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そばを流れる可愛川，屋根越しに見える巴橋と比熊山
１３時２０分，広島行き芸備線下り列車で西三次に降り立った。といっても三次からはわずか一駅，１.６Kmの旅であった。今日は，この駅から歩いてみることにした。
まず，ホームに下りて上り快速列車の通過を待つ。快速三次ライナーと名づけられた列車は乗ってきた列車と同じキハ４７の２両編成で通過して行った。かつては，急行も走っていたが，時代の流れに押しつぶされてしまった。急行ちどり･ゆのやまがグリーン車を含む８両編成で走っていた時代が懐かしい。
こんなことを思い出しながら駅舎の外に出た。この駅は，昭和２９年までは三次駅だった。肥料工場の引き込み線，荒れてはいるが広い構内など昔をしのぶ姿だけはあった。 駅を出て右周りに半周歩くと，可愛川の堤防に出る。ここからは，秋の緩やかな日差しを浴びて高谷山，比熊山など三次を代表する山々が見渡せる。
国土交通省の施設やJAの施設･貨物輸送会社など横に見ながら，一周して再び駅に帰った。駅に響く音は，さっきと同じディーゼルのエンジン音だけだった。
西三次駅⇔京蘭寺 一周3.0Ｋｍ 文・写真：児玉千洋
 
��全国で活躍した気動車キハ47系は今も健在です。 ��広島方面を望む
 
��2両編成だがワンマン運転 ��この線路には保守用の車両があった
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��かつてここからどんな貨物を降ろしていたのか ��可愛川の向こうに比熊山が見える
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