このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
観覧車より。ジェットコースター(赤)との絡みがナイス。
設計 アローダイナミクス
施工 ミゼッティ工業
最高部高さ 22m
最高時速 70km
コース全長 430m
最大傾斜角度42,5度
安全装置 U字ショルダーハーネス
定員 4人乗り6両編成 24人
総工費 5億円
乗車時間 1分30秒
料金 400円
周回数 1週
乗車制限 110cm以上
オープン 1979年
仙台まで来たってコークスクリューはコークスクリュー。どこにでもあるアローのあれです。がしかし、やたら揺れる他のと比べるといささか振動が少ないような。はたまた俺が慣れて来てしまっただけなのか・・・
車両はとしまえんのみたいなかっこいいのじゃなくて昔ながらのだし、色とかも別にかっこいいわけじゃないけどまぁ。実際後ろ乗ればファーストはそこそこなんだよなこれ。まぁ八木山サイクロンには遠く及ばんがw
あとはとしまえんに負けず劣らず、近くまで接近できるのでじっくり写真撮影してください。しかしコークスクリューの写真はほんとにかっこよく撮れるなぁ。スクリューは基本見せるエレメントだよね。
時期:夏の午後
天候:晴天
車両:最後尾
体制:スクリュー時はハーネスを持つ
園内では比較的はじの方に位置し、利用者に恵まれているようには思えませんでしたが、園内ではサイクロンに次ぐコースター。ナガシマスパーランドなどではすっかり小型コースター扱いですが、ここではまだまだメインアトラクションですよ!
しかし、サイクロンにコークスクリュー、そしてSL型ミニコースター、それからメガダンスやトップスピンといったフス社の回転系。どことなくとしまえんを髣髴とさせるのは気のせいか?多分それは気のせい以外のいかなるものでもないだろうな。
アローといえば、というよりアローのパクリも含めてコークスクリューといえばこれ!というような一般的な車両。ちょっと色が薄いようにも思えますが、比較的綺麗ですし悪い印象はありません。車両の側面にパーク名というとよみうりランドのMOMOnGAを思い出しますね。
コースレイアウトについてはちょっと簡易にいきますが、スタートすると少しだけ下って右に180度進路を変え巻き上げへ。そういえば駅舎から乗車までについて何も書きませんでしたが↑の写真の右側にキューラインであったであろうスペースと、サイクロンにも居たパンダのオブジェが居るのわかりますか?あんまどうでもいいけど。
アローの巻き上げを見るたびに思うのは、やっぱりレールゲージがちょっと広いなぁということ。元々内挟みだから当たり前なんですが、それでも明昌なんかはもっと狭いし、泉陽のは全体にもっとデカイし、個々は細いのに全体がデカイみたいな感じ。
トップでもまた少し下って助走をつけ、右180度折り返してファーストドロップへ向かいます。
この頂上で180度折り返してファースト、という手法はトーゴ機などでもおなじみですが、こんなにバンクをつけなきゃいけないほど助走をつけるコースターもコークスクリューぐらいのもんだろw
今気づいたこと1:このコースターの周囲、柵の色とかまで考えて白と緑で統一してるなぁと思ってたら屋根の色wwうん。褪せてていい感じだよ。
高さ22m、最大傾斜角度42,5度という事で全く持って凄い落下とかではないのですが、何しろあの助走があってからです。最後尾に乗ればなかなかいい引きづり込まれ感があり、とても短いコースですがこのコースターの満足度を上げるのに一役買っています。
としまえんでも、奈良ドリでも見ることが出来たカット。ナガシマは木が邪魔で無理だったかな。
冷静に見ると、車両一両分ほどしか落差がないとも取れますね。
最高時速は73kmという説が一般的だと思っていたのですが、こちらでの公式発表は70km。
四捨五入しただけと思いがちですが、角度について小数点以下まで公表しているのに速度だけ、というのも考えずらいですし、もしかしたら1975年の第一号機からこれ(1979年開業)までに微妙にモデル変更があったとか、東北ゆえちょっと冷えていたとか、そんなとこではないかと思います。
そのままグっと、ブーメランターンのような旋回へ。
この部分も他園の同一機ではすごく痛いポイントなのですが、ここでは割とスムーズ。このあたり、曲線自体はとても綺麗なんですよね。痛いとそんなこと考えてる暇ないけどw
↑ぐらいの近くまで行って写真を撮れるのもこのコースターの魅力。としまえんに迫るか、それ以上の接近度だと思います。
さぁいよいよコース的には目玉であるコークスクリューですが、ここに関しては他より弱いながらも多少のガタつきは否めませんね。
今改めて考えても、垂直にループさせることより先にこんな不思議な形にコースを回転させてみようと思った人はすごいもんですね(笑)実際どのコースターでも乗るエレメントというより見る、撮ることが主体になっちゃいますが。
周囲の景観もちょっとだけ日本庭園チックになっていて、雰囲気としてはかなりいい感じです。
後もう一つ、このコークスクリューが他の同機に比べてすごいのは「ジェットコースターとの絡み」でしょう。それ自体は那須ハイランドパークなどでも見られた光景ですが、
既に設置されていたカスタムレイアウトのコースターに、テンプレのコースターを後から絡めてきた
という点では本当に偶然の一致としか、もちろんここ向けに多少の手直しはされているでしょうが、よくもまぁ上手い事作ったものです。
富士急ハイランドなどの土地に不満のある遊園地こそ、こういった工夫でいかに狭い敷地に複数機をまとめるかという事も設計術の一つかと思います。
スクリューから立ち上がり。ちなみに↑の写真をよく見るとレールの内側に足場があるのがわかります。
基本的にコース全域にはキャットウォークの無い(巻き上げのみ)なコースターが多い外国産コースターですが、国内のコークスクリューのうち、コース全域にキャットウォークが用いられているものがルスツ、ナガスパ、奈良ドリのものの3機。としまえんのものとこれだけがコースの所々に足場があるだけとなっています。
としまえんとここは海外製品を買い付けて設置しているのが「
ミゼッティ工業
」という会社なので、そこの方針からとも取れますが、だとしたらタイタンが終始キャットウォークありなことと矛盾が生じるし、
キャットウォークの有無については、ちょっとこれからの研究テーマの一つだと考えています。
話がそれまくりましたが、ラストのターンです。ここでもジェットコースターの巻き上げの下をかなりギリギリの所で通過します。
その後は直線上でブレーキ、ホームに戻り終了となります。
コースとしてはあまりにも量産されすぎた機種。30年以上が経過した今では注目される事はなくなった過去のコースター。
しかし、その短い中でのコース展開は今も充分に見れるものがあり。周辺環境も含めるとなんだかんだで「良い」コースターであるといえます。
八木山ベニーランドの公式HPのコークスクリューのページ
の文章は
ローラーコースターの楽しみは、日常では味わえない「走り」のスリルにある。
の一文から始まる。世界中に量産され、愛されたコースターだからこそ、ローラーコースターの楽しみを実感できるであろうと、公式にも認められているのかもしれない。
・・・このページの写真、なぜか反転されてるけどw
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