園内髄一の高さを持つタワーは、カラフルに塗り替えられた事も相まって存在感抜群。


設計　　　　　　
施工　　　　　　インタミンAG
最高部高さ　　１２６，５ｍ
最大落差　　　１００ｍ
最高時速　　　１６０，９ｋｍ
コース全長　　３７６，４ｍ
最大傾斜角度９０度
安全装置　　　U字ショルダーハーネス
定員　　　　　　１４人
総工費　　　　 ２０００万＄
乗車時間　　　２８秒
最大プラスＧ　４，５Ｇ
周回数　　　　 １往復
乗車制限　　　身長ｃｍ以上
営業期間　　　１９９７年３月１５日〜

インタミン製LSMランチ往復コースター。１９９７年当時、世界最速と共に初めて時速１００マイル(約１６０ｋｍ)の壁を破ったコースターとして、スーパーマン・ジ・エスケープの名で開業しました。１９９７年といえば、巻き上げ式ではFUJIYAMAが世界最速１３０ｋｍとして登場したばかり。今ほど急発進コースターが世間に浸透していなかった当時としては大変話題になりましたが、せっかくの１００ｍの落下が背面落下なのが残念であったという意見も少なくありませんでした。

そんな同機が２０１１年３月１９日にリニューアルオープンしたのが現在のスーパーマン・エスケープ・フロム・クリプトン。従来のコースを全面塗り替えた上で、車両の座席の向きが逆になり、背面のまま加速し前向きで落下するコースターとなりました。しかし、同時に腰のラップバーからショルダーハーネスになってしまいました。

乗ってみた感想としては、なるほど、確かに頂上折り返しの際のエアタイム→前向き１００ｍ落下→直線でのゆるやかなブレーキングの流れはかなりの気持ちよさ。ちょうどシャトルループの折り返しの前進ドロップを超巨大化した感覚です。

同機種としてタワー・オブ・テラーⅡ＠ドリームワールド(濠)がありますが、こちらはシングルレーンのみ。せっかく２レーンあるのだから、片方は前向き運転を継続して欲しかったと思います。


時期：夏の午後
天候：晴天
車両：車両先頭
体制：ハンズアップ！



園内のいたるところで目に入るそのレールは圧倒的な存在感を持っており、うぉーー！これ乗りに行きたい！！とは思うのですが、実はこれ、乗り場がとても辺鄙な場所にあるんです。



園内の小高い丘の頂上付近から更に奥まったところにあるため、○○のついでに、という感じで乗ることが出来ません。そんな理由もあってかかなり混雑していたこの日も１５分待ち。



キューラインは氷山をイメージしているからか？クーラーガンガンで夏は助かります。
途中からやはり、乗車列ごとに並ぶことができるのですが、このコースターで先頭以外をわざわざ選ぶ人はどういう神経してんだ？？(失礼)

特に現在の新車両は、視界の良い先頭(進行方向最後尾)が４人、視界の悪い最後尾(進行方向先頭)が２人と、効率の観点からも先頭一択では無いかと思います。



キンダカ＠SFGAdvなどと同様の薄いショルダーハーネスがついてしまった新車両。通常横４人乗りのコースターは端の方が開放的ですが、これに関しては↑のように肩のカバーがついてしまっているので内側の２席がオススメ。

左右の２台は特に揃えて発射しているわけでは無いので、準備が整い次第、スタッフのにーちゃんのテキトーなカウントダウンと共に発射です。



背面急発進というと、ショルダーハーネスに重力を受けて苦しいのではないか？という不安もありましたが、加速度自体はドドンパやTTDなどと比べてもかなり緩やかなためか、思いのほか自然なスタート。欲を言えば前向きの加速も体験してみたかったですねー。



何と言ってもこの前向き落下が気持ちいい！ただし、TTD、キンダカを経験済みの方であれば見劣りするのはやむを得ないかなと思います。



紹介しそびれましたが、２０１１年のリニューアルの際に、オーストラリアのタワーオブテラーと同様に側面にジャイアントドロップが設置されました。レックスルーサー：ドロップ・オブ・ドゥームという同アトラクション、高さ１２６ｍ、最高時速１４０ｋｍということで、日本一を誇るブルーフォール＠八景島シーパラダイス(１００ｍ、１２５ｋｍ/ｈ)を大きく上回ります。乗ってみた感覚も大体それぐらい。確かに「あ、ちょっと落ちるの長い！」と思った辺りでブレーキがかかります。

攻略対象の多い同園内ではなかなかフリーフォールにまで時間を回せないかもしれませんが、余裕があるなら１度は是非乗ってみてください。




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