このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
設計 ローラーコースター・コーポレーション・オブ・アメリカ(車両のみD・H・モーガン)
施工 トーゴ
最高部高さ 35,4m
最大落差 29m
最高時速 84,4km
コース全長 1100m
最大傾斜角度53度
最大バンク角 50度
安全装置 L字ラップバー、2人共用シートベルト、屋根(笑)
定員 4人乗り7両編成28人
総工費 25億円
乗車時間 2分12秒
最大プラスG 3,55G
最大横G 1,5G
木材使用量 2500㎡
使用ボルト 15万本
使用釘 90万本
料金 一周900円
乗車制限 身長130cm以上かつ中学生〜60歳
営業期間 1994年4月9日〜2013年1月14日
RCCA設計トーゴ施工の中規模木製コースター。RCCAってどこよって思ったらバカ息子とか作ってるようですね・・・ハハハ。なるほど。じゃあコイツはバカクローンとでも名付けておきますかね。えー、とりあえず各地で酷評されまくってる通り酷いコースターです。具体的に言うととりあえず浮かないキャメルバックをだらだら繰り返すコースにガッカリ。これが本当にサイクロンのクローンの一種なんだろうかと疑うほど。つまりASKAとも兄弟ではあるわけですが、コースが同じでも設計コンセプトの違いでここまで変わるとはね・・・
その設計コンセプトというのが「横G世界一」ということで、ファースト後とサード後のターンで横綱に匹敵するほどの力で横に吹っ飛ばされるような横Gが感じられたとのことですが、補正などで現在はあまり感じられなくなっているようです。
じゃあその個性が無くなった今、このコースターに何の魅力があるのかというと・・・僕は最後尾に乗ったことが無いので 何ともいえないのですが少なくとも前の方は楽しさは皆無と考えてよさそうです。しかし先頭以外では屋根の付いた開放感ゼロの車両のため視界がほとんど利かず、せっかく多めに配置されている木組み突入もあまり実感できません。なんというか、来たらとりあえず一回確認程度で乗ってもらえればと思います。席は前詰めなのでなかなか難しいですが最後尾ではそこそこ浮くという噂もあるので今後確認したいと思います。
なんてことを言っていたらついに乗れましたよ!最後尾。で、感想としては確かにファースト〜フォースあたりまではとても強烈。引きづり込まれまくりです。振動も質が良いものではありませんがそこそこあるので迫力も十分。前半はとてもいい感じです。
しかし、だからと言って後半のグダグダなコースやロールバーの罪が帳消しになるわけではなく、結果的に楽しかったかと問われれば「前半は・・・」としか。前列での評価でハードルを下げに下げまくった上ではそこそこですが、真面目にレジーナあたりと比較できるかと問われればなかなか難しいところがありますね。
2012年追記:そんなことを言っていたら「営業終了」のニュースが舞い込んで来ました。フィナーレイベントは結構盛り上げようとしてくださっていて好感が持てますが、なんにしてもクローズ話は寂しい。
SLコースターの時もそうでしたが、自分としては小さい時に、かなり最初の頃に乗ったコースターなので思い出深い機種でもありますし、悪評が大半を占める中自分は結構好きな方だったので、残念でなりません。
よみうりランドは近年好調という話も聞きますし、メインアトラクションを一つ失うわけですから新コースターが出来ることを切に祈ります。
そして言い換えれば、これでホワイトキャニオンもムーンサルトスクランブル、ライトニングコースター、マッドコブラなどと肩を並べ「
やばい痛いけど凄かったコースター
」として語り継がれていく訳です。最高のラストで、送り出してやりましょう。
時期:夏の午後
天候:晴天
車両:最後尾?
