このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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☆スペック☆
設計 施工  ゲルシュトラウアー(独)
最高部高さ  43m
最高時速   100km
コース全長  1004m
最大傾斜角度121度
安全装置   シートベルト、U字ショルダーハーネス
定員      4人乗り2両編成8人、最大5両運転
総工費     30億円
乗車時間   2分40秒
最大プラスG 4,4G
回転      7回
料金      1000円
周回数     1週
乗車制限   身長130cm以上、年齢10〜60歳
営業期間   2011年7月16日〜
☆感想☆
FUJIYAMAから続く5年おきの大型コースター。2003年頃から現れ始めた90度を超える落下を持つコンパクトなループコースターである「ユーロファイター」型の最新作として121度という90度を30度以上も上回る落下を持つということでギネスに認定されました。それ以外にも屋内走行、リニア加速、そして実質コースのメインとなる7つものループエレメントの応酬と、圧倒的な迫力によるカリスマ性を持った既存の3機とは異なる、近年のトレンドであろう「中規模でも高密度」の流れを踏んだコースターであるといえます。

さて、嫌というほど負の前評判を聞いたうえでオープン初日に乗ってきたのですが、期待が若干低かったのもあり自分としては割と好感触。簡単にいい点悪い点を述べると、まず何といっても121度の落下が目玉。見た目のインパクトだけで乗ったらなんてことないかとも思われましたが、内側にえぐれ込まれるこの落下は今のところ日本ではここでしか体験できない感覚なので未経験者はとりあえず要チャックですね。
それから屋内での小手調べからのスムーズなリニア加速、静止からじゃなく既にある程度進みながら加速するのはもしかして日本初?力強さという意味ではお隣のドドンパに到底かないませんが、シャトルループや韓国のアトランティスと比べても視覚効果も相まって爽快感は高いです。リニアゲイルでリニア加速に良い印象ない人もこれなら安心ですよ。ループが多いんで疲れるとはいいますが、加速後一発目の大ループなんかはトップで綺麗な0Gがあるし、こんだけぐるぐる回れる機会というのも日本ではあまり無いものです。

では少しダメ出しをさせてもらうと、事前から言われていたように全体を通してささやかな揺れがありますね。基本的にはスムーズなんだけどコツコツとつつかれる様な、一昔前のループコースターみたいにガンガン揺れるわけじゃないのでハーネスに耳が当たるのはそんなでもないんですが、背もたれが硬いので後頭部も地味に注意です。
そして短い。1kmとのことでドドンパやええじゃないかと同等、規模が小さい分だけ体感全長はもっと長いと思ったのですが、アトランティスでも思ったように前編と後編が逆だって。何で加速していい感じにノッて来たところで止められてちんたら巻き上げなきゃならないのか。これじゃ全長500mのコースターに2回乗ってる感じ。それで落下以降はまた前半と代わり映えしないループなんだから目新しくもないし。
それから、この辺はやっぱり富士急ハイランドなんだけど、屋内パートにも巻き上げ前の小休憩にも何の演出も無いって・・。ちょっとBGMでもあれば、ちょっとライトでも光らせれば、印象も変わったのに。

まただらだらと書いてしまいましたが、富士急ハイランドにおいてはやはりインパクトでほか3機に大きく劣るということで一般客に受けるのか。そしてカワセミ的な中規模でも高品質コースターならマニア的には良いんだけど、そこまで高品質でもないから評価に悩みます。
なんて書き方をするとまた自分がすごく評価低くしてるみたいに思われるかもしれませんが、良い所はたくさんあるし、ある程度期待を下げた上で乗れば振動なんて全然気にならないと思います。効率も悪くなさそうですし、コースター好きならまず一回乗っといて損は無いんじゃないでしょうか。

☆BEST乗車☆
時期:朝一?
天候:晴天
車両:前列の端>後列
体制:手すりもって、頭はちゃんとつける

☆コースレイアウト☆

入り口はドドンパの向かい側です。



この外スペースまで列が伸びていると1時間半待ちくらいになってしまいます。ぜひスロープ内に収まっているうちに押さえたいところ。



チケット確認を済ませるとまずロッカーへ。荷物を預けたあと前後列それぞれに分かれた列を進みます。この構造なら海外式の自由に選んで待てる方式が採用できる気もしますが、2016年現在はどちらへ進むか指示されてしまいます。



車両は番号が振ってある以外同じカラーリングなのでその日が何台運転なのかパッと見ではわかりづらいです。以前はエヴァンゲリオンのカラーリングになった「エヴァ飛車」などのイベントがあったそうです。

「びーしゃーびーしゃーたかびーしゃー」のコールと共に出発すると左に曲がりまずはドロップ。そのあとの屋内パートは、実はこのコースターで一番楽しい所かもしれません。



リニアで100km/hまで加速し、一気に大ループへ。ここはとても気持ちいい!



ループの頂上でGが綺麗に抜けるとき(やや初速が遅い?)と、頂上でもGがかかり続けるほど速い時があるそうです。前者のときなら最高!



この浅いコブラループ風のエレメントは、rcdbではバナナロールと表記されていますが、
https://rcdb.com/9795.htm

公式のPVでは単にコブラロールと称しています。乗ってみるとコブラロールほど振られる動きは無く、カットバック
https://rcdb.com/r.htm?ot=2&el=8878

に近い印象。



そのあとは標準的なコークスクリューを一回転。







S字キャメルバックを一つ超えて少し上昇してブレーキです。ここ2つもショルダーハーネスが邪魔ではあるものの気持ちいい浮きがあります。

右に180度曲がり、一度完全に停止してから垂直の巻き上げがはじまります。



121度のオーバーハングドロップは確かに凄い!93度などのドロップはあくまで角度が急なだけと言う感じで、85度のウルトラツイスターなどと大差ない印象でしたが、コレは明らかに内側にえぐられている事が体感で分かります。どちらかというと回転エレメントに近いのかもしれません。富士山を右正面に見ながらフェイントをかけて落下させるのもイイ!落下前のブレーキはB&M製のダイビングコースターでよく見られる演出ですが、同機が未上陸の日本では初めての演出といえます。





続けざまにツイストダイブ。後半も回転エレメントが続きます。



さらにインサイドトップハット。これとカットバックの違いがいまいちわかりません。



↑のように前半を走るライドとコラボレーションが見られるときもあります。







最後!インメルマン!これと直前のツイストダイブのラインが重なっているのが美しいなあと思います。



実はこのあとの上昇でもちょっとした浮きがあります。後半がやや短いのは否めませんがこの狭い敷地でよくもまあこれだけの動きをできたなあと思います。


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