このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

AIR TIME
本文へジャンプ



観覧車、チボリバルーンより。かなり入り組んだコースです。




☆スペック☆
設計 施工  三精輸送機
最高時速   50km
コース全長  900m
安全装置   ギア式逆U字ラップバー
定員      4人乗り5両編成20人
乗車時間   2分35秒
料金      一周400円
年齢制限   8歳以下用付き添い
身長制限   110cm以上
オープン    1997年

☆感想☆
三精輸送機製で比較的新しい国産コースター。全体の乗り心地はかなりいいが、部分的に奇妙な揺れが目立ちアクセントとしての見方はできるがテーマや全体の雰囲気を考えればもう少しがんばってもらいたかったです。その点の追求は同時期の三精輸送機製「ビバーチェ」のほうがちゃんとしてました。
しかし、狭いスペースにコースが絡み合い、細かい仕掛けが目立つ点ではビバーチェをはるかにしのぎ、国産としてはトーゴ製とも比較できるほどでしょう。序盤の鉄骨のすきまへのドロップや、後半のうねったコースはサーフコースターにも通じるところがあります。
致命的な欠点は中盤に2度目の巻上げがあり、それ以降に大きな山場が無いこと。これはコース制約的にも、位置エネルギー的にも仕方ないことなのですが、やはりクールダウンは避けられません。
2度目の巻き上げ以降に大きな山場が無いといいましたが、反面序盤のテンションは最高に近く、特にきれいなゼロG浮きと森の中での高速ターンが光ります。
もう少しスペースと高さがあれば汚点の改善余地はあったでしょうが、このスペースと高さではやるだけのことをやりつくしてると思います。
2008年末で残念ながら営業終了となってしまいました。コンパクトなコースターなので何処かに移設されないかな〜。


ちなみに中国では、このコースターと全く同じコースレイアウトのコースターが少なくとも2機種は設置されています。
http://www.china-sbl.com/index/view/id/862.html

どちらかは実は移設だったりするのか、はたまたどちらも完全なニセモノなのか。パクリ商品だとしてもまた随分マニアックな機種を模倣したなあと感じます…


乗車回数:5〜10回 総合評価☆☆☆

☆BEST乗車☆
時期:夏の午後もしくは夜
天候:晴天
車両:最後尾
体制:ハンズアップ

☆コースレイアウト☆
駅舎はテーマパークですがさほど作りこみはなくややヨーロッパっぽいだけです。



座席指定は基本的にありませんが混みだしてくると指定されかねないので注意。このへんの雰囲気はビバーチェっぽいかもしれません。



車両は、一部でオオサンショウウオなんて呼ばれてますが個人的にはシンプルでかっこいいと思ってます。乗り心地も良く、安全バーを下げるときのギアのガチャガチャ音はコースター音好きとしては最高です。
スタッフが確認に来たときはめいいっぱいお腹を膨らませておかないと無理やり押し込まれてしまうのでこれも注意が必要です。背中と座席の間に空間があると「奥までつめて座ってください」と言われてから押し込まれるので必ず「お腹を膨らませる」こと。
また、プラットホームは前後に分かれたりしていませんが荷物置き場が無いので荷物は持ち込みです。



気になった点はブレーキ版の太さ。どうやら太いブレーキ版の下に巻き上げの引っ掛けるやつや逆走防止装置があるようです。
ちなみにこの写真は運転時間終了後にスタッフに許可を得た上で撮りました。営業中に撮ろうとすると危険ですのでやめたほうがいいでしょう。



スタートするとまず少し下って右に180度ほど曲がって巻き上げへ。この下りから後ろの方だと本当に少しですが浮くのでタイタンを連想させます。また、この180度旋回部分はギャラリーに良く見える位置にあるので写真撮るにはもってこいです。



巻き上げの左側には「バックアーレー」というデンマークの町並みみたいなストリートがあるのでその影響でやや壁に囲まれています。ちなみに右の建物はあとで詳しく説明しますが車庫です。

巻き上げスピードは中程度。音もまずまずです。







巻上げを終えると徐々にスピードをつけながら右に旋回しつつゆるい下りへ。



旋回が終わり直線になる頃に微妙にですが角度が急になります。↓の車両のちょっと先でかくっとレールが折れてるの分かりますか?この折れがとても重要な意味を果たします。
後方に乗車した場合はこの折れでガクッと浮く、というよりは引きずりおろされるような感じになります。さらにこれが今後の流れに大きく影響します。



