このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

本文へジャンプ




園内の吹き抜けを突っ切るコース。園内どこにいても視界に入ります。

☆スペック☆
設計 施工  ゲルシュトラウアー(独)
最高部高さ  7,48m
最高時速   37,8km
コース全長  320m
安全装置   シートベルト U字ショルダーハーネス
定員      4人
乗車時間   3分4秒
料金      800円
周回数     1週
乗車制限   身長130cm以上
営業期間   2012年7月14日〜2016年5月12日

☆感想☆
アクアウィンド、高飛車に次ぐゲルシュトラウアー最新作はなんと屋内スピニングコースター。加えてコース前半にはシューティングアトラクションの要素を持ち、タイヤによる加速から右ターンするとバレルロールというのかハートラインロールでいいのか、高飛車の屋内パートを彷彿とさせる回転があります。

発表当初は「スピンバレットのリニューアル」と公表されていた本作、正直ここまでのものが出来てくれるとは思いませんでした。コースが短いという点に不満を感じるかもしれませんが、敷地を考えれば全然、自分としてはかなり完成度の高いアトラクションだと感じました。
シューティング+コースターといえば、かつて富士急ハイランドにあった「ゾーラ7」を思い出しますが、これはまさにあれの最終形態といえるでしょうか。ジョイポリスは無縁のパークだと思っているコースターファンの方も多いとは思いますが、これは乗って損は無いと思いますよ。

☆BEST乗車☆
時期:無指定
天候:無指定
車両:4人フル乗車、前列右側?
体制:バレルロールを過ぎてからは耳をぶつけないように気をつける

☆コースレイアウト☆

入園するとすぐ目の前をコースが這っているこのヴェールオブダーク。入り口から最も近い位置にあるため利用客も多く、しっかりリニューアルオープンの目玉アトラクションとして居られているのではないでしょうか。

また、キューラインは今回新設されたメインステージの目の前に並ぶことになるため、運が良ければステージでのショーを見ながら並べるという美味しいポジションでもあります。



↑のエントランスの看板は、ただの看板ではなくそれ自体が液晶モニターであり、時々ロゴが燃えるように光ったり背景にゾンビが映ったりと気分を盛り上げてくれます。が、目の前にある支柱のせいでその全貌はなかなか見えません・・・

チケットのQRコードをかざして受付を済ませるとロッカーの鍵をもらい荷物を預けます。ジョイポリスおなじみの前後どちらからも開くロッカーなので、ヒモなどを扉に挟んでしまわないように気をつけましょう。

階段の部分を並ぶとすぐプラットフォームです。ここの階段でゲームについての説明と、ストーリーについての案内映像が流れています。字幕が日本語のものと中、英語のものが交互で再生されますが、音声はどちらも日本語です。



さて、こちらが今回の車両。設定としては「装甲車」と称していました。規模を考えるとかなり大型であるように感じます。



4人乗りで、後列が高くなっているというところまではアクアウィンドをはじめよくあることですが、前列は後列の視界を更に良くするためか2席の間が広く空いているのがわかります。ここ、普通に人が通れるぐらい空いているんですよ。前後逆の似たような作りは見たことありますが、これは地味に珍しいのでは?

ショルダーハーネスのデザインは同時期の同社製品である高飛車に大変よく似ていますが、その先端のあたりにシューティングをするためのボタンがついています。



スタートすると早速モニター上でシューティングが始まります。照準が横にしか動かせないのがちょっと納得いきませんが、ここは普通にガンガン撃って楽しみましょう。ネタバレでもあるので多くは書きませんが、色々あった後にタイヤによる加速で時速37,8kmまで加速。敷地のど真ん中を突っ切るレールへ飛び出していきます。


2016年5月追記

営業終了したのでちょっぴり中のネタバレも書いてしまおうかと思います。シューティングのスクリーンは全4面。↑の写真は1面のドアロックを解除する場面です。(コレはプラットホームからも見えます)この時のセリフは「チームエコー」と呼ばれる時と「チームデルタ」と呼ばれる時の2通りあり、これは完全ランダムのようです。シューティング終了時も、全てのロックを解除できた時と撃ち逃しがあった時でセリフが違います。


左に180度曲がると直線コースを徐行しながら2つ目のシューティング画面へ。ここでは同社製のハウスオブザデッドよろしく、迫り来るゾンビたちを撃ちまくります。ここではカーソルが横にしか動かせないことを欠点に感じないほど敵が押し寄せてきますので、なんだかんだ一番楽しめると思います。左右にはゾンビの造形もあり、雰囲気作りも良くできていると思います。

また、この面のラストで、奥から舌の様なものが襲ってくるか、爆発炎上するかの2通りがあり、その違いで第3面も変わってきます。

右に90度ほど曲がると第3面、ここでひとまず、事件の元凶とされるボスと戦います。前述の、舌のような物が出てきた時は水の場面で青い怪物と戦い、爆発した場合は炎をまとった赤い怪物との戦闘となります。前者は目玉が弱点となっているのでそこを狙って撃ちましょう。後者についてはイマイチわかりませんでした。(何故か私が乗る時は前者ばかり出てきました)

右に曲がり、「施設を爆破して脱出しろ」と言った通信が入ると、ここで巻き上げを行います。最高高度は7,8mとのことで高さこそ無いものの、角度が想像以上に急なのでちょっとびっくりするのではないでしょうか。ここで「コントロールエラー」「装甲車のコントロールが効かない」といった旨の放送が入ります。

最高地点に到達すると左に180度曲がり最終面へ進みます。ここにもゾンビの造形があり、「これは…特殊部隊の隊員たち…!!」といった放送が流れます。ちょうど90度曲がった辺りで強いエアー噴射の脅かしがあるので初めてだとびっくりするかもしれません。

ここの直線で「コイツが事件の元凶のようだな…撃て撃て撃てぇ!!」と通信が入り最終ボスと戦います。(いきなり指揮官のテンションが上がるのが個人的に気に入っています) だんだん中央の繭?が肥大化していき、中から親玉の顔が出てきた辺りで「コレで最後だ!集中砲撃しろ!!」と言われ、4人の的が中央に集まります。ひたすら連打し、敵を撃破すると、フラッシュの点滅と共にスクリーンが後方に下がり、左に曲がるレールが現れます。

ここまでがゲームパートとなり、タイヤによる加速と共に吹き抜けに飛び出す所から後半のコースターパートになります。



加速力自体は決して強くないものの、ストーリーの演出と暗い中から吹き抜けに飛び出していく視覚変化も相まってなかなかテンションが上がります。



加速終了のあたりで車両の横回転のロックも解除されるので、この時点から妙ちきりんな向きで人々の上をかっ飛んでいきます。



120度ほど右カーブを超えるとこのコースター最大の目玉である回転に突っ込んでいきます。これはバレルロール、で合っているのでしょうか。車両の横回転と相まってここはかなり意味わからん動きをしてインパクトがあります。ゆっくり回るんで肩に体重がかかり、トップスピンとか系にも通じる動きと言えるかもしれません。



そのまま吸い込まれるように暗い中へ戻っていきます。



ここの回転は何回乗っても見事!



その後、屋内の旋回コースをちょろっとこなしますが、マウス系の動きに近かったスピンバレットのそれと比べるとバンクもしっかりついていて、暗さも屋内コースターらしくちゃんと暗いです。

回転の都合によってはショルダーハーネスに耳を打つ可能性があるので少し頭の位置をハーネスから奥側にずらしておくといいかもしれません。特にブロックブレーキ後の左に曲がりながらの落下は落差があり歓声が上がりますが、特に激しい挙動の時が多いです。

コース中は基本的には真っ暗で、いくつか設置された赤いサイレンが光るのみですが、前半と同様に指揮官からの音声が(しかもかなり爆音で)聞こえてくるのでパニック感をうまく演出できているように感じます。爆発までのカウントダウンがゼロになると共に、ブレーキゾーンへ滑り込み、フラッシュが激しく点滅します。例えば、エアー噴射の演出をここでも使う、前半の得点によってグッドエンド、バッドエンドが分かれるなどの変化があればより良かったのではないかと思います。

ちなみに、乗車人数が満席の4人から少しでも欠けると、重さの偏りからかブレーキゾーンを過ぎてからもあり得ないくらいに回り続けます。回転系がまあまあ得意な自分もこれはちょっとと思うレベルに気持ち悪い体験だったので、どう気を付けろということも無いのですが、要注意です。回転がおさまり前を向くと、上方のモニターで得点が発表されます。出口階段を降りた所で何点以上取ればランク○(S〜D)の表示があります。

最後にもう一山欲しかったというのが本心ですが、何を言ってもこの敷地です。車両横回転+コースの回転なんていう世界的にも珍しい(世界唯一?)の動きも体験できちゃうわけですし、なかなか良い物ができたなあと、自分は思いますよ。



出口にはその日のベストスコアが書いてあります。ちなみに私の最高点は180000点程度。

お帰りの際にはロッカーの逆側から荷物を取り出して帰りますが、ロッカーの鍵を掛けて返却ボックスに入れるのをお忘れなく。



ヴェールオブダークとしての営業は、2016年5月12日を持って終了となり、同年夏には音ゲーコースター(仮称)としてリニューアルオープンすることが発表されています。これは確かに面白かったのですが、ゲーム部分についてはいくらか改善の余地があるように感じていたので、どのくらい変えてくるのか気になるところです。

2016年夏オープン 撃音 ライブコースターの写真はコチラ


トップページへ
コースター紹介トップへ




 

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください