このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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☆スペック☆
設計 施工  明昌特殊産業(現サノヤス・ライド)
最高部高さ  m
最高時速   90km
コース全長  m
最大傾斜角度度
安全装置   U字ショルダーハーネス、2人共用 逆U字ラップバー
定員      4人乗り5両編成20人
乗車時間   3分12秒
料金      400円
周回数     1週
乗車制限   110cm以上
営業期間   1981年〜2011年3月11日

☆感想☆
2000年台前半までは日本各地にあった明昌製巻き上げ式往復ループコースター。
んがしかし、このコースター、シャトルループや同時期の泉陽製アトミックコースターに勝る大きな魅力があります。あまり知られていないかもしれませんがこのコースター、実は規模がなかなか大きいんですね。んでもって折り返しの曲線の綺麗な事・・・もうあの反り立ったレールだけでご飯三杯はいけちゃいますね。最高速こそ90kmとシャトルループと変わりませんが、先頭での折り返しからの前進落下、ループ、ホーム通過時の爽快感はシースルー車両と相まってかなりのものです。今回の3パーク中に他に爽快系がなかったからでしょうか?とても気持ちよかった印象が強いです。

一回目の印象こそ縦Gが強く疲れる古いコースターだな。といった感じですが、乗れば乗るほど気持ちよくなってくるスルメコースターかと思います。
また、構造的にはかつて世界最速、最大Gの猛威を振るったムーンサルトスクランブルやザ・ループコースターと同型という事になります。いづれも撤去された今、ルスツとここにしか現存しないループザループでムーンサルトスクランブルを思ってみるのもいいのかもしれません。しかし乗ってみたかったなぁ・・・

☆BEST乗車☆
時期:夏の午後
天候:晴天
車両:先頭
体制:頭付けとけ

☆コースレイアウト☆

さて、こんな見れば見るほど単純なコースを、どこから解説していけばいいやらって気もしますが、地味に奥が深いコースターなのでゆっくり行きたいと思います。

まず駅舎が・・なんて言っても何の変哲も無い明昌の基本的な奴だからしょうがない。んで、プラットフォームまで来てみるとまた例によって真ん中らへんはウエイトが詰まれてますね。ちょっとコースター知った気になってる奴はここで
「往復コースターは前進落下の距離が伸びるから後ろがいいんだぜー」なんつって後方車両を目指すとこですが、このサイトを見ている皆さんはお間違え無く。このコースターの特等席は先頭でございます。まぁそこは好みだから別にいいんだけどね、俺は先頭を推すよ。理由は後ほど。



ちなみに↑の写真、トリックアートじゃないけど柵の数と車両の数が合わないんだよね・・・それはこのコースターの6両目が車両リニューアル(後述)の時に間引かれたからに他ならないのであってw

カッパピアのジェットコースターとか、かみね公園のシースルーとか、後から車両の連結数減らしてるけど大丈夫なのかな?重さ変わって。



そして荷物を100キンのかごに置いたら座席について、国産らしい体育座りみたいな椅子に座り、ハーネスを・・って随分重装備だなおいwパクリ元のシャトルループなんか腰のバー1本だってのにw
泉陽のアトミックコースターもこんなんだったけど、明昌としてはビッグバーンが近いかな。腰を抑える必要性が全くわからないんだけど。ベルトでおkだし。

んでこの車両、そうは言っても見てくださいよこの柵の低さ。これが明昌のだってんだよ!ちょっと感動もんだよ。「あのゴテゴテで有名な明昌君がこんな開放的な・・・(涙」ってインタビュー受けた近所の人が泣いちゃうくらい画期的だよ!もちろんハーネスは重たいわけだけど、この柵の低さも先頭に乗らなきゃいけない理由の一つですね。後ろ乗ったらどうせ背もたれ高いもん。

車両についてのくだりが明らか長くなりすぎだけど、これ、東条湖ランドのザ・ループコースターのの移設だって分かるよね?よってルスツのは基本的な開放的じゃない車両な訳で、仙台ハイランドで乗らなきゃ意味が無いってことだよ!



で、また明昌らしい不協和音のようなピロリピロリ音と共に左右から車両を挟んでるブレーキが解除されるとのそのそと前進。推進タイヤのような物は無い様ですが、なんとか青い巻き上げ装置に引っ掛かるまで徐行します。



んで、↑のマシンにガチャっと引っ掛かるとこいつに引っ張られて最高地点まで。ってことはチェーンで巻き上げるアトミックコースターとは早くも相違が見られますね。あちらがシュワルツコフのルーピングスターに近いとすればこちらはインタミンのサンドルらへんに近いですね。





で、ういーんと音も無いまま50mくらいまで引き上げられていきます。雪もぱらつき始めて気分はまさに雪、無音、ってね。なつかし!

これがまた明昌スタイルでビッグバーンほどではないにしろ、随分おっそいのでゆっくりハリケーンコースターを眺めるなり何なり、、暇だ・・・なんて思い始めてると突然

フォンフォンフォン!!

!?どした!?あぁ、とうとう俺も乗り撮りがばれて警察が。あぁ今まですいません各遊園地の皆さん。僕はこれからムショの方で更正して遊園地の役に立てるよう乗り撮りなどせずきちっと手すりにつかまり・・・ってパトカーが来たわけではなくてw

落下するから気をつけろ的なサイレンでしょうねjk。でも実際、のそのそと逆走して落下に入るアトミックに比べてガシャンと切り離されての急なバックドロップです。サイレンが鳴ってるとはいえ、カウントダウンなんかは無くそのタイミングはなかなか突然なんで初だと結構びっくりかも。



そのまま車両は低角度で落下を続けトップスピードで駅舎を通過。ブレーキ若干かけてるかもしれないですが90kmなら大したもんです。そのままアトミックコースターのような2段落としは無く垂直ループに入るわけですが・・





まぁ常識的に考えて往復ループコースターの一回目ってのは2回目も回りきれるよう小さめに出来ているのでGが強くなり勝ち。実際6,5のムーンサルトも、ムチ打ち出たザ・ループコースターも、6,1のシャトルループも往復な訳で・・で、その強めのGを後ろ向きで受けるとくりゃ、粋がって最後尾に乗った皆はさぞかし強いG味わえただろうね。
先頭でもまぁ強いんだけど、俺は何とかなるレベル。キクオにはちょっと辛いみたいだけど(汗



さてこのコースターが気持ちいいのはなんと言ってもここから。反り立ったレールをぐぉーんと登って前進にシフトするわけですが。もう、見てくださいよこの綺麗な曲線美↓↓



もうほんと、このレールだけでご飯3杯は行けずとも、1時間くらいずっと写真撮ってられるわwほんとに流れるような。他の往復コースターがこぞって70度だの90度だの急角度を競うのにあえて角度変化を緩やかにして、ムーンサルトはもっと綺麗だったのかなぁ。つまりここで角度が浅いおかげで先頭のデメリットである「前進落下の落差が減る」をカバーしてるんですね。GJすぐるw







ほんとずっと見てても飽きないな。まじ大好き。今俺の部屋がこの部分の写真で埋め尽くされてるのは言うまでもない。

んであとは帰るだけなんだけど、角度変化が緩やかゆえにぐんぐん加速してくようにスピードが戻り前進ループへ。ここでは先頭は先にインする事になるけど、流石にさっきよりスピードは落ちてる&前向きだから背もたれもあるし、あんま辛くないって寸法さ。まじ最高。

さらにそのままのスピードで駅舎突っ込んで、それがまたある種のトンネルみたいなね。んで巻き上げ側3分の1くらいまで登ってまた逆走。ここで止まりきれれば絞まりいいんだけどずるずる行って、最後尾乗ってると微妙にループに達してwんで徐行でホーム戻って終了と。

どうだろう、俺の伝えたいこと書けたかな?多分見てる分にはこんな荒削りな量産機、全然面白くなさそうに見えると思うんだ。でも実際気持ちよすぎてしょうがないんだから。見た目の事も相まってだけど、これはもっと乗ってもらいたいなぁ。ルスツもいづれ行くけど、多分これじゃなきゃだめな気がする。正直、息が長いとも言え無そうだし、仙台まで行く機会があれば是非乗ってもらいたいですね。




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