このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

ボードと床とのガタをとるため、間に銅版を詰めています

このボードをスピーカーの下に敷くことによって音に絶大なる良い効果が出ます。

音の締り、特に低域のキレが良くなります。驚くのは低音が部屋の外や家の外にも全くと言っていいほど漏れなくなることです。

もし皆さんの中で畳の上に直接スピーカーを置いている方があれば是非、製作される事をお奨めします。
写真は部屋の後方ですが天井の四角い窪みは以前3管式のプロジェクターを取り付けていた場所です。

この時は天井を切り抜き、屋根にアンカーを打ち込み取付金具(友人が自作)をボルトで付けました。プロジェクター本体は30数キロと重く、夏季の暑い中、汗だくの大変な作業でした。

サラウンド用の配線など当時の息子は小柄な小学生だったので天井裏に上ってもらいコード類を通しました。

また同時にグラスウール(吸音材)を敷き詰めました

三管式のプロジェクターは3本のブラウン管をスクリーン上で1つの画像に合わせるためコンバージェンスと言う厄介な調整がある。

これも専門の業者などに頼むと数万円プラス出張料をとられるので自分でやった。最初は慣れない為、朝から昼まで掛かったのを覚えています。

今はブラウン管式が姿を消し、液晶・DLPなどで設置すれば即投射が出き、高性能で価格も安くなっています。
スクリーンは大型のSPを置いている為16:9の90インチがぎりぎりのサイズです。

トールボーイタイプなら120インチも可能かと思います。

左右の壁が白いタイプなのでスクリーンへの光の映り込みを防ぐ為に黒の綿タイプの生地を買ってきて奥様(恐)に作ってもらいました。(汗)

カーテンレールにて取り付けているため自由な幅に開閉できます。

以前は天井にも張っていましたがデットすぎる感じだったので現在は外しています。

これで部屋の明かりを消すと目の前にはスクリーンだけが浮かび上がり画面に集中することがで来ます。
私の部屋は約10畳ありますが本棚があるので実質8畳くらいだと思います。

本格的な防音室となると専門の業者に依頼すれば部屋だけに数百万も掛か
るので全くのノーマルです。

床板と壁だけは二枚重ねとし、窓は本格的な防音タイプではなく1般的な2重サッシです。

設計図ではスクリーンの後にも窓があったのですが廃止にしてもらいました。

遮音ともう1つ問題なのが遮光です。

窓の外側に雨戸があるので昼間でも真っ暗闇の世界が出来ます。窓のカーテンも1応遮光カーテンを付けました。

1度暗黒の世界に慣れるとAV機器の明かりも気になりだし映画を見るときなどは全てOFFにしています。



手作りによるAVルームの紹介



「AVルームなんぞとんでもない!費用が高くつく」と言う方、またこれから挑戦しようとしている方、ぜひ!私の手作りによるAVルームを御参考にして下さい。

専門の知識などは必要でなく機械の好きな人、物を作るのが好きな人などやる気のある人なら大丈夫です。


○まず部屋から紹介します

  ドアも本格的な防音タイプのものですと数10万円もしますのでコンパネで自作しました。


         天井からサラウンド用のSPコードが6本出ています      壁のコンセント類は全てナショナルのホスピタルグレードに交換しています

     

○スピーカー用ベース・ボード

 以前はコンクリートのボードに合板を合わせた物を使用していましたが余りにも体裁が悪いのでオーデオ雑誌を参考に製作しました。

45cm×60cm×高さ5cm 重さは20kg位あると思います

 

○AVラックは15ミリ厚ラワン合板2枚を張り合わせたもの。(故長岡氏設計のもの)重さ50キロ以上ある。

家の新築時(平成1年)に製作したもので塗装は2代目になります。

長年使っているとキズや塗装の剥がれなど気になりだしますが気兼ねなく塗り変えれる所が自作の良いところです。

  

○ケーブル類の自作

意外に高くつくのがケーブル類で下はメーター数百円から上は数万円ときりが無い。私の場合メインSP に方チャンネル5m×2本、左右で計20mとなる。

価格は一般的な入門用でメートル3千円前後ものを使っていますがこれだけでも6万前後になります。サラウンドSPは6チャンネルですから30m以上あると思います。

価格はメートル800〜900円位だったと思います。

他に電源ケーブル、ラインケーブル、映像ケーブルにデジタル用ケーブルとなると恐ろしく種類があり、私の場合徐々に揃え、トータルしますと数十万円は掛かっていると思います。

出来るだけ安くて高性能のものを手作りでと思っています。

一般の方はケーブルに何万も掛けるのはばかげている思いますがオーデオ機器類に元々付属のものはおまけ程度で全て取り替えると素人の方にも差が判るほど良くなります。

数年前に親しいカラオケ店とある知人のケーブル類をすべて交換し、AVシステムの位相(極性)を揃えた事がありますが勿論、音が格段に良くなりました。

下の写真は自作のケーブル類の1部です

ツーラインのタップ(下側の写真)にはボックス底に鉛のインゴットを2本敷いている、理には適っていると思うが…

はスーパーウーハー用ラインケーブル .アンプ用電源ケーブル .D−VHSデッキの電源用めがね型プラグ .SY分離型映像ケーブル(5m)

     

○アナログプレイヤーの製作

プレイヤーケース(18キロ)は私が20代の頃製作したもので、12ミリ厚ラワン合板8枚をブチルゴムでサンドイッチにした。

 モーターはデンオン、アーム・ヤマハ、カートりッジ・デンオン、 インシュレーター・TEACのエアー式

     

○スピーカーの改造

スピーカーボックスの内部を開けて驚きました 何と言う雑な安っぽい作りでガッカリしました。

輸入物は(JBL、タンノイなど)国産に比べエンクロージャーの作りが雑と販売店も言っていたのだから間違いない

まずスピーカーターミナルのボードが薄い鉄板だったので、12m厚の合板にトリテックの大型端子と交換(が元のボード)

バスレスポートが薄い樹脂製なので周りに鉛板付きのブチルゴムを巻き、同じく中高音ホーンの裏側部分にも貼りました。

内部配線も高品質のものに変えました。


○スーパーツィーターの追加

特に高音不足と言う訳ではないが音の透明度を狙って超高域再生用のスーパーツイーターを加えました。

スーパーツイーターは(FOSTEX GS-90A)で内蔵のネットワークは使用せず自作しました。

カットオフ周波数8k・18dB/oct、CR類も高性能なものを使用 しハンダも無鉛銀入りを使用しました。

トランス型アッテネーター(FOSTEX R-100T) 使用

音の透明度が激変!カットオフ周波数はもう少し高くても良かったと思います(1万Hz以上)

仕上がり、改めて聴き直すと必ずしもいい方向ばかりではありませんでした。

勿論プラスの部分もありますが音全体がハードになり中高音部がでしゃばりすぎるように感じます。(涙)


○スピーカーエッジの張替え

今年の2月、鬼太鼓座のCDを大音量で再生した所、SPから「パサパサ」と異音がするのでネットを外してみた所、何とウーハーのエッジがボロボロに。買って既に10年以上経過しているので寿命だ。

メーカーに修理を頼むと1個が約5万円、ペアだと10万円も掛かる。いくらなんでもこれでは高すぎる 少しプラスすると新品のユニットが買えるのではないだろうか。

ネットで探すと以前オーデオ雑誌に紹介されていた半永久的で音の良いセーム革エッジに張り替える広島の「サウンドデン」を見つけ修理を依頼する事にしました。

価格はペアで52,900円と半額に近い。専用の梱包財(有料)が送られてくるのでそれにウーハーをセットし送り返します。さすがウーハー2発ともなると30k近くになる。

10日間ほどで帰って来ました。早速セットし音だしをしてみる。なんとも貧弱で低域も薄く硬い音だ。やはり慣らしが必要でCDを5日間程掛けっぱなしにしました。

現在は以前に勝るとも劣らない音が出ています。


○これまでに製作したスピーカーの数々

       A.3D用のウーハ パイオニア ウーハーPWー38A(38cm)
         Dの3D用ということで、大きいければよかろうと思い高さが120cm、横が90cmの巨大なものをノコギリとカンナだけで作った「若さと気力と体力だあーァ…」。

        .余りにも大きく重たいので一回り小さくし、左右がダクトになっているバスレフの変形したシステム。

        .マトリックスサラウンド用 コーラル10cmフルレンジ3発使用
          当時、長岡式マトリックス4チャンネル・サラウンドが流行 映画「スターウォーズ」LDを29インチテレビで再生し悦に入ってた この頃よりビジアルにも目覚めて行きました。
           
        .10代若し頃、オーデオに目覚め初めて製作した記念すべき第1号ブックシェルフ形SP                   
          フォクテクスFE103×2・ツィターナショナル5HH17(ネットワーク用のコイルも自作)

       Ⅰ.椅子を兼ねたスーパーウーハー 一種のボディソニック   フォステクスFWー200×2
          座ると体重によりSPが床に圧着される これは面白い!と作ったが座り心地が悪く長時間の使用は苦痛なので殆ど使いませんでした。
          しょせん、容積が少ない 小型装置向きだ。後にこのウーハーを使いブックシェルフ形2ウエイに変貌。

       Ⅱ.パイオニアPAX−20A 20cmコアキシャル2WAYスピーカー(大型の密閉型)
          明るく迫力のある音だったと記憶しています。(数年使用)

  

                ●ネッシー・ジュニア  長岡鉄男氏設計 テクニクス16F−20(フルレンジ)  テクニクス8H−17G(ツィター)
  
    念願のマイホームを手に入れた1年後、本格的なホームシアターをと液晶プロジェクターで100インチのスクリーンに投射、このメインスピーカーにと、私もファンの1人だった故長岡鉄男氏が設    計製作し、自宅「方舟」でメインスピーカーとして使用していた「ネッシー」のジュニア版を製作。

    ユニットはテクにクス16cmフルレンジにコンデンサー1つでトウイーターへと、いたってシンプルで共鳴管のトールタイプ、高能率ワイドレンジと言った一般家庭にはピッタリのシステムです。
    ホームシアター第1号の思い出深いSPでした。


                ● D−102 長岡鉄男氏設計  フォステクスFE−106Σ バックロードホーン

    一見ブックシェルフ形に見えますがレッキとした本格的なバックロードホーンで長岡氏設計のSP郡の中ではネッシーも含めベストファイブの中に入る名機だと思います。

    圧倒的高能率ワイドレンジで10cmフルレンジ一発とは到底思えない。しかし欠点もあり10cmフルレンジなので大振幅に弱く、バックロードホーン独特の響(共鳴管も同じ)が耳につき、
    これが好き嫌いの分かれる所だと思います。


                ●F56 ゴードン長岡氏設計 テクニクス EAS16F20×2(フルレンジ)   フォステクス FT48D(ドーム型ツィター)

    バスレフのフルレンジ2発並列接続、コンデンサーとコイル1個のみ 最初ツィターはFT27Dを使っていたが、ジャズではシンバルが物足りないのでより高能率の48Dに変えました。

    音が柔らかく低域豊かで重低音も出、パワーも入るし迫力がある、今までの中では一番のワイドレンジだ。

    長岡氏によると、「ゴーゴー」地鳴りを伴なう重低音、「ドン」と1発の瞬発力と言うことで「ゴードン」だそうです。
 

現在のオーデオ業界の状況は衰退の一方です。周りを見回すと独身時代からの付き合いで純粋のオーデオマニアの彼1人のみ、ましてや自作などの言葉は永らく聴いた事がありません。

私自身もジャズやオーデオへの興味もだんだんと薄れている状態です。

もしこれからホームシアターをやってみようとしている方、是非御参考に、また御一報を!

 



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