体制:横Gポイントでは耐える。ハンズアップはやめといたほうがよさそう
園内の奥のほう、バンデットの折り返しの辺りに位置する白い巨体は、その立地もあって人が少ない事が多いです。もちろん、コースターとしての質もですが・・
気づいたら失われてしまっていたアメリカ国旗。今でこそ周囲はキャニオン(渓谷)だけに「警告」の看板まみれになってしまいましたが、昔の細々としたどことなくカントリーな雰囲気も嫌いじゃありませんでした。
度重なるトラブルの末、中学生以上という日本のコースターでは最も厳しい制限を設けられ、↑のような看板が駅舎付近で何枚も、かなりの数見られるようになりました。
逆に言えば、そこまでのことをしてでも営業を続行させようという遊園地の意思は素晴らしいと思いますよ。
正直、走路補正以前の記憶はほとんどありませんが、それでも最近乗るとおとなしくなったなぁという気はします。
そんな訳で、ちょっと厳しい制限ですがクリアできたら乗車しましょう。例によって座席の指定はほぼ絶対できないようなので駅舎の下で他の客が並ぶのを見てから列に並ぶなど、上手く後ろに乗る工夫が必要です。
反面後方だと開放感もへったくれもない何も見えない状態になりますので一度くらいは先頭にも乗っておきたいところです。これまた乗るのは難しいですが。
ここでちょっと車両変貌の思い出を。
右下に日付が入っちゃってますが、よみうりランドに来るの2,3回目にして初めてカメラを持って行った小4の夏、運よく最も開放的だった頃の写真がありました。今ではゴテゴテに覆われているロールバーがまだスカスカで、当然他のほとんどのコースターに比べれば視界は悪いのですが、それでもホワイトキャニオンとしてはまだ開放的だった頃でした。このときはまだ走路補正もされてないよな?
ちなみに、多分もう赤い方の編成は覆われていた気がします。
そして↑こちらがロールバーが覆われた車両。厳密に言えば写真は2010年のものなのでバーの内側に2本クッションが付けられていますが、まぁ最近よみうりランドに行かれた方はこの車両を見かけた方が多いのではないでしょうか。ではでは、2011年ハードな乗車制限を引っさげて復活を遂げたホワイトキャニオンの車両はどのようになっているのでしょうか・・
なんということでしょう、ロールバーにくくり付けられたクッションは更に厚くなり、何よりもすごいのは
座席2人の間をさえぎり、手すり部分とベルトで固定するクッション
が登場したことです。これはすごい、というより、やばい。
実際座ってみるとわかりますが、視界の自由度はもう何処にもなく、見えるのは前方車両のみ、隣の人とのコミュニケーションすらとれず気分はまさに
コースター版「ラーメン一蘭」
ですw
しかし、乗り心地の面から言えば、なるほどこれは確かに柔らかい。後述しますが問題の横Gポイントでの吹っ飛ばされも全てこのふかふかのクッションが吸収してくれます。これはこれでちょっと気持ちいい!w
横G以外の面で言ってもジュピターなどに見られる木製らしいごつごつした縦揺れはリニューアルあたりから大分和らいでいるので、実際乗り終わったときの身体への直接的なダメージは著しく減少しました。
ここまでしてて、個人的にはいい加減にしろと思ってるのですがバンデット同様乗り降り別のプラットフォームなので荷物は強制持込です。早急にザターンのようにコインバック式のロッカーを建てるか、客を入れるときに一度後者側に誘導して荷物をおかせるか、もう後者側機能させなくてもいいじゃん基本1両運転なんだし。客は守れても、荷物落としが発生したら一大事ですし、客としても手ぶらで乗れた方が安心して楽しめます。いい加減にしてください。
バンデットもですが、完成当時世界最速や世界一の横Gだったコースターに荷物持込で乗らせるってどうゆうことだよネタだろw
まぁそんなことを言ってもしょうがないので大人しく発車を待ちます。コースは基本サイクロンなのでASKAと真逆、左に180度ほど曲がってなかなかの高速で35m巻き上げて行きます。
↓のグリーンのネットも2007年くらいに付けられたものかな?
さぁトップに達するとファーストドロップ。実は巻き上げ終了から落下に入るまでにわずかながら直進があるのはささやかですがトーゴの遺伝子を持っているといえるでしょうか。実際このファーストドロップはこのコースターにとって最大の見せ場で、ホワイトキャニオン嫌いだけどこのファーストだけは好きって方も多いのではないでしょうか。
ちょっと折れて、ラストのターンの下をくぐるように落ちていくのはサイクロンの証。53度の落下角度も今では急角度な木製が増えましたが国内では一応木製で最も急な角度です。
そういえば、レールに対して斜めにジグザグに枕木が置かれているのもホワイトキャニオンだけの特徴ですね。実際安定していいんでしょうが、敷き方がどうも適当な感じに見えてどういった効果があるのかは謎です。
そのままぐっと高度を上げ、ホワイトキャニオン最大の難所というか、問題の横Gポイントにつっこみます。
さて、それではそのGの具合はというと、コース補正で緩やかになったとはいえ今でも充分、左側に吹っ飛ばされるような感覚が味わえます。
しかし以前と決定的に違うのはクッションの柔らかさ!以前ならこの、アホみたいにでかいロールバーの側面に思い切り頭をぶつけてショルダーハーネスつきのコースターより痛いくらいだったのですが、この柔らかさはなんだろう、家に帰宅して真っ先に肩の荷を降ろしてソファーにダイブしたような・・コースターのコンセプトとは大きくずれますし、邪道な楽しさかもしれませんが自分はこれ嫌いじゃなかったりしますw
むしろこの気持ちよさは、これなんかじゃなくてもっとスムーズさ、快適さを重視したコースターにも取り入れるべき。ずっと思うけどなんだってショルダーハーネスってのは何処行ってもカチカチなんだよ。当たる前提で設計されてるなら柔らかくしてくれ、って思うんですけどね。
そのままセカンドドロップへ。もちろんここでも後方なら引きづられ、木組みの中へ突っ込んでいく迫力ある動きになります。
続けてサードドロップの大キャメルバックへ。このあたりの流れはまさにサイクロン。
しかし、なんというか横から見るとキャメルバックの曲線が甘いというか、のっぺりとしてて、トップでの減速も激しく、浮かせる気がないんだな。と思ってしまうのは自分だけでしょうか。
遠近法の影響もありますが、第1,2高点に対してあまり低めに設定されていないのは明らかです。今回は比較的シンプルな直線的落下ですが、後方ならここでもしっかりきます。
続けて先ほどは右だったのに対して今回は左へ、やはり激しい横Gを感じますが、クッションで「ふわっ」なんだこれwこんなんホワイトキャニオンじゃねーwwと言われても仕方ないような思い切ったリニューアルだったとも思えますが、実際は元々最悪だった視界が更に悪くなっただけで痛みはほぼゼロになったということで、自分としてはかなり好感触ですね。
折り返し第4ドロップとなります。そろそろ後ろでも引きづりこまれは無くなって来たかな。
↑の写真は2007年頃に先頭で撮った乗り撮りですが、自画自賛させてもらうと個人的には最高傑作だと思ってる写真だったりするんですが、いかがでしょうか?wこれが何の変哲もない数年前のデジカメで撮れたってことも驚きですよ。そろそろ7年目になりますが一生使い続けたいものですね。
さて、実際、ここからが非常に退屈なパートで、ASKAであれば2段落ちからの木組み内キャメルバックで最高にハイなパートですが、浮きの無い無意味な2段登りでちょっとキョトンとしちゃいます。前半のハードさは何処へ?
2段登った先から第5ドロップ。でも、非常にのっそりしてます。うーん。
このあと、ブーメランターン状に木組みの中を左に曲がるのですが、ここのアウトがなかなかハードでバンクのついたまま木組みの中を落ちていくような、ここは視覚効果も大きいから先頭の方が楽しいかな。後ろだと、なんか知らないけどちょっと激しい位の印象しか残らないかも。
で、また一個キャメルバックを越えて・・
このあとにどう考えても浮かせるために、わざと低めに作ってあるキャメルバックを1つ越え、スピード的にもいやなんで浮かないのおかしいだろみたいな小山なんですが、なんとこれがどこに乗っても浮かないんですね。正直、ここまで来るとさすがに引く。
さぁそんなぐだりの中あと一週しなければなりません。木組みの中という意味ではずっと白いトンネルの中ですがしかしなんと言うトロさ。浮く浮かないじゃなくて完走できるできないの世界。補正前だったらもう少し速かったのでしょうか・・
↑この斜めに折れて上のレールを避ける動きはASKAにもありましたね。
そんで一応最後のドロップ。この部分にはスモークが出るイベント以来トンネルが付きました。
で、ラストの左ターンを終えてブレーキへ向かう途中。ASKAには無いパートですね。
トーゴらしいホップもなく、また例によって降車側に停車します。以前はここで停車位置調整のためにちまちまブレーキかけてたのがすごくガコガコして不愉快だったのですが最近はなくなりましたね。
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