このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

本文へジャンプ




ジャイアントスカイリバー待ち列より。ホワイトキャニオンがあった頃を思うと、まさかこの場所にジェットコースターができるとは思っても見ませんでした。

☆スペック☆
設計施工   三精テクノロジーズ
最高部高さ  19m
最高時速   62km
コース全長  313m
最大傾斜角度93度
安全装置   U字ラップバー、シートベルト
定員      4人乗り1両編成4人 最大4両運転
乗車時間   1分10秒
最大プラスG 3,9G
周回数     1週
乗車制限   身長130cm以上 小学生〜64歳
営業期間   2014年3月19日
利用料金   600円

☆感想☆
ホワイトキャニオンに代わる新コースターとしてよみうりランドにオープンした、日本初の「逆カントカーブ」を持つ小型のコースター。モデルとしては2008年当時大変話題になった Steel Hawg などと同じS&Sの「El Loco」型。S&Sが三精の子会社となった今、その技術を用いて三精が設計施工を行ったのが本作というわけです。

いかにもマウス系コースターの延長といった見た目の他のEl Locoと比べると広く直線的にコースが取ってあるのがわかります。主なエレメントとしては93度のオーバーハング1stドロップ、ハートラインロール(公式名称は360度スパイラル)、ツイストダイブ、そしてラストの逆カントカーブの4つを持ち、乗車した感覚は回転エレメント2つを同じくする浜名湖パルパルの「メガコースター四次元」に近い物を感じました。

規模としてはかなり小さいものですが、挙動がやや荒い動きであるのも相まって乗った時のスリル、迫力と言った点ではかなりのものです。スムーズ、滑らかといった近年のコースターの傾向に真っ向から挑む、空を飛ぶような、といったコンセプトに反して攻撃的なコースターであると感じました。これだけの回転エレメントを持ちながらショルダーハーネスでは無いという点も大きなプラスですね。

さて、オープン初日から大変残念ながら逆走という事故が起きてしまったこのロビンですが、安全確認が済み無事運転を再開した暁には、コースターファンの方をはじめ多くの方に乗車していただけることを祈るばかりです。


2016年1月12日、公式HPにて営業を再開せずに撤去することが発表されました。
http://www.yomiuriland.com/topic/2016/01/post_28.html
大変残念です。開業初日の12時42分頃に事故があったということなので、営業期間は実に2時間半ほどでした。

☆BEST乗車☆
時期:
天候:晴天
車両:前列
体制:しっかり手すりを持つ

☆コースレイアウト☆

かねてより「ホワイトキャニオンの跡地にできる」と噂されていた新コースターですが、実際に設置されたのは、ホワイトキャニオンとクレイジーヒューストンの間のわずかな斜面。とてもコースターを新設できるとは思っていなかった立地です。

クレイジーヒューストンやバンジージャンプは同園内では比較的メインアトラクションでありながら、場所が悪くあまり人のいないイメージがありましたが、ロビンとの相乗効果で稼働率を上げられると良いですね。



駅舎の近くにはロゴや案内看板のほかにもロビン(コマドリ)についての説明なども見られます。オープン日にはテープカットとちょっとしたオープニングセレモニーがあってからの営業開始となりました。

4人乗りの車両が4編成出ているので効率はミニコースターとしては標準的といえますが、気になったのは手荷物についての対応です。チケットの確認の時点で大きめの荷物袋を渡され、それにある程度まとめた状態で乗車ホームのスタッフに手渡し、施錠をされて降車ホームに置かれるというもので、乗車降車が分かれるコースターでの盗難や荷物の取り間違えを防ぐことを考慮した新しいやり方だと思います。欠点としては人手がある程度いることですね。今後閑散期などには少人数でも対応していくのでしょうか。

乗る際は前後の希望は聞いてくれそうなので、是非1回待ってでも前列をチョイスしましょう。



出発して巻き上げに入ると、小規模コースターであることも忘れて結構ずっしり背中に重力を感じながら上っていきます。車両が大きいこともあってでしょうか。



最高点に達すると少し左に進路を変えて93度のファーストドロップとなります。国内においても高飛車の121度があまりにも有名なこともあってか、あまり広告などでこの落下をプッシュしていないようですが、この落下は、ハッキリ言って高飛車よりも吹っ飛ばされ感は強いです!

ブレーキなしで落下に入るからか、ハーネスが腰のみであるためか、Cedar PointのMaverickのそれにも似た感覚で、オーバーハングという点においては共通する高飛車とは、別物として捉えて乗ったほうが良いかもしれません。えぐられていることを味わうよりも、凄く急角度な落下という印象です。

残念ながらコース変更で落下角度は90度以下(目測では85度前後)になってしまったようですが、果たして同じ落下感を得ることはできるでしょうか・・・?



ファーストからのトップスピード62km/hで突っ込む左カーブは、実はコース中トップクラスの難所で、なかなかの横Gを味わうことになります。もっとも、ホワイトキャニオン全盛期に比べればまだまだ許容範囲といえますが。



支柱の組み方がなかなかいびつなように感じます。



第二高点に達してからは次なるエレメントであるハートラインロールまであおる様に直進します。外から見ているとずいぶんと退屈そうに見える直進ですが、ここまでの激しさの余韻もあってか案外気にならないものです。

ハートラインロールも肩に重力を受けることになるメガコースター四次元やウルトラツイスターと比べると不安定感が強く、また違った感じです。

ここで一応ブロックブレーキがあり、次の車両を出せるようになっているようです。



そして待ち受けるはメガコースター四次元において「日本一怖い魔の2,5秒」とも表現されるツイストダイブなのですが、乗ってみると案外そこまでハード感は無かったりします。これは、この落下の下り部分にわずかながらブレーキがあることが関係すると思われ、メガコースター四次元で味わうことの出来る「頭に血が上りそうなまま上に引っ張られていく感覚」の後半、上に引っ張られていくような挙動がかなりおとなしくなってしまっています。この後のコースを考えるとやむを得ない処置だと思いますが、残念なポイントです。



逆さになってからの直進も結構長く取られているように感じますが、乗ってみると四次元のほうが挙動の荒さもあってか迫力は上です。



そのまま左回りで1週ほど旋回コースへ。ここがプレス発表時に言われていた「木々の間を走る」コースになるわけですが、当たり前ながらバンデットのように森林の間を駆け抜ける感覚というほどではありません。
ただし、ここでさりげなくではありますが、バンデット同様にスタート地点よりも低い位置まで落下することで後半の速度の維持に一役買っています。そう考えると、なかなか面白いコースです。



そしてそのまま少し上って速度を落としつつ最後のエレメントである逆カントカーブへ向かいます。



さて、プロモーション上は日本初ということで一番プッシュされている印象を受けるこの逆カントカーブですが、ツイストダイブまでのハードさを考えればまあ、おまけですね。思っていたほど放り出される感じや不安定な感じは無く、割とスムーズに通過してしまいます。スピードが足りないのかバンクの振り具合が甘いのか、これだったら昔ながらのマッドマウスの方が横振りは強いように感じます。



見ようによってはもはやカント無しの0度にも見えます。まあ、これは最後にアクセントだと割り切れば総合的な満足度はなかなか高いと思います。最新機というには比較的荒い乗り心地も相まって、乗り終わった後は結構大物に乗った後のようなボリューム感があり、短さ、物足りなさによる不満は少ないです。

以上が、幸いにも初日に乗ることの出来た者の乗車感想になります。1日も早く運転を再開し、多くの方に楽しんでもらいたいものです。


現在乗り場付近に掲示されている文章。

2015年4月追記

コースの部分的な改修が進められており、いよいよ再開、というよりリニューアルオープンが見えてきたなと感じます。変更点としては以下のとおりです。

・ファーストドロップの角度が浅くなった(87度程度?)
・ファーストドロップ後の左ターンがレール取替え
・ツイストダイブ前の直進がレール取替え

こうした改修が乗り心地にどのような影響を与えるか、大変興味深いです。リニューアル前も十分に面白かったのですが、乗り心地がなかなかに激しかったので、乗りやすいように多少滑らかになるなどの変化があるのではないかと思います。









2015年8月追記

先日改修をしていたコースは既に完成しています。この日は試運転をしている様子はありませんでしたが、目撃した方はいるようです。



ファーストドロップ直後のターンは、確かに気持ち緩やかな曲線になった?ように感じます。



ツイストダイブ前のコースも完成し、車両も全台搬入済みのようです。

2016年1月12日に、営業を再開せず撤去されることが発表されました。

2016年3月追記

解体作業が進む二月後半、まさに撤去が完了するギリギリに一度だけ見に行くことができました。


現地に到着すると残っているのはほとんど基礎のみでした。


日テレらんらんホール側から撮影。置いてあるレールは逆カントカーブの辺りかな。


クレイジーヒューストン側に回ってみるとこんな感じ。周囲のサイン類も一切なくなりました。


おなじみジャイアントスカイリバーのキューラインから。全体を見るとああ、なくなってしまったんだなと実感します。



















☆動画☆


後列での乗り撮りです。


3/19のオープニングセレモニー及びオフライド映像です。

トップページへ
コースター紹介トップへ




 

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください