気になるのは荷物置き場の近さ。何しろここを約100kmで通過するわけですから手伸ばして接触でもしたら大変なわけで、カゴにしっかり収納、無理ならその下に置くという形になります。



意外な事ですが車両の連結数は4×6で24人乗り。F2などのベコマのSLCは2×10で20人。コース的に細かい動きをとらないので2列で1車輪でも大丈夫なのでしょう。ちょっと長すぎる気もしますがより最後尾の価値が増してきます。

安全装置はU字ハーネスと、何故か座席の横とハーネスを固定するシートベルトがあります。こうゆうのは普通ハーネスの真ん中と座席を固定してすり抜けての転落を防止するためにあるもんじゃないのか?



さて、ちょっとしたアナウンスとBGM、場合によってはカウントダウンと共に発進となりますが、インバーテッドコースターのスタート時といえば日本では当たり前の「床が下がる」という動作。前述の通り高速で通過する際に足をぶつけないためを考えれば当然の事ともいえますが海外のものではそれが無いことも多いのだとか。じゃあどうするって、乗るときにすっごい高い位置にある座席に向かって後ろ跳び・・・だと!?うーん。納得いかないなぁ



しかし発車してすぐに誰しもが感じるであろう事はいかんせん加速が弱いということ。これは海外の同機種と比べてもダントツなようで、勿論シャトルループなんかとも比較になりません。下手すりゃホワイトサイクロンのスタートのキッカーモーターくらいかも!?

また、加速時のキーンという音は独特のものでコアなファンが居るとか居ないとか・・・







そんな加速でまだ50km位かも知れないまま一度目のタワーへ。先頭でももっさり、最後尾はまだ斜面に突入してないくらいww
レールの曲線が100kmで通過するときに合わせたrで緩やかに曲がっているのもしっかり登れない理由の一つですね。
で、バックで来た道を逆走と。







このコースターはシャトルループなどのような一発加速ではなく徐々に速度を上げていく加速なのでバックでも当然リニアが作動しスピードが上がるのが感じられます。





プラットフォームも通過して後方のタワーへ。こちらは前向きでのドロップとなり角度が完全に垂直な事とあわせてなかなかの迫力。最後尾に乗れば早くも内臓浮遊感を味わう事ができます。







その後はというと基本は同じ往復で、加速してバックドロップ、更に加速してマックススピードに達した所で前向きの最大落下!ここで最後尾ではなかなかの浮遊感が得られこのコースターの一番の山場となります。

そこからは加速をせず等速直線運動、厳密には摩擦とかその他でちょっと減速しつつ3回目のバックドロップ。
そのまま後ろ向きでブレーキがかかり停車。ゆっくりとホームへ後進し終了となります。
以前はこの時ホーム前で止まりきれずホーム後ろ側で停車して前進で定位置へ向かっていたようです。このあたりからもスピードが落ちている事が実感できますね。

  

完全に停車すると床が上昇。外しづらいシートベルトを外して荷物を持って後方出口へ。このタイミングで寄せ書きに参加する事ができました。

お疲れ様でした、ありがとうございました、大好きでした、幸せになれました、、、etc言いたい事はいっぱいありますが、速度低下や長期運休でいつ終わるかいつ終わるかと言われていたコースターがこうして12年間稼動できた事はとても幸せな事だと思います。ラストランの最後尾に乗せていただいた者として、最後に改めてお礼と、お別れの言葉とさせていただきます。

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