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この山の 桜にむかひ 流れくる 川ひろくして 水のひかれる
桜・ツツジ・紅葉・雪景色など四季折々の美しさが楽しめる尾関山の最寄り駅，三江線の尾関山駅に到着した。お花見列車でにぎわった時代もあったと話に聞いたことはあるが，今はワンマンカーには長すぎるそのホームに過去の華やぎを残すのみだ。 訪れた日は，肌寒い曇天の日になってしまった。まず，駅から左手の路地を尾関山に向かってみた。この辺りには自動車も通らないような生活のための路地が結構ある。それを抜けると尾関山公園入り口にでる。整備された遊歩道を頂上へと登ってみる。頂上からの三次市街の眺めはとてもいい。三次の町が盆地にあることがよくわかる。江の川の大きな流れ，それに架かる赤いアーチの巴橋，そして周囲の山々。ここで郷土出身の詩人 中村憲吉は「この山の 桜にむかひ 流れくる 川ひろくして 水のひかれる」と詠んだ。
キリシタン灯篭，カブト岩，祝橋までの桜並木，尾関山周辺には，見所がたくさんあった。
尾関山駅のある三次町は昔から栄えたところ。商店街の本通り，頼杏平の運ぺき居，鳳源寺などまだまだ歩いてみたいところがあるので，次の散策もしてみようと思う。
尾関山駅⇔尾関山 一周2.5Ｋｍ 文・写真：児玉千洋
 
�� 尾関山遊歩道から見る三次の小路 �� 中村憲吉の歌碑
 
�� 尾関山駅に止まるワンマンカー
  
�� 尾関山トンネルを抜けて ��路地の風情もまたいい �� 尾関山の遊歩道
  
�� カブト岩で釣りをする人 �� キリシタン灯籠 �� 祝橋から見る桜並木
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