ガクッの直後にやや小さめのキャメルバックをひとつ越えます。これは前でも浮きますが、やはり先ほどのガクッで不安定な状態にある後ろがお勧め。さらにキャメルバックの下り部分もいい具合の曲線なので頂上通過後も浮きはしばらくつづき後ろだと1秒くらいは浮いてるかもしれません。







さらに間髪をいれずにジョーカーハウスという建物の壁の穴に突っ込み左に220度くらいカーブします。スピードもそれなりにあり、とても爽快です。



↓ジョーカーハウス内。とくに作られていませんが状況変化という点では役立っています。



この後もカーブは続き、その辺は周囲が木で覆われているのでここもまた爽快感にあふれています。



旋回を終えるとこのコースター唯一かもしれない大き目のドロップへ。しかし十分に減速してからのため後方でも引きずり込まれたりしません。支柱の下を抜けていく様子はサーフコースターの上り水平ループ後のドロップを連想させます。





しかしその後の上昇でスピードは大きく落ち、やや徐行が続くことになってしまいます。ですからトンネルへの突入もロースピードなので残念です。



そしてトンネルへ。トンネル内は昼間は真っ暗ですが夜になると微妙に照明が灯り、やはり張りぼてであることが露になります。トンネル内はサイクロンのように涼しいわけではなく、日光をチャージしているためかむしむしとしていて暑いです。夜には外も寒くなっているので暖かいのですが夏の日中はむしろ不快ですらあります。



トンネルを抜ける瞬間にも注目。微妙な落下ですがやや無理な動きをしているためか荒っぽさが目立ちテンションが上がります。



しかしそのテンションもすぐにさめて最大の難点「2度目の巻き上げ」を行わなければなりません。それなりのスピードがあったにもかかわらず急ブレーキを掛けて、さらにコース途中巻き上げとしてはかなり低速度でわずかな高さを上ります。





しかも、巻き上げ終了後もすぐに落下せずのんびり走行します。この辺は真下に1週目のレールがあるため仕方ないのですが後半にはさほど大きな見所は無いのでもったいないパートです。



そして水平ループへ。半径やバンクは普通ぐらいだと思います。下りなので最後の方ではバンクも結構急になります。







水平ループを抜けるとサーフコースター3度目の水平ループ後のようなうねった動きをとりしばし平坦に走行します。
ここも爽快感はありますが角度変化が急なためかガクッと振動があります。



↓夜景モードで撮りました。まっすぐ伸びる赤のラインがカッコイイ!しかしやや上りになるのでスピードは落ちていきます。





かなり減速してしまいましたが少し荒っぽいドロップと共に2度目のトンネルへ。若干スピードが戻り最後の見せ場へ向かいます。





演出は1度目と同じですが、スピードは今回の方があります。外へ出る瞬間にはちょっとした仕掛けが。。



外から見る限りレールはきれいに曲がっていますが、乗っていると右に急激に振られて不意打ちを食らいます。悪く言えば設計ミスかもしれませんが、ブレーキ前のアクセントとしてはそれなりの役目を果たしていると思います。

その後は徐行でブレーキゾーンを通過してプラットホームへ帰ります。

☆ピックアップ☆

このコースターは省スペースにコンパクトにまとめてあるので点検スペースを一箇所にまとめておくことはできません。しかし、このコースター、低い位置を走行することは極力ありませんでしたよね?それは走行レールの真下に大型の点検施設があったからでした。

まずはスタートして右ターンした後の巻き上げ前の分岐。ここが車両をしまうときのメインの入り口になるんだと思います。



分岐からは車庫へ。ここはおそらくメインの点検室だと思います。



点検室の反対側。つまり建物を通過した後には2つのルートがあり、1つは左側、おそらく解体して工場へ持っていく時なんかに外へ出しやすいためのレールで、もう一つの右側のレールはなんと巻き上げになっています。通常の走路は駅舎から巻き上げまでに軽く下ってるんでその分の高度稼ぎですね。





巻き上げ終了後は右ターンしてフィニッシュ前のブレーキ近くの分岐で通常レールに入ります。この行程を通すことによってスムーズな車両の入れ替えが行えるのだと思います。



観覧車から見た写真の拡大。赤でマーキングした辺りが点検施設のルートです。コースターの規模としてはかなり大型なのが分かります。



☆動画☆

後方での乗り撮りです

トップページへ



 

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください