このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
ホテルより望む全景。ウェルカムエリアのメインアトラクションであることがよくわかる。
旧観覧車より。
そしてこちらが新観覧車「コクー」より。
設計 施工 株式会社トーゴ
最高部高度 38m
最高時速 82km
最大傾斜角度60度
全長 900m
最大バンク角 85度
最大プラスG 4G
安全装置 L字ラップバー、垂直ダブル肩ハーネス
定員 4人乗り5両編成 20人
料金 一周800円
身長制限 120cm以上
年齢制限 7歳以上
オープン 1997年
1997年に行われたここ「浜名湖パルパル」の大規模リニューアル。その中で新しい目玉アトラクションとして作られたのがこれ「メガコースター『四次元』」です。当時国内最大の技術力を持っていたトーゴの新型コースターであり、ライドやレールの基本構造はあの「FUJIYAMA」と同じです。当時、ラスベガスにある「マンハッタン・エキスプレス」しかもっていなかった「ツイストダイブ(ダイブドロップ)」とウルトラツイスターしかもっていなかった「ハートラインロール」という2つのハードな回転エレメントを持ち、2つとも通常のコースターでは国内でこれだけ。世界的にも珍しいコースターと言えます。
しかし、それらのエレメントを導入したためかハーネスの形状や乗り心地などには若干不満が残る。最悪とまではいかないもののトーゴ製にしては乗り心地が悪く、全体を通して木製のようなガタガタ系の振動があります。
2011年夏に乗った際には、ツイストダイブ後に感じた強い横揺れは軽減し、かつ全体のハードさは健在でコンディションとしては以前よりよかったように思います。車両がまた紫だったのは残念といえば残念。途中雨がぱらついた為か巻き上げの速度が以前よりも速くなっていました。
純粋に気持ちいいと言えるコースターではないですが、乗り終わった後のクラっと来る感じが後を引く、何度乗っても新鮮な飽きが来ないコースターです。個人的にはフジヤマ、バンデットに次ぐトーゴの名機として何度でも乗りたいと思いました。
別ページ作りましたのでそちらをどうぞ。
時期:最もハードな夏の午後はもちろん、朝一のややまったりも乗りやすい。
天候:晴天
車両:満席、最後尾>先頭の右側
体制:背中をヘッドレストにつけ肩の手すりにつかまる
駅舎は、エントランスゾーン(ここ)とレイクサイドゾーン(ワイルドストーム側)をつなぐ建物と同化していて、エントランスゾーンに入ってまず最初に見えるアトラクションです。写真右下が入り口となります。
階段を上るとホーム前方に出て乗車です。座席は指定されませんが先頭は夕方にならないと難しいかもしれません。乗降は同じ側なので、GWなどは効率が悪いかもしれませんが、基本的に待ち時間はありません。
ちなみにここにはナニコレ珍百景でも紹介された名物スタッフが居るとか居るとか・・プラットフォームでプリキュアのOPを流したりするような方であると同時に聞き取れないほど高速な方言によるアナウンス、そして以外にもコースター通な方のようでした。また会いたいなぁ。。
ライドの基本構造はfujiyamaと同じですが、ハーネスがちょっと特殊で腰のL字バー+肩だけの2本のハーネスが降りてきます。ヴィーナスなどにも使われているハーネスですがこれはあれと違ってきちんとロックがかかるのでGで降りてくることはありません。でも背もたれの高さは異常で、後方ではハーネスで身動きが取れないうえ、前は背もたれしか見えないって感じです。座席の素材もfujiyamaと異なり、プラスチック性が高く、乗り心地が良いとはいえません。
編成は4×5=20なのでちょっと短めです。
ちょっと足回りを見てみるとFUJIYAMAのようなボテっとした下部も無く、デザインは同じでも作りとしては全然違うものなのではないかと思います。
3回目のインパークで初めて赤の車両に乗ることができました。まぁ乗り味は変わらず。
スタートすると左に90度曲がり巻き上げ。巻き上げの入りの音はまさしくトーゴ。カチカチ音はFUJIYAMA似。しかしスピードが異常に遅い。左にはブルーの60度ファーストドロップが見えます。遅い巻上げ、、左にはブルーの急角度ファースト、、なんだかビッグバーンコースターのデジャブが発生します。
雨が降った後なんかはスピード低下を補うために巻き上げの速度を上げたりしているようです。まぁ速さいじれるならいつでも早くしてほしいってのが本音ですけどねw
1分ぐらい昇って頂上に着くと左に180度ターン助走を付けつつファーストドロップへ。
最近知りましたが最高高度は38mとのことで、それもまたビッグバーンコースター意識かな?40あれば日本としては高い方ですが、これとかはあんまり高度感はないですね。落差も地面までは落ちてないので30mくらいかな?
最後尾では想像以上の内臓浮遊感。「ふわーっ」とした浮きではなく「うぐっ」といった感じの体が浮かないで内臓だけが取り残されるような、そんな感じです。回転エレメントばかり重視されがちですが、このファーストも結構すごいですよ。
↑の左下に写ってる「スーパーボウル」というアトラクションもなかなかハードで面白かったんですが無くなってしまったようです。2008年の時にはそっちにもちょっと面白いスタッフが居たんですがもしや同一人物・・・?
ファーストドロップ後、すぐに上昇。ブーメランターンへと突入していきます。細かい振動はあるもののFUJIYAMAあたりに比べれば綺麗なブーメランで非常に爽快です。この辺はさすがトーゴ、といった感じです。
園内のど真ん中を高速で突っ走ってくわけですから、道行く人たちは↑の写真のように見上げちゃいますw
ライドはあまり高度を下げずにゆるい角度で徐々に上昇。ねじれたコースが近づいてきます。
コースが左に90度グイっとひねり、頭が下に来て、全体重が肩と腰(肩が80%くらい)にかかります。
しかしここでの問題はすぐに落下せずに0,7秒くらい逆さで走行することです。そんな理不尽な状態での0,7秒ぐらいは想像以上の厳しさで「フグググ〜ッ」といった感じです。
その状態が終了するとライドはやや強引に下(体感的には上)へ落下していきます。乗車中は周りが支柱だらけでぶつかりそうなスリルもありますが、なによりこのツイストダイブで一番の難所はあの0,7秒くらいではないかと思います。いずれにせよかなりハードなエレメントであることには間違いありません。
最近は↑の写真なんかでキャットウォークの位置を見るのがちょっとした趣味になってきましたw不規則なエレメントだからこそ点検も大変そうですね。
落下後はしばらく直進し、かなりのハイスピードで左へ270度ほど旋回。かなりスピーディーだがここのみ少し肩ハーネスに耳が当たり痛いです。
公式には平面ターンと呼ばれる、雰囲気だけはゼロカントカーブのようなパートですが地面との接近度はいまいち。2011年に乗ったとき一番の感動はここの振動が減っていたこと!これだけでだいぶ乗りやすくなります。
旋回の後半は軽く上昇していきます。
上昇を終えると「ハートラインロール」へ。これは、回転の中心が人間の心臓と同じ位置に当たるため気持ち悪くならない。というものだが、実際はロースピードでゆっくりひねるため通過時間が長く先ほどと同じ肩への重力が再びやってくる。先ほどのような強烈なインパクトも無く個人的にはあまりいただけない。
あと、あの赤いリングについて。せっかくの屋外コースターなんだし、もっと開放感を追求したほうが良いような気がしました。ウルトラツイスターを意識したのはわかりますが、無いほうが良いような気がします。
↑が2008年時の乗り撮り。そして↓が2011年の乗り撮りです。
ちょっとこの写真が好きすぎてサイズ大きめにしてしまったんですが、こういう動きのある写真が撮れるとやっぱり動画もいいけど静止画の乗り撮りもいいなぁって思います。よく見るとこの部分にも中央に歩くためのキャットウォークがありますね。
↓はミニコースター側(↑の写真と逆方向)からです。
ハートラインロールを過ぎると左にうねって最後の難所「ダブルスパイラル」へと向かいます。こういう繋ぎの動きにはなんだかトーゴらしさを感じますね。
決して乗ってて印象に残るパートではないですが、サーフコースターのラストのターンやFUJIYAMAの逆ブーメランにも似た動きです。
「ダブルスパイラル」は、簡単に言えば左2回転の水平ループ。結構な落差があるのでスピードはどんどん増していき、それに伴ってバンクも急になりプラスGも増していきます。
このコースターは全体的にきれいな印象を受けますがこの辺だけブルーのカラーが剥げているところがあるのが残念です。
予談ですが、スパイラルって明昌ではコークスクリューの意として使われたり、実際エレメントの名前なんてけっこう適当だなぁって思いますね。
プラスGから一瞬開放されたと思うとすぐさまホップ。また強いプラスGがかかる。また、このホップは他のトーゴ製コースターのような浮きは無く最後までグイグイと強引に引っ張られていく感じです。
ホップ後、ブレーキで一度完全に停車。左に10度ほど折れてホームに停車。終了となります。
降車は乗車と同じ側ですが出口はホーム後方です。
ホテルへの連絡通路からの夜景です。
駅舎の真下にある倉庫?です。スペアの車輪や「トーゴサービス」と書かれたダンボールがありました。
この近くには客の手の届くところにも車輪が置いてあったのでちょっと触ってみましたが結構重かったです。
また、適当に地面を転がしてもほとんど失速しないのには驚きました。かなり抵抗を抑えて作られているのが実感できました。
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