このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
駄知線の参考文献案内
ここでは、駄知線に興味関心をお持ちになった方に、その探求に役立つ資料文献をご紹介します。
『駄知鉄道史』(籠橋留次郎口述・伊藤録三郎記述、1938年<昭和13年>刊)
当時の駄知鉄道当局が非売品として刊行したもの。東濃鉄道駄知線の前身、駄知鉄道の建設計画から 開業までの苦悩が克明に書かれている。創業者の回顧録形式という、会社史では異例の体系である。
『駄知鉄道史』(野田正穂・原田勝正・青木栄一著、日本経済評論社、1983年<昭和58年>刊)
上記資料の復刻版であり、「大正期鉄道史資料」というシリーズの、第2集国有・民営鉄道史の第16巻。 巻末にある、「解題『駄知鉄道史』」の著者である青木栄一氏は、東京学芸大学名誉教授で駄知鉄道及び 東濃鉄道駄知線をはじめとする鉄道史研究の先駆者。
『鉄道廃線跡を歩く』(宮脇俊三編著、日本交通公社、1995年<平成7年>刊)
大ブレイクした「廃線跡」シリーズの第1弾。駄知線の他に東濃鉄道笠原線や北恵那鉄道といった、 今は無き東濃地方の私鉄についても取り上げられている。駄知線については名古屋の交通ライター・ 徳田耕一氏が担当。写真掲載があり、駄知線跡の現在を知るうえでは参考となるが、スペースの関係 なのか紹介文章が少ないのが残念。
『土岐市地誌』(土岐市地誌編纂委員会、1974年<昭和49年>)
土岐市の地理について、資料を交えてコンパクトにまとまっており、昭和40年代の土岐市交通事情が詳しく書かれています。
『土岐津町誌』(土岐津町誌編纂委員会、1997年<平成9年>)
現在の土岐市土岐津町を中心にした地域の歴史をまとめたもの。駄知線関連の記述では、神明口駅と 土岐口駅の紹介がある。また、土岐市内のバスについての記述もある。
『東濃鉄道史』(塚本六兵衛著、東濃鉄道、1959年<昭和34年>刊)
駄知鉄道史の再編集の他、駄知〜東駄知延長や土岐津駅乗り入れに関する記述あり。また、笠原鉄道史や 東濃鉄道誕生前の東濃地方の交通事業者の紹介、そして東濃鉄道誕生のプロセスが書かれており、駄知線 だけでなく、東濃鉄道全般をもっと深く知りたい人にとっては必読の書。
『岐阜県統計書』(岐阜県企画開発部統計課) 毎年刊行されているもの。昭和40年代以前には、駄知線の旅客運輸や貨物運輸の人員数や貨物の発着数、 収入額の詳細がある。
『東濃鉄道』(清水武著、ネコ・パブリッシング 2006年<平成18年>)
RM LIBRARYシリーズの72巻。北恵那交通社長の清水氏が、駄知鉄道建設計画から廃止に至るまでの詳細なデータと写真でまとめている。薄い本だが内容は濃く、車両については1両ずつ説明がある。また、東濃鉄道笠原線に関する資料も多い。
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