このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
設計 スタンドカンパニー
施工 インタミン・ジャパン
最高部高さ27,8m
最高時速 78,7km
全長 1125m
最大傾斜角50度
最大縦G 2,81G
最大横G 1,29G
走行時間 1分45秒
安全装置 P字バー、シートベルト
定員 4人乗り7両編成28人
営業期間 1998年7月19日〜2006年8月31日
料金 一人800円 二人1200円
乗車制限
身長110cm以上
個人的に日本一だと思う木製コースター。比較的新しく乗り心地は良好。合計8回のエアタイムと木組みのトンネルの通過がバランスよく設置されていて最後まで飽きることなく楽しめます。あのアストロランドのサイクロンをベースにしているが、同じくサイクロンがベースのコースターよりも評価が高く、ファンが選ぶコースターランキングでは何度も上位にランクインしているほどの名作です。残念ながら、2006年8月31日をもってパークごと閉園してしまい、現在でも放置されているそうですが、どこかに移設された際には、是非もう一度乗りたいと思います。
↑のような感想を書いてから早数年。その後多くの素晴らしいコースターに乗り、自分の中でのランキングにも大きな変動がありましたが、しかし未だ、ASKAの楽しさを越えるコースターには出会えません。
もちろん自分の中での思い出補正で、今乗ったらどのような感想になるかはわかりませんが、例えばコースがミラーのホワイトキャニオンに乗ったとき、インタミンの最新鋭木製Tエクスプレスに乗ったときに、あぁ、ASKA楽しかったなぁと、もう一度乗りたいなぁと思われるんです。
もう乗ることができない今では改めて比較できない、そして自分自身これからもコースターに乗っていく中でASKAを越えるコースターに出会うことは何度でもあると思います。
それでも、ずっと、自分にとって大切な一機であると、オンリーワンコースターであると、思い続けたいものです。
時期:夏の午後
天候:晴天
車両:満席、最後尾>先頭
体制:ハンズアップ
この文章自体、最終乗車から2年以上経った時点での記憶になるので多少不完全な所がありますが、ご了承願います。
ASKAは入園して右側。
まず、このゲートをくぐり中庭のような待ちスペースに出ます。
しばし進むと駅舎が現れ階段を上るとプラットホーム。
2006年には階段の下ぐらいまで行列が出来ていましたが、普段はガラガラだったようで2005年に乗ったときは基本的にいつ行っても貸切でした。
乗車位置の指定はされないので、可能な限り後ろ、もし空いていれば先頭を選びましょう。
荷物はホーム対岸の荷物置き場へ。特に胸ポケットは本当に飛んでいきかねないので絶対に預けましょう。
ライドはいたって普通で、先頭にもロゴ的なものはありません。形状や安全装置はホワイトサイクロンと同型のようで、唯一の欠点は高い背もたれ。(これは他の国内木製にもいえることだが)後方のほうが楽しいからこそこの背もたれは残念です。ホワイトキャニオンのそれに比べれば格段に開放的ですけどね。
スタート後右に180度ターンし巻き上げへ。
巻き上げスピードはかなり速いです。音もスピードも他の国内木製と大差ありません。
頂上に着くと右に少し折れて即ファーストドロップ。後方ではそれなりの引きずり込まれ感があります。
高さは約30m、角度は50度とのことで標準、やや小さめ位のドロップですが、気持ちいい落下ですね。
最高速地点でも振動は適度で頭痛が起こるほどではないです。この振動も、生き過ぎなジュピターやスムーズすぎなTエクスプレスと比べて優れている点です。最近はレジーナもこれに近い振動になってきました。
その後、間髪をいれず上昇し左に180度ターンします。ほぼミラーのホワイトキャニオンでは激しい横Gが発生しますが、ASKAは軽く減速するので横Gはあまりありません。あちらが50度もの急バンクを付けているのに対してとても浅いバンクで曲がっている事からも減速具合がうかがえます。
セカンドドロップ。今回も後方ほど浮遊感が発生します。
こうして見ると、のっぺりとした角度のゆるいファーストドロップに見えますね。物凄い本数のレールが折り重なっているのも見て取れます。
上昇からサードドロップへ。
今回はキャメルバック状になっているためファースト、セカンドよりは強い引きずり込まれを感じます。
事実上このコースター最大のキャメルバックですが、トップでの減速は他のそれより多いので跳ね上げ系の浮きは余りありません。
上昇。右180度ターンしながらブーメランターンのように少し下って少し平坦になりまた落ちる、日本では珍しい二段落ちです。強烈なマイナスGが味わえ、そのままコースターは木組みの中へ突っ込んでいきます。
