このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


海外自転車旅行 ドイツ編

ドイツのサイクリングパックを見つける

 

 最初に行ったフランス海外自転車旅行の時は、自転車を航空便の手荷物として運びました。

 この時は、自転車持参か、現地で自転車を購入し乗り捨てるかしか思いつきませんでした。

 現地に行けば自転車団体ツアーがあることはネットで判っていましたが、自分のペースで走りたい気持ちが強く、選択肢から除外 していたのです。

しかし実際にフランス旅行を体験してみると、自由に動けることは良いのですが、何せ重い自転車を運ぶとなると、その他の荷物 たとえば洋服などは制限されてしまいます。

 携帯できるのが自転車用のシャツとズボンだけになって、少ししゃれたレストランに入るのも気が引ける状況になるのが欠点でし た。

そんな時、ネットで調べているうちに、たまたまレンタル自転車とホテルがパックになっていて、しかも行動は自由なシステムが あることを、そのパックを利用した人のHPから知ったのです。

 あることさえ判れば残るのは根気の問題です。CyclingTourGeramany」をキーワードにして探しまくり、ようやく見つけまし た。

 5年前のことです。この時は良い検索エンジンがなかったこともありますが、サイクリングパックそのもののHPが少なかったよう です。かなり時間をかけて探し当てました。

 私達が使ったサイクリングパックのHP

http://www.radreisen.at/en/home/

 このHPで「ドイツ語の時は、英国国旗をクリックして英語にし、サイクリングに行く国を左の欄の中から"Germany"を選ぶと出て きます」

 サイクリングツアのサイトも他のサイトと同じようにここ5年間の充実ぶりはすさまじく、今では当時ほど苦労せずに見つけられる ようになっています。

 このHPも地域がドイツ・オーストリアだけでなくヨーロッパ全土に拡充しているようです。

 尚、欧州、アメリカに比べると日本の自転車のサイトは間口、奥行きともはるかに小さいようです。これもサイクリング人口の大 ききによって決まってくることなのでしょう。

 

モーゼル川下り

 

 当時私達が選んだサイクリングパックは今でもありました。Moselle Bike Path TrierKoblenzです。

 古代ローマの史跡のあるTrierからライン川と合流する地Koblenzまでモーゼル川に沿って下ってくるツアーです。

 日程は67日、走行距離は3547Km/日とのんびりしたものです。難易度はLevel(easy)とあります。

お値段の方は、当時の価格510(内自転車レンタル代50)Euro549Euroと少し値上がりしただけであとはほとんど変わらずでし  た。

 日本円で73,000(Euro133円として換算)ですから、ホテル代を含めて一日1万円少しというところです。

私達の場合は日本からの往復航空券が加算されますがヨーロッパ人にとってはお手頃な値段ではないでしょうか。

 因みにベルギーから来たグループに出合いました。彼らは出発地まで自転車を車に積んで来ているそうです。ホテルだけのパッ  クを利用しているのです。

 1週間ぐらいのバカンスの楽しみ方の多様なことはうらやましい限りです。

Trierから出発

 

 「指定されたホテルについて、フロントに自転車は?と聞くと判りませんとの返事。これには慌てました。
 しばらくするとホテルの中で、事情を知っている人が出てきて倉庫にあるのこと。






 ただこの人もホテルマンで、結局、ツアー会社のスタッフとの接点は全くありませんでした。



 すべて自由行動で最後のホテルに自転車をおいてくるだけ。考えて見ればそれで十分なですね。






 「ローマ時代の大浴場の跡カイザー・メルテン出発地Trierはーロマ時代の遺跡で有名なところでした」








 「2世紀末に作られた城門。ポルタ・ニグラ、黒い門と言うだけあって黒い砂岩のブロックで積み重ねられている



当時は城門と同 時に街を囲む城壁も作られたが今ではこの城門だけが残っています」










 

NoCarDay

 

 2日目は、好運にもノーカーデイの日に恵まれました。モーゼル川沿いの車道から車がシャットアウトされる日なのです。



 このような日があることは知っていましたが実際に経験できたことは最高でした。


 写真にあるように車道には車が走っていません。


それでも、朝のうちは車道を避け自転車道路を走っていました。
思わず苦笑い。それにしても、この自転車専用道路は素晴しいも のです


車道との間にグリーンベルトがあるんですから!





 この写真を見ていただければ、すべてがおわかりいただけるでしょう。お孫さんを連れたおばあちゃんまで一家総出です


 














 こんな感じです。シニア天国です。無理にシニアと名付けていないと ころが何ともいえません

         荷物ではありません。運んでいるのは赤ちゃんです。若い人のヴァイタリテイには頭が下がるばかり

 

  この写真がノーカーデイの雰囲気を一番良く出していると思います







Bern KastelKues


中世の町ベルンカステル・クースです。

 モーゼルワイン生産地の中心地。美しい街でした」







 

どんな人が走っているの?

 

 日本だと、ヘルメットをつけ派手なサイクリングパンツをはいた若者というイメージなのですが、全く違いました。

 レベル1(初心者クラス)というせいもあるのでしょうが、ドイツと日本のサイクリングに関する感覚は大きな違いがあります




 ベルギーから来たグループ


 私達の速度(15Km)より遅いペースです。


 途中車で来てホテルだけをパックにしたそうです。


 ともかくいろいろな場所でシニア達に出合いました。」




   





 「赤ちゃんはもとより、ペットまでつれてまさに一家総

 出の楽しみです」

















 カナダから来ているそうです。

毎年ルートを代えて、同じ会社のサイクリングパックを利用しているとのこと










途中の風景

 特にノーカーデイの日ではないのですが。車を全く気にせずに走れました





 ダーツ(砂利道)もありました。川沿いの道です。日本と違うのは木陰が あるのです。


川の水位の変動の違いによるのかもしれません。爽やかでした。」


                                       「途中いくつかの古城にも立ち寄りました」









 この古城は山の谷間に隠れるように建っていて探すのに一苦労しました

















 モーゼルワイン(白が多い)の畑です。小石が多く水は  けの良い痩せた土地、ワイン畑に共通の特徴です









 昼食は
ワイナリーに立ち寄りました。暑いので「ビール」と頼むと、 ここは「ワイナリー」だからと断られました。

 飲酒運転なのですが、この点は大目に見てくれているようです

 川を中心に、丘、教会、市庁舎、観光船絵になる風景が続きました

 ホテルの部屋から眺めた対岸の景色。いつも不思議に感じるのですが、川の水位と建家の差が日本と違って少なすぎるのです。 数年前大洪水がありましたが、それもおそらく50年か100年に一度のことなのでしょう。

 ヨーロッパは昔から治水の歴史だそうです。 どのような仕組みなのか? また疑問が一つ増えました」

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