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優待乗車券の発行対象者は詳しくは分からないのですが、氏名の横の欄に書かれた役職名などを見ていると、市会議員や新聞社の関係者、京阪電気鉄道などの鉄道他社の関係者などのようです。
上は大正7年(1918年)に発行された優待乗車券です。発行対象者は新聞社の関係者となっています。
通用期間は6ヶ月。大正7年12月発行の券の表は無地紋オレンジ色で、阪神急行の社章が白抜きされています。裏には4箇条の注意書きが印刷されています。 |
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上は昭和12年(1937年)に発行された優待乗車券です。発行対象者は鉄道省の職員となっています。
通用期間は6ヶ月。昭和12年6月に発行された券のおもてには灰色の地紋に赤色で通用期限日と社章が印刷されていました。
うらは大正期のものと全く同じ、注意書きが4箇条です。
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上は昭和17年(1942年)に発行された株主用の優待乗車券です。地紋は桃色、社章と通用期限日はオレンジ色で印刷されています。
おもては通常の優待乗車券と同じ様式ですが、甲券番号の左に「株主」の文字が印刷されています。
うらの注意書きではさいごに「本券ハ五百株以上ノ株主トシテ御贈呈仕候モノニ付五百株以下ニ減ジタル時ハ期間中ト雖モ無効トナルベキモノ故御返戻被下度候」と書かれており、五百株以上の株主に配布されていたことが分かります。
下は上の優待乗車券の次の時期に発行された株主用の優待乗車券です。地紋は黄色、社章と通用期限日が青色で印刷されています。 |
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上は大正14年(1925年)に発行された記名式の乗車券です。おもては無地紋桃色で社章が赤で印刷されていました。
通用期限が1ヶ月の全線乗車券で、どのような用途で発行されたのかは分かりませんが、阪急電鉄の社員の方のお話によると社員家族向けに発行された乗車証のようなものではないかということです。
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