この部分だけは多くのクローン達の中でもASKAとSFGAmのViperだけが持つコースです。
木組みに突入しキャメルバック。今回は完全木組み内なので浮き上がったまま飛んでいって天井に激突してしまいそうです。
ましてこれが、二段落ちでスコンと浮いた直後であることを考えてください。木組みの中を駆け抜ける感覚は多くの木製コースターの魅力ですがその中でこれほどの浮きが味わえるのは格別です。
右に180度ターン。二段落ちからここまではずーと木組み内なので常に一定の迫力があります。ここもaskaでは比較的ゆるやかなパートですがだらけ感はまったく感じさせません。
続けてサードドロップに並走する様にキャメルバックを2つ通過。今回もやはり激浮き。1つ目はてっぺんで左にちょっと折れるため右方向への曲がり浮きが味わえます。昔はここにライドフォトカメラがありました。
2つ目は持っている運動エネルギーに対してとても小さいのでかなり激しい浮き。
わざと小さいキャメルバックを入れて浮きを作り出すのは、トーゴ機をはじめ国内でもよく見られる楽しいコースですが、ホワイトキャニオンのここは充分に小さいのにどこに乗ってもすっかり浮かなくてビックリしました。あちらはこの部分が駅舎よりも奥にあって木組みの中で行われるのも相違点です。
木組みに突入して右に180度ターン。
最後のキャメルバックを越えるがまたしても強烈な浮き。
その手前で進路調整のためすこしカクッとした動きをするのですが、その点に関してはホワイトキャニオンもこれも、多くのサイクロン型に共通する特徴です。
上昇して右に180度ターンしたらブレーキ。直進して終了です。
ASKAを語るうえで忘れてはいけないのがこれ。
「さくをこえるとモンゴリアンチョップ!!」
左は2005年右は2006年。若干左下がはがれています。
askaは、出口から入口までが遠いため、連続乗車の際に結構な長距離を走ることが必要とされてしまいます。そのため、さくを越えてショートカットをする子供がでてきて、その解決策として生み出されたのだと思います。こーゆーのりは基本的に好きなので問題無いが本当にさく越えたらどうするんだろう?
個人的に日本一(海外は未経験なので)のコースターASKA。その魅力を徹底的に語ってみます。
まずaskaの売りともいえる合計8回の「エアタイム」。このaskaには基本的にキャメルバック以外のエレメントはありません。だからこそスタート〜ブレーキまで十分なエアタイムが味わえるのです。それに、あるときは曲がり浮きに、またあるときは2段落ちに、またまたあるときは浮かびあがったままトンネルの天井にぶつかってしまいそうになる。スチールドラゴンのモーガンエアタイムのようにただ同じことを繰り返すだけではないエアタイムがaska一番の魅力といえます。
次に木製特有の魅力の「木組みトンネル」。上記で少し触れましたが、浮き上がってそのまま天井に激突してしまうのではないかと思うほどです。おそらくコース全体の40〜50%ぐらいは木組み内を走っているのではないでしょうか?。
また、巻き上げ速度が速いのでファースト進入速度が速く、それが全体のスピードに影響している。なんてのも考えられます。
そして、痛ず、スムーズすぎず、適度な振動。ストレスのないブレーキ。背もたれ以外は比較的開放的なライド。激しすぎないカーブでの横G。いいことだらけです。
また、特別な欠点が見つからないのもすばらしいです。
ジュピター・・・・・・・・・・痛い、コース中に激的なスピードダウンがある、席が自由に選べない。
ホワイトサイクロン・・・水平ループが多いためスピードダウンや激しい横Gがある、ブレーキ手前に浮きがないので締まりが無い。
ホワイトキャニオン・・・痛い、浮かない、ライドに開放感が無い、ラストがだらだらと終わってしまう、席が自由に選べない。
レジーナ・・・・・・・・・・・コース中盤に激的なスピードダウンがある、木組みトンネルが少ない。
エルフ・・・・・・・・・・・・・規模が小さい、それに比例して浮かない、スムーズすぎる。
といったようにaska以外の国内木製にはなんらかの形で欠点がありますがaskaにはそれが存在しない。欠点が無いコースターってすごくないですか?。
長文を失礼しましたが、以上のようにaskaは世界に誇れる名作であり、そんなaskaを自分は心から愛しています。2006月9月以降、askaのことを思い出す度にもう乗れない悲しみに心が痛む日々です。これほどまでの名作をいつまで放置しておくつもりでしょうか?関係者さん。詳しいことは分かりませんが、また乗れる日を心から待ち望んでいます